Red Fox

チベット国境で故国のために祈る〜あるチベット高僧の旅



 ナショナル・ジオグラフィックが1994年に制作したドキュメンタリー『ムスタン〜禁断の王国』から、インドに亡命したチベット仏教の高僧の一人、カムトルール・リンポチェ師がチベットの山々の見える国境で祈りを捧げる場面と、「チベット子供村」の場面がYouTubeにアップされているので、それに日本語字幕をつけてみました。

チベット国境で故国の解放を祈るリンポチェ師&チベット子供村
『ムスタン〜禁断の王国』より (5'35")
Rinpoche on the border of Tibet praying for Tibet to be free
Tibetan Children's Village (from Mustang: The Hidden Kingdom)

訳・字幕:Red Fox

(テキストで見る)

 この『ムスタン〜禁断の王国』は、ネパール領内にあるチベット族の自治王国のムスタン王国の2人の子供にダライ・ラマの下で伝統的仏教教育を提供するために、ダライ・ラマの代理としてリンポチェ師がダラムサラからムスタン王国に3ヶ月の旅をしたそのドキュメンタリーです。

ムスタン〜禁断の王国
(ナショナル・ジオグラフィック)

監督・撮影:トニー・ミラー
プロデューサー:ティモシー・カウリング、ヴェネッサ・ボーイ
出演:カムトゥルール・リンポチェ、ダライ・ラマ14世、ジクメーパルバル・ビスタ王、テンジン (僧侶)、ロブサン (僧侶)、パサン (馬主)、ダルサン・ワンドゥ&ワンドゥ・チョサン (ムスタン王国の2人の子供)
語り:ハリソン・フォード
音楽:ライル・メイズ
ロケ地:ムスタン王国、ダラムサラ
制作:1994年 ディスカバリープロダクション、インターピッド・フイルム
カラー、100分

 ムスタン王国はネパール東北部のチベットと国境を接するヒマラヤ地域にあり、南北80km、東西45kmの奈良県に相当する大きさで、8000m級の山々がそびえ立つ標高2700-4070mの峡谷に小集落が点在している人口およそ9000人の山岳王国で、1991年まで長い間外国人が立ち入り禁止だったために「禁断の王国」と呼ばれ、チベットの伝統や文化が古代そのままに残っている地域です。

 ここに出て来るカムトゥルール・リンポチェ師はニューヨークのチベット仏教協会『ネチュン財団』のウェブサイト上の紹介によれば、かなり偉い方のようです。

ネチュン財団
客員指導
カムトゥルール・リンポチェ師

 著名なチベット仏教学者。経典、タントラ教、および薬学の専門家として、現在これらの伝統を引き継ぐ数少ない指導者の一人である。彼はまた大成就瞑想のイニシエ−ションを世界各地で行う指導者として著名である。リンポチェ師はナンギャル寺院のニンマ派儀式長として、またネチュン寺院の指導者の一人として知られている。1990年にネチュン護衛の儀式書を発表。

 東チベットのカム州に生まれ。東チベットのガルジ・カムトルル・ミドロル・ジャンチョル寺院の共同大寺院長のドルジ・ナムゲの4代目の権現と認められた。最終的に彼は寺院の最高責任者となった。

 1960年にインドに亡命して以降、リンポチェ師はアッサムでチベット難民の生活クオリティの監督を行った。数年後にはチベット亡命政府の宗教局に加わり、最終的に同局書記長を勤めた。

 カムトゥルール・リンポチェ師はチベット国外でダライ・ラマ五世から伝わる権限、伝導と指導を持つ数少ないリンポチェの一人であり、未来の世代に指導を継続して行うためダライ・ラマ14世の要請によって、リンポチェ師はインドのダラムサラにチメ・ガツァル・リン寺院を建立した。

Nechung Foundations NYC. Visiting Teachers. [魚拓]
訳:Red Fox

 チベット仏教で「リンポチェ」とは「尊いもの」の意味で、転生ラマ(活仏)や宗教的指導者に与えられる称号。

 カムトゥルール・リンポチェ師が1960年に亡命したという事は、8万6000人のチベット人が死亡しチベット寺院が壊滅的に破壊され多くの僧侶が公開処刑された1959年の蜂起の翌年になるので、チベットの記憶は辛い思い出なのでしょう。



ムスタン王国のギュ村の祈祷旗 (標高4077m) (Bob Witlox)
 ここで貼られているカラフルな旗はチベット仏教の祈祷旗のルンタ (風馬旗) で、チベット、ネパールやインドにかけて用いられているもので、三角や四角の五色の旗が高い所から低い所に斜めに張られた糸に青 (天)・白 (風)・赤 (火)・緑 (水)・黄 (地) の順に張られます。

 これは祈祷者を仏の下に導くものではなく、平和、慈悲、強さと叡智をもたらすものと考えられ、風が吹く度にマントラと祈りがその地域一帯に広まり大気を清め、屋根や塔など高い場所から低い場所に向けてルンタを張る事で全てにご利益があるというもので、このドキュメンタリーではチベット国境でリンポチェ師が「全ての生きるものに幸福を」と祈りを行ったのも、そういう意味合いがあるのでしょう。


