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シー・シェパードやドルフィン・プロジェクトなど反イルカ漁の活動家が太地町に常駐する大きなきっかけとなった映画『ザ・コーヴ』(ルイ・シホヨス監督、2009年)を制作したOPS(海洋保全協会)が、『ザ・コーヴ2.0』と題した同映画の第二弾を制作するとして寄付金を募っている。12月20日に同団体が明らかにした。
同団体によると、太地町の漁師が屠殺方法をより人道的な方法に変えて来たと国際メディアに対し語ったとし、それに対して未公開映像を用いて反論し「彼らを永久に黙らせる」と主張している。
またOPSは寄付金アピールとして、この映画の影響で日本で数万頭のイルカが助かり、映画の影響を受けた活動家により小型鯨類の屠殺が82%減少し、太地町の各世帯に同映画のDVDを郵送した事でイルカ肉の消費が60%減少したとも主張。
日本のメディア向けに制作するというこの映画の詳細はOPSは明らかにしていないが、二か国語のショートフィルムになるという。同団体は寄付金の目標額を17万5000ドル (約2000万円) としている。
【続きを読む】先月28日に日本入国を試み入管に拘束されたと見られていた元シーシェパードの活動家が本日6月2日に解放されたと、同団体代表のポール・ワトソンが本日公表した。
フランス人活動家で現在はアイルランド在住のトマ・ゲナール(32)は、シーシェパードのチームと共に韓国の捕鯨の調査活動を行った後、28日に釜山発博多港行きのフェリーで海路で単独で日本に入国を試みた際に拘束されたと同団体は主張していた。ワトソンによればゲナールは福岡入国管理局で6日間の拘束と取り調べを受けた後に本日解放されフェリーで韓国に戻っているが、韓国でも拘束され取り調べを受けるだろうとしている。
ゲナールは太地町で行われているイルカ追い込み漁の妨害活動の他、国内の調査捕鯨基地や、東北や北海道の沿岸捕鯨やイルカ漁の偵察活動を行うために2010年から頻繁に来日をしていた活動家で、2012年11月に入国拒否をされていた。
写真:2010年11月、太地漁港で漁師のトラックに集団でカメラを向けるシーシェパード。(テレビ朝日 報道発ドキュメンタリ宣言『イルカ漁の町で何が』より)
◇イルカ漁を目撃する事は反政府行為?
自らが殺人未遂等で2ヶ国からインターポールの赤手配書で国際手配をされているポール・ワトソンだが、今回のゲナールの拘束に関して「彼は犯罪で指名手配もされていなければ過去に犯罪を侵した事もない。イルカ殺戮を目撃する事は日本において反政府行為であり、国全体に入れなくなるのだ」と日本側の対応を強い調子で非難している。
今回の件に関しては入管側からは情報は一切出てなく一方的にシーシェパード側の主張ではあるが、同団体によればフランス大使館も今回の件に関する情報を(同団体に対し)公表する事はないとしているという。
◇シーシェパード秘密諜報員
ゲナールは「Sea Shepherd Operative (シーシェパード秘密諜報員)」の肩書きで2011年初頭に岩手県大槌町の偵察活動を行っていた事がシーシェパードのウェブサイトに記述があるが、実際にどこでどれだけの調査をしていたかは不明な点が多い。
一方で、ゲナールが2012年に網走にツチクジラ捕鯨の調査に行ったかのように思わせるような写真が反捕鯨サイト『Planet Earth Herald』の2012年9月6日のポストにゲナールのコメント付きで掲載されている。
しかし「Courtesy of Thomas Gainard」のクレジット入りでゲナール撮影かのように掲載されている網走のツチクジラ水揚げの写真だが、これは日本の個人サイトに同年8月27日にポストされた写真をパクって来たものであり、実際にゲナールが現地でいつあるか分からないツチクジラの水揚げに立ち会った可能性は高くはない。
関連記事:
元シーシェパードの活動家が入管で再拘束か? (2017年6月1日)太地町の追い込み漁の妨害活動などで頻繁に来日し入国禁止になった元シーシェパードの活動家が5年ぶりに入国を試み、入管に再び拘束されている可能性がある事が同団体関係者の5月30日朝のポストで分かった。