 リンポチェ師の国境訪問は恐らく、ダライ・ラマの代理としてムスタン王国の訪問中にドキュメンタリーの一環として現地の協力を得て行われたものと思われますが、映像でも馬を引いた一団が見られるように、荷馬か徒歩でのみ通行可能という地域で、山間の集落やテントに宿泊したりなどの行程で、ジョムソン空港から首都のロ・マンタンまで馬で6日、更にチベット国境までローマンタンから北にヒマラヤの山道を延々と登って3日という、なかなか簡単に行ける場所ではないようです。

ジョムソン空港 (標高2700m) は地図下端の3番、ムスタン王国の首都ローマンタン (3700m) は24-29番の赤印。ローマンタン北部の国境地帯は峠で標高は4000m台。両側のグレーの山岳地帯は標高5000-8000m。
写真中白線南がネパール、北がチベット。A-Eがローマンタン
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 Google Earthの衛星写真で見られるように、実際にムスタンとチベットの国境は8000m級の山々がそびえ立つ険しい山岳地帯で、現在複数の団体が『チベットへの行進』『チベット自由の聖火』と銘打ってチベット国境を目指して行進やリレーを行っている訳ですが、ネパールやインド側のチベット国境はどこも見てもヒマラヤ山脈なので、最後は標高4000mの山道を酸欠状態で登るタフなヒマラヤ登山大会になりそうです。





チベット子供村
Tibetan Children's Village (TCV)


2008年5月9日:チベット文化を保護するために生徒達は毎年『我が国チベットプロジェクト』を行う。今年のテーマはチベットと中国での暴力的弾圧への抗議の高まりに関して (TCV Lower Dharmsala)
 このドキュメンタリーでもう一つ触れられているのが『チベット子供村』ですが、これはインドに逃れて来たチベット難民の子供達にチベット語教育、仏教教育、チベット民族教育を行う学校で、インド各地に7校が運営され 1万5000人のチベット人の子供達が学んでいるものです。

 このドキュメンタリーでは、ダライ・ラマの下でチベット教育を受けさせるために子供をダラムサラに送るケースですが、TCVサポート団体KIKUのウェブサイトには、中国での同化政策・民族浄化に対してチベットの文化とアイデンティティを残すために、親がチベットに残り子供達をヒマラヤを越えてインドに亡命させるというケースが多く、中にはチベット人の妊婦がヒマラヤを越えてダラムサラで出産をして子供を託すケースもある旨が書かれており、地上から「チベット人」と「チベット文化」を消滅させないための民族全体の強い意思がそこに見られます。


2008年5月2日:「中国は2008年五輪開催に価するか」のテーマで英語ディベート大会が行われた。XBクラスのテンジン・ザンポ君の優秀なスピーチは聴衆の心を掴み第一位を獲得した (TCV Lower Dharmsala)
 ちなみに本ブログで何度か取り上げた事のある、SFTのテンジン・ドルジ副代表もこの『チベット子供村』の出身で、インド育ちながら流暢なチベット語を話すビデオがYouTubeでも見られます。

 またインドで育った亡命チベット人が英語を流暢に話せるのは、TCVで英語ディベート教育も行っている事が大きいようで、またこれが亡命チベット人が世界にネットワークを確立する事を可能にした大きな理由の一つでしょう。

チベット子供村ダラムサラ校での英語ディベート (0'26")

Posted by lowertcvschool (2008.5.2)

チベット子供村ダラムサラ校での英語演説コンテスト (0'30")

Posted by phoeniz123 (2008.3.28)

 演説というよりも演劇みたいですね。

 ここダラムサラでは随分レベルの高い教育を行っているようですが、だからこそチベットから子供達を送り出すのも、ムスタン王国のような高山集落からも、次世代に高度教育を受けさせたいという民族全体の渇望に見えます。




余談:

 『ムスタン〜禁断の王国』のビデオは、YouTubeにポストされていたものにそれが一体いつどこで何のために撮影されたものかの情報が一切書かれていなかったために、最初は亡命チベット人や支援団体が制作してYouTubeにアップした数あるビデオの一つと思っていたのですが、それにしては映像の作りや質が映画並みのクオリティで、音楽も本格的なので一体これは何だと思って「Khamtrul Rinpoche」の名前だけをキーワードに2週間ほど検索してようやく見付けたといういきさつがありました。アマゾンに中古ビデオが1点だけあったものを注文したので、また内容の確認が出来たら追記で報告するかもしれません。

 ドキュメンタリーの正体を突き止めて更に分かったのが、ナレーションがかのハリソン・フォード、それから音楽担当がパット・メセニー・グループのライル・メイズと、かなりの大物を起用していた事です。今から18年前の1994年にディスカバリーチャンネルがチベット仏教、亡命チベット人やチベット人学校のドキュメンタリーに随分と力を入れて制作していたのが今となっては驚きではあります。


1994年頃のハリソン・フォード (Popstar Plus)

ライル・メイズ (Ted Kurland Assosiations)




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「チベット自由の聖火」がオリンピアを走る

 3月24日に北京オリンピックの聖火の灯火式がギリシャのオリンピア遺跡で行われましたが、その2週間前の3月10日の「1959年チベット蜂起記念日」にもう一つの聖火、「チベット自由の聖火」(Tibetan Freedom Torch) の灯火式がオリンピアで行われた話題を取り上げてみます。

 これは世界各地の自由チベット学生組織 (SFT) を中心に各国のチベット人組織や支援団体が主催している世界規模のイベントで、世界各地の50都市を5ヶ月かけて経由して、北京オリンピックの開会式の8月8日にインド側からチベット国境に到達するという計画です。

 既にイタリア、ハンガリー、ドイツを経由し、それからロンドンとパリ、サンフランシスコ、インドのデリーは北京聖火と同じ日にかち合わせというのが既に経由済みで、その後はオランダ、スイス、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、カナダ、米国東部、メキシコ、ウルグアイ、オーストラリア、ニュージーランド、台湾を経てインド経由でチベット到達という予定で、残念ながら日本はルートに含まれていません。

 これは日本では殆ど話題になっていないようですが、3月10日の灯火式の様子は以下のロイター通信のビデオニュースと記事で見る事が出来ます。

写真:「チベット自由の聖火」を持つチベット砲丸投げのツルトリム・ゴペ選手 (tibetanfreedomtorch.org)

(このエントリーはシリーズの4本目です。最初のエントリーはこちら


チベット聖火リレーがギリシャでスタート (ロイター通信)
Torch Relay Launched in Greece (Reuters)
(2'00")
2008年3月10日
訳・字幕:Red Fox

The original was posted on YouTube on 3/13/08 by Wangpo1
http://youtube.com/watch?v=iDdyDJWMv8c

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北京オリンピックに対抗してチベット人が聖火リレーをスタートさせる
ロイター通信 2008年3月10日 5:29 EDT


2008年3月9日、台北でデモ行進でダライ・ラマの写真のプラカードを掲げる活動家。月曜日にチベット人活動家は、ヒマラヤ地域を数十年にわたって支配している中国へ抗議する聖火リレーの灯火式をオリンピアの外で行った。 (REUTERS/Nicky Loh)
 【オリンピア:ロイター】チベット活動家が月曜日、中国の数十年に亘るヒマラヤ地域の支配に抗議する聖火リレーのための灯火式をオリンピアの外で行った。古代オリンピックの地であるオリンピアで3月24日に北京オリンピックの公式な灯火式が行われる。

 ヨーロッパのチベット人青年会のテンドン・ダホーツァンさんはロイター通信の取材に対し「自由チベットのための聖火は私達にとってとても重要であり、今日それに火を灯しました」と語った。

 約10人のグループはオリンピアのゲート内部に立ち入るのを警察に阻止され、ゲートの外側で灯火が行われた。

 女神を表す五人の女性がチベット伝統の儀式を行った後に、チベット人の砲丸投げ選手のツルトリム・ゴペさんは聖火リレーの第一走者としてトーチを受け取った。

 テンドン・ダホーツァンさんは「これは中国の国家権力が広い範囲に及んでいる事の証拠です。ギリシャ当局は私達の大きなバッグを理由に私達の立ち入りを禁じると言いましたが、複数の中国大使館員が近くに立って私達を見ていました」と証言した。

 「チベット自由聖火」と呼ばれるものは、50以上の都市を経由し、北京オリンピックの始まる8月8日にチベット国境に到達する。

 1936年のベルリンオリンピック以来灯火式がオリンピアで行われている。

 チベットオリンピック委員会のスポークスマンのケルサン・ゴペさんは「警察の存在は巨大で、ホテルに帰る時すらも私達に同行していますが、オリンピアの人々はメインストリート上で私達に拍手や声援を送ってくれました」と語った。

 1950年に人民解放軍がチベットを占領して以来中国はチベットを実効支配しており、チベットを内政問題とみなしている。

 中国がチベットの宗教、特にダライ・ラマへの尊敬を抑圧している事を多くの政治評論家が批判をしている。ダライ・ラマは亡命した精神的指導者で1989年にノーベル賞を受賞している。

 中国はヒマラヤ地域を開発するのに何十億ドルを使い、人々の生活水準を高めたと主張しており、8月のオリンピックを政治問題したくないと繰り返し主張している。

 中国の人権問題への批判がオリンピック前の6ヶ月間で急激に高まった事は、国際オリンピック委員会にプレッシャーを与えている。

 IOCは北京オリンピックにチベット代表チームが参加する事を拒否している。チベットチームには現在30人の亡命チベット人の陸上選手が参加している。

記事:カルロス・グローマン(アテネ)
編集:マイラ・マクドナルド

Grohmann, Karolos; editing by Myra MacDonald. Tibetans start torch relay to oppose Beijing Games. Reuters, Mar 10, 2008 5:29am EDT. [魚拓]
訳:Red Fox


ギリシャの私服警官から聖火を奪われそうになり揉み合いになる (tibetanfreedomtorch.org)
 この「チベット自由の聖火」の企画は、世界各国の亡命チベット人の選手からなる「チーム・チベット」の五輪出場をIOCに要請して断られた事から、それに対する抗議として北京聖火にぶつける形でのチベット聖火である点、それから北京聖火の灯火式の2週間前が、チベットの蜂起記念日である点から、3月10日にスタートする事になったようです。

 さて、ロイターのビデオニュースでは「ギリシャ警察が介入してオリンピアの外で灯火式が行われていた」となっていますが、記事の方ではそこに複数の中国大使館員がいたとの証言が出ています。現場にいたチベット人側によれば中国大使館員など中国当局関係者が20人近くいたとの証言が出ています。

 「チベット自由の聖火」の灯火式が遺跡内部で行われるのがオリンピアの地元警察に許可されず、それで遺跡の外で行われたという話なら、例えば遺跡保護の観点などなら理解出来ますが、しかしそこに中国大使館員がうろうろしてるとなると、かなり意味合いが違って来ます。

 その灯火式の様子は、ギリシャ人ジャーナリストのマルコルム・ブラバント氏が取材して撮影したビデオで一部始終が見られますが、実際そこに中国当局関係者らしき人物がうろうろしている様子、灯火式自体が警察に中断させられている様子が映されています。

オリンピアでの「チベット自由の聖火」の灯火式をギリシャ警察が妨害
Greek police break up Tibetans' Olympia torch ceremony
(9'29")
2008年3月10日
訳・字幕:Red Fox

The original was posted on YouTube on 3/10/08 by Brabantfeatures
http://youtube.com/watch?v=hirfIaVm0bM

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「4月7日、パリでの抗議集会に参加しました」

 6日のロンドンに続いて7日のパリでの聖火リレーも混乱を極めたようですが、パリでの五輪聖火の抗議集会に参加された「free tibet in paris」さんがミクシィに、ご自分で撮影された写真と動画を交えながらその時の様子を書かれていて、これは現地の実際の様子が臨場感を持って伝わって来る優秀なレポートです。ご本人からもブログ転載にはご快諾頂きましたので、紹介させて頂きます。

4月7日 パリの聖火リレー当日
2008年04月09日05:31
free tibet in paris

パリでの聖火リレー当日、前日のロンドンと同様にチベット人開放を願う人たちの
集会が市内のいたる所で開かれたので、参加してきました。

前日のニュースで、ロンドンからユーロスターで運ばれた聖火が
パリ北駅に到着した時の様子が放送されたのですが、
あれ程大きい北駅のホームに、チベット国旗を持った人が溢れんばかりに集まり、
当日もすごい人になるだろうと思いました。


当日はまず、リレーのスタート地点であるエッフェル塔が見渡せる
トロカデロ広場に向かったのですが、広場に近づくと徐々に熱気を帯びた
「Free Tibet !」という掛け声が聞こえてきました。


freetibetinfrance

広場は手錠五輪とチベット国旗を持った人が集まり、「すみません、すみません」と
言いながらでないと、ぶつかってしまう程の人。


freetibetinfrance


freetibetinfrance


freetibetinfrance

旗を持たずに参加してしまった事を後悔していたら、国境なき記者団の関係者達が
手錠五輪が印刷された紙製の旗を配っていたので、いただいてきました。


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自由チベット学生組織、IOCのロゲ会長に直談判


 自由チベット学生組織 (SFT) のテンジン・ドルジ副代表が去る3月24日、ギリシャでの灯火式直前にジャック・ロゲIOC会長を捕まえて、チベット問題に関して直談判を行ったニュースに関して今回は取り上げてみます。

 24日にギリシャのオリンピアで行われた北京オリンピックの採火式の開会式に「国境なき記者団」のメンバーが手錠をデザインした五輪旗を持って乱入した事件は日本でも欧米でも随分報じられていましたが、現地時間午前11時の開会式に先立つ24日朝に、IOCの会議が行われていてロゲ会長が滞在しているアマリアホテルに、ドルジ氏が直接押し掛けてチベット問題に関して中国に働きかけるように促しています。

 ドルジ氏は昨年の4月にエベレストで抗議活動をやって以来、チベット人権問題の活動家として英語メディアでよく名前は目にしますが、昨年の8月の北京オリンピック1年前のカウントダウンの際に、自由チベット学生組織のテトン代表が北京でロゲ会長に接触を試みてけんもほろろにされたという伏線は前エントリーで扱いました。

(写真:AP Photo/Phil Ipparis)

(このエントリーはシリーズの3本目です。最初のエントリーはこちら


 聖火灯火式の前日の23日にドルジ氏がギリシャで記者会見を開いた模様は読売新聞でも軽く報じられて[1]いますが、そこでは24日の灯火式に合わせてオリンピア市内で抗議活動を行う事、IOCに対して聖火リレーのコースからチベットを外すように求める声明が発表されています。



2008年3月23日 (日)、オリンピックの発祥の地、ギリシァ南部のオリンピアで会見を行うチベット人活動家のテンジン・ドルジ氏。チベット反体制グループは北京大会の灯火式の間に抗議活動を行う計画を表明し、IOCに聖火リレールートからチベットを外すように呼びかけた。(写真付録の解説の訳) (AP Photo/Phil Ipparis)

 以下その時の会見の模様のビデオ。ドルジ氏の名前を日本のメディアで見かけるのは読売新聞の一つの記事のみですが、実際この会見はGoogleで確認出来るだけでも世界の85の英語メディアで報じられており、日本とはやや温度差があるようです。

 ビデオに含まれているのは付録テキストの第三段落まで。赤字の部分は欧米メディアが盛んに引用していた部分。

テンドールがギリシャでIOCに呼びかける
Tendor Calls Out IOC in Greece
(1'34")
2008年3月23日
訳・字幕:Red Fox

The original was posted on YouTube on 3/23/08 by Students for a Free Tibet
http://jp.youtube.com/watch?v=wnmOXh32GNw

(テキストで見る)


 今回この聖火採火式に、どうしてここまで異例な程に抗議活動が集まったかと言う背景はあちこちで分析されていますが、まず第一に台湾が聖火の受け入れを拒否した理由と同様に、北京オリンピックの聖火が「中国の国内として」香港マカオの後にチベットを通る事は、IOCや参加各国がチベットを中国の一部として認めるという事、つまり中国政府のプロパガンダを受け入れた事になるとして、チベット人や支援団体側から抵抗が強いという点があります。


 そして第二点としてチベット支援グループが問題にしている点はもっと広義であり、「文化や国籍を越えた友情と連帯感の平和でよりよい世界の実現に貢献する」というオリンピックの理念にも拘らず、現在にも人権蹂躙と弾圧が起こっている中国でのオリンピック開催に対する疑問視であり、ここでドルジ氏がロゲ会長に対して求めているのは「IOCの役割は中国に対してオリンピック開催にふさわしい国になるように促す事である」という主張であり、これはチベット問題に限らずダルフール問題など、世界の人権団体や著名人が強く主張している事とも共通しています。



2008年3月24日、北京大会の投下式に先立ちIOCのジャック・ロゲ会長と話すチベット活動家のテンジン・ドルジ氏。中国が「血にまみれた」聖火をチベットに入れないように23日に呼びかけたドルジ氏は24日に警察に拘束されたが釈放された。 (AP Photo/Getty Images)

 以下はドルジ氏がロゲ会長に直談判を行った時のビデオ。これは自由チベット学生組織が撮影して同日24日17:29 (NY時間10:29) にYouTubeにアップされています。ドルゲ氏はこの前日23日の夜、記者会見の後に、IOCに電話をしてアポイントを取ろうとしてやはり北京の時と同様に断られているため、アポなし直談判に踏み切ったようです。

 付録のテキストはドルジ氏が携帯電話で録音したものから聞き取っているので、冒頭にビデオに含まれてい部分があります。

テンドールがギリシャでIOCのロゲ会長に直談判
Tendor confronts IOC's Rogge in Greece
(4'20")
2008年3月24日
聞き取り・訳・字幕:Red Fox

The original was posted on YouTube on 3/24/08 by Students for a Free Tibet
http://www.youtube.com/watch?v=hooZ2_OETWE

(テキストで見る)

 まあ確かに灯火式の当日の開会式直前の分刻みのスケジュールで面会を求められても応じるのは難しかったのは当然の話と言えばそうですが、チベット問題はIOCとオリンピック全体に対するイメージを損なうリスクが大きいのと、ビデオや写真でも見られるようにかなりの数のメディアがドルジ氏に同行していたため、それで4分間の面会に応じたという事なのでしょう。


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万里の長城に「Free Tibet」垂れ幕 自由チベット学生組織抗議活動


 エベレストでの自由チベット抗議の3ヶ月後、北京オリンピック1年前のカウントダウンの前日の2007年8月7日の朝には、『自由チベット学生組織』によって万里の長城に「自由チベット2008」の垂れ幕がかけられ、英国、米国、カナダ人メンバーが中国当局に拘束されるというハプニングが起こっています。

 その結果、垂れ幕設置を実行した米国人3名、カナダ人2名、英国人1名の6人がまず拘束され、その後この自由チベット学生組織のリーダーであるカナダ国籍チベット人のラドン・テトンさんら2名が翌日8月8日の午後に北京で拘束され、その後全員が釈放され国外退去となっています。

 ワイヤーに吊り下がって垂れ幕の設置を実行しているのはカナダ人の2人で、そのうち右側のサム・プライスさんは、6年前に中国のカナダ通商使節団に抗議行動を行い4時間拘束された後にカナダに送還されているという人物です。

(このエントリーはシリーズの2本目です。前エントリーはこちら




サム・プライスさん (カナダ)


メラニー・ローウールさん (カナダ)

Photos: greatwallaction (flickr)


 この時もやはりエベレストの時と同様に、撮影終了後に直ちに抗議活動実行の5分ぶんの実況映像がYouTubeにアップされており[1]カナダCTVの記事[2]によれば中国の監視を避けるために携帯電話で撮影されライブウェブカムのネット経由でニューヨークの本部に送られ、そこからYouTubeにアップされたとの事。結局釈放される時に携帯を没収されなかったため、彼等の帰国後の8月11日に以下の高画質版がYouTubeにアップされています。

  1. Students for a Free Tibet. Free Tibet Olympics Protest at Great Wall of China. YouTube, August 6, 2007.
  2. CTV.ca. Two Canadians detained over protest in China, Aug. 7 2007 10:12 PM ET.

万里の長城での自由チベット抗議活動 (高画質)
Free Tibet Great Wall Banner High-Resolution
(0'58")
Students for a Free Tibet. Free Tibet Great Wall Banner High-Resolution. YouTube, August 11, 2007.


 4月のエベレストでの抗議活動は、チベット内で初の国外の活動家によるオリンピック批判となったという事であり、その 4ヶ月後の万里の長城の垂れ幕は2時間そのままの状態だったらしく、オリンピックのカウントダウンに浮かれる北京で、中国当局にとっては面目丸つぶれの大失態となった事でしょう。

 ここで面白いのは、実際YouTubeが一般的にポピュラーになったのは2006年の夏以降で、これは本当にまだ新しいツールであり、数年前には考えられなかった方法で世界にメッセージが発信されてしまうと言う、例えば昨年春の『フェイク・オブ南京』や年末の『白豪主義オーストラリアと反捕鯨』など非常に反響の大きい動画がYouTubeに出現して物議を醸し出したりなど、文字サイトよりももっとダイレクトにメッセージが伝わり易い映像メディアを発信する手段を一般ユーザーが持ってしまった事により、当局が取り締まる前に証拠映像をネットに流してしまうというゲリラ戦法が可能になったという、中国にとっては丁度北京オリンピックに先駆ける2年ほどの間に発達したメディアによって、世界に情報が筒抜けになってしまうという何ともタイミングの悪い事態とも言えます。

 特に中華は伝統的・文化的に「体面」を異様に気にする面があり、同様に共産主義政権も体面に拘る傾向があり、更に多民族をまとめている巨大国家というこれもまた体面と秩序が崩れるのを異様に恐れれる面があるからこそ、あそこまで台湾問題に執着しているのが中国であり、要するに「体面」が中国の最大の弱点の一つではあります。

 また、携帯電話にカメラ機能が標準で付くようになったのはこの4-5年ほどの事で、動画撮影機能が付くようになったのは更に最近の事。それが若い世代中心の活動グループだからこそいとも自然に最新テクノロジー前提の活動になっている訳です。

 これらの計画は1年前から周到に準備されていたようです。

 それにしても中国も欧米の若者におちょくられていますね(笑) これが同じ事でも中国人民がやったらかなりヤバイ事になりそうですが、まずオリンピック前という時期に垂れ幕を下げたというだけの理由で米国民、英国民、カナダ国民に対して下手な事は出来ないという状況であろうし、大抵が数時間から2日で釈放されている訳で、中国の対応も随分と甘くはなっている印象です。


万里の長城の「自由チベット」抗議をカナダCBCニュースが報じる
CBC News Covers Free Tibet Protest on Great Wall
(3'12")
2007年8月7日
聞き取り・訳・字幕:Red Fox

Original: Rangzen08. CBC News Covers Free Tibet Protest on Great Wall. YouTube, October 15, 2007.

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エベレストに「Free Tibet」横断幕 自由チベット学生組織の抗議活動ビデオの全訳

Photo: Students for a Free Tibet

 昨年の4月25日、パンチェン・ラマの誕生日に米国籍のチベット人を含む米国人活動家がエベレストのベースキャンプで横断幕を掲げて、北京オリンピックへの抗議を行って中国当局に拘束されたニュースはご記憶にある方も多いと思いますが、今回はビデオで語られた声明の全訳を紹介します。

 このビデオは衛星中継でニューヨークの「自由チベット学生組織」(Students for a Free Tibet, SFT) の本部に送られ、抗議の行われたその当日に最初の1分18秒分がYouTubeにアップ[1]されていますが、以下は翌日に発表された編集版で、米国籍チベット人のテンジン・ドルジ副代表の声明の1/3程度と、米国人環境問題と人権活動家のローレル・スザーリン氏の声明の一部、それから最後にチベット解放の聖火を手にチベット国歌を歌う部分までが収録されています。ここで横断幕に書かれている「One World One Dream Free Tibet 2008」は言うまでもないですが、北京オリンピックのスローガンを捩ったもの。

 この後にビデオに映っている3人と、ビデオ撮影の1人の他、同行していた1人の計5人が中国当局に55時間拘束された後、米国籍という事で釈放され国外追放となっています。

1. Students for a Free Tibet. High-Altitude Free Tibet Protest on Mount Everest!. YouTube, April 25, 2007.


自由チベット オリンピック抗議
チベット・エベレスト山 2007年4月25日
Free Tibet Olympics Protest - Mount Everest (2'12")
訳・字幕:Red Fox
Original: Students for a Free Tibet. Free Tibet Olympics Protest - Mount Everest. YouTube, April 26, 2008.

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 この7ヶ月前の2006年9月にはヒマラヤを越えてネパールへ脱出しようとしたチベット人の一団が中国の国境監視部隊に銃撃され1人が射殺される事件が起こっており、米国人とは言え中国政府を批判すれば何が起こるか分からない危険なチベットで、拘束される可能性を前提に衛星中継で画像を送るなど、それも標高5200mの薄い空気で4月の気温は氷点下という過酷な環境で、この大きさの横断幕は結構な重量になるものを薄い空気の中、8時間担いでベースキャンプまで運んだという、かなりの決死の抗議活動だった事が伺えます。

 尤も衛星中継を導入するなど、この抗議活動はかなりの組織体勢で準備周到に行われた事も分かります。


エベレストのベースキャンプでトーチを持ってチベット国歌を歌うテンジン・ドルジさん。Tシャツには「IOC、チベットを通過する聖火は要らない」と書かれている。 (Photo: Students for a Free Tibet)


横断幕を掲げるローレル・スザーリンさん (Photo: Students for a Free Tibet)


同、クリスティン・ウェストビーさん (Photo: Students for a Free Tibet)

 2分間に編集されたビデオではドルジさんの声明の半分以上がカットされていましたが、「自由チベット学生組織」のブログ上では全文が掲載されていて、その全てをMP3音声で聴く事が出来ます。

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「チベットの抗議デモは北京オリンピックを頓挫させる事が出来るか?」アルジャジーラの読者投稿欄

 チベット問題が大きなニュースになっていて世界中の英語メディアでも大きく扱われていますが、今回はそれに関連して、海外の一般の人の声が見られる読者投稿を紹介します。

 これは中東の報道ではお馴染みのアルジャジーラの英語ウェブサイトで「チベットの抗議デモは北京オリンピックを頓挫させる事が出来るか?」の質問に対していろいろな国の読者からの、現時点で100を超す投稿がされていて、そのうち3月14日から18日までの分を訳してみました。英語サイトという事もあって英米やオーストラリアなど英語圏からの投稿が大半です。

 アルジャジーラでも毎日チベットのニュースは報じていて、結構詳しく扱っています。

 ここで書かれている意見で、多くがチベットへの支持と中国への批判の声が大きいのは日本国内と同様ではありますが、一方で反米のトーンが強いのと、一部にアメリカ人の「反戦」「アンチシオニズム」「アンチ西洋」という声が見られるのは、アルジャジーラという中東のメディアという性格上、読者に「アメリカの反保守派」が集まっている傾向があるのかと思われます。それから「中国の脅威」というトーンの強い日本国内と微妙に視点が違うのが、最近のコソボ独立やアイルランド、ケベック、バスク、クルドなどヨーロッパ・中東の問題と絡めてチベット問題を見ている人達も多いという辺りでしょうか。

 中には結構トチ狂った書き込みも見られるので、世界にも随分デンパがいるのだなという感じです。それから明らかに中国の工作員か華僑らしき書き込みもちらほら見られます。でもこの方達は工夫がないというか単細胞と言うか、中華の論理が如何に国際社会からかけ離れているかを自ら代表して世界に宣伝しているようなものです。

Photo: サンフランシスコでのチベット支援者による抗議デモ (AFP)

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チベットの抗議デモはオリンピックに影響するか?
アルジャジーラ 2008年3月14日 16:25 GMT

 ダライ・ラマは、彼が影にいるという中国の主張を否定しながらも、もし彼の故国の不穏が悪化するなら、精神的指導者から退くと表明している。彼はまた、中国の支配下で生きるチベット人に対して「どうしろこうしろ」と言う立場にない事、そしてチベットの独立は「論外」としている。

 中国側はチベットの動乱で首都のラサで中国の支配に抗議する18人の「無実」の民間人と警官一名が死亡したと発表している。中国は金曜日にビデオに映っている目撃者の写真を公開し抗議運動に対して圧力をかけている。これは過去20年近くで最大規模の暴動である。

 中国の北京オリンピックへのスムーズな準備の計画を、チベットの抗議デモが頓挫させる事が出来るか?

* 元は第一段落と第三段落だったのが、22日土曜日の時点で第一段落部分が上記第二段落に差し替えられ、現在は第二段落と第三段落部分のアップデート版となっている。

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Comments

Added: Friday, 14 March 2008, 07:39 PM Mecca time, 04:39 PM GMT

チベットの自治の権利に関して新たに議論が始められる事を望むだけである。中国人のラマを選ぶために僧侶から中国高官に置き換えた中国の政策には吐き気を覚える。これは世界で最も啓蒙的な文化であり、世界はその保存に協力する必要がある。
jackstraw23 ピッツバーグ(米国)




Added: Saturday, 15 March 2008, 10:26 AM Mecca time, 07:26 AM GMT

これらの抗議デモはオリンピックに影響は及ぼさないだろう。先週中国は異議を摘発する口実を作るために実際いわゆる「テロ攻撃」をでっち上げた。ミャンマー(ビルマ)の弾圧で世界が恐怖を表明したのに、同様の事か更に悪い事がチベットで起こっている事を世界が知らん顔しているのは非常に気分が悪い。国連による非難決議はどうなっているのか?
David ニューヨーク




Added: Saturday, 15 March 2008, 10:26 AM Mecca time, 07:26 AM GMT

そう言った筈だ (^^) コソボのケースは米国が世界を試したのだ。特にロシアと中国を。これは分離と占領への新たな戦略となる。我々はロシア、中国、インド、パキスタン、イラン、エジプト、イスラエル、イラク、ナイジェリア、ケニアなどを崩壊させる。スーパーパワーの位置に留まる事の利益は膨大で、部族間や宗教観の紛争に頭を痛める事も少なくなる。我々が世界のスーパー国家になるのだ。
Aladdin(米国)

* これはややトチ狂ったアメリカ人で、後半は居座って中国人と一騎打ち状態に



Added: Saturday, 15 March 2008, 10:26 AM Mecca time, 07:26 AM GMT

今週の抗議デモの波は、ダライラマが亡命した1959年の蜂起失敗の49周年である。今回僧侶達はこの機会を利用して自由を得るために中国の指導者に対してプレッシャーを与えたいと考えている。中国政府はジレンマに陥っている。彼等はオリンピックの5ヶ月前に流血事件を起こしたいと考えている筈がない。一方で彼等は僧侶やその他の抗議デモ参加者に、更なる不穏の引き金とされるような恐怖を与えたいと思っている筈がない。
eros アムステルダム(オランダ)




Added: Saturday, 15 March 2008, 10:26 AM Mecca time, 07:26 AM GMT

チベットの広大な土地と長期に渡る支配から、中国がチベットを手放す現実的な理由などありそうにない。オリンピックに関連して多くの事が予想可能で連動している。この衝撃の結果はまだ分からないが。実際世界は現状維持を数十年も容認しており、今議論を始めるのは現実的ではない。バスク人、クルド人、チベット人がいつか自治を持つ事を願っている。
Onix ツートフェン(オランダ)




Added: Saturday, 15 March 2008, 10:26 AM Mecca time, 07:26 AM GMT

更に状況が悪くならない事を願っている。チベットの分離は中国にとっては論外なのである。これはさしずめ米国内で活動家がカリフォルニアの分離独立を画策して革命を起こすようなケースに対する米国の反応と同様であろう。この運動は中国の政治的にデリケートな時期に中国に恥をかかせるように西側が仕組んだものである事に疑いの余地はない。

  1. チベットの分離は中国にとっては論外であり、西側が大規模に仕組んだものである。
  2. 中国はこのような侮辱を忘れる事はなく将来の西側との関係に影響を及ぼすであろう。
  3. 西側は中国やセルビア内の分離運動を支援し、カナダとスペインではそれを拒絶している。これは矛盾しており、正当化出来るものではない。
  4. チベット人は独立よりも中国の一部であった方が彼等のためにはいい。中国は彼等のより豊な暮らしを画策している。
  5. 自由?米国内の人々は自由に独立出来るのか?
  6. 中国はユーゴスラヴィアやイラクがかつてそうだったように共産主義である。---この背後にはCIAがいる。
Real McCoy ホープ(カナダ)

* これはまるで北朝鮮のような論調で恰も中国政府を代弁するような事を書いているので、中国共産党関係者の投稿の可能性もあり。



Added: Saturday, 15 March 2008, 10:26 AM Mecca time, 07:26 AM GMT

そのように願う。チベットに対する中国の軍事力は公正ではないと思う。だからオリンピックのショーは、世界に対していい顔を見せるための作り話であって、恐怖の現実を覆い隠すカモフラージュに過ぎない。チベットは中国の土地ではない。しかし彼等はチベットがオリンピックに影を落とさない位静かである事を望むのだ。

中国の軍事力は不当で残虐で、彼等は全てを支配出来ると信じている。彼等が常に歴史を書き直し続けようとも、彼等が自由を支配する事は出来ない・・・彼等の環境汚染に対する姿勢と同様に、単にオリンピックのためにチベットをシャットダウンするだけだ。彼等は歴史を書き直す事が出来ても、現実を変える事は出来ない。アメリカの力のように...力を持ち過ぎるといかれて来るのだ