フランス人活動家のトマ・ゲナール (32) は太地町でのコーヴ・ガーディアンズ(※シーシェパードの反太地キャンペーンで現地に派遣される活動家の呼称)としての活動の他、広島の因島に入港していた南極の調査捕鯨船や、東北や北海道で行われている北太平洋調査捕鯨、沿岸捕鯨やイルカ漁の調査活動を行うなど、日本国内での偵察活動を行うために2010年以降に頻繁に来日していたと見られるが、2012年11月に入国を試みた際に大阪入管に拘束され、シーシェパード関係者としては初めて入国拒否をされた人物である。
同団体関係者によると、ゲナールは韓国での混獲を装った商業捕鯨の調査活動をした後に、釜山経由で単独で日本への入国を試みたが、28日の19時に博多港に到着するフェリーに乗る予定で14時を最後に連絡が取れなくなったとしており、福岡入国管理局で拘束されたと主張している。同関係者は福岡入管の電話番号や各国の日本大使館のリストを示し抗議の電話やメールを呼びかけている。
一方、同団体の別なポストでは、福岡入管はトマ・ゲナールという人物が日本に到着したという記録はないと主張しているとし、同団体はフランス大使館に連絡を取っているという。
写真:2010年11月、太地漁港で漁師のトラックの前に座り込むゲナール。(テレビ朝日 報道発ドキュメンタリ宣言『イルカ漁の町で何が』より)
◇入国禁止期間は5年間だと見越したか?
日本で活動していた当時はオーストラリアに居住していたゲナールは、東北地方の偵察の際にSS幹部でコーヴガーディアンズリーダー(当時)のスコット・ウェストと同行するなど明確にシーシェパードのメンバーとして行動をしていたが、その後故郷のフランスに帰って以降はFB上の活動でもシーシェパードとは距離を置くようになり、ドルフィンプロジェクトとも交流のある「フリー活動家」の立ち位置にシフトしたようだったが、2013年の取材では「自分はシーシェパードではない」といった発言をしていた。
しかし今回はシーシェパード関係者が、ゲナールの事をその他のコーヴガーディアンズ経験者と同様に「former Cove Guardian(元コーヴガーディアン)」と呼び、そして「我々の小チームと共に韓国の違法捕鯨を明らかにするために活動をしていた」といった表現をしているため、そもそも活動家の大半が正式メンバーではなくフリーボランティアという曖昧な集団において、メンバーかそうでないかの違いはあってないようなものでしかない。
ゲナールが5年ぶり(正確には4年6ヶ月ぶり)に入国を試みた可能性も考えられるとすれば、2016年1月にリック・オバリーが入国拒否された際に「5年間入国拒否」だと言われていた事が挙げられるが、この5年とはドルフィンプロジェクト側がその際に「最低5年間は入国拒否をされるだろう」と主張していた数字に過ぎない。
ちなみに韓国経由の海路で入国を試みた前例としては、2014年度にリーダー格だった活動家が2015年8月に福岡入管で拘束され強制送還されているが、リピーターの入国が難しくなっていたこの時期に通常活動家が空路で入って来る関空や成田以外なら入れるかどうかの日本のセキュリティ状況を試したものと考えられる。
追記 (6月2日):
ワトソンによるとゲナールが本日入国拒否され、フェリーで韓国に送り返されたとの事。
元シーシェパードの活動家が入国拒否 (2017年6月2日)関連記事:
コーヴガーディアンズが入国拒否 (2013年1月29日)ここ数日太地町に外国人活動家2名が出没している。現在は休漁期のため漁港の生簀や各飼育施設のイルカのチェックに来たと説明しているが、那智勝浦町内のホエールウォッチングに参加したりイルカの餌やりを楽しむなどほぼ観光旅行の様子である。飼育に反対しながら隠れて施設イルカと触れ合って喜んでいる節操のない活動家の一例だ。
Author:岩谷文太
米国在住。ザ・コーヴ、シーシェパード、ダイレクトアクション、人体展と中国の人体闇市場、チベット、支那事変、ネットデマ検証など主にテーマを絞ったリサーチ。
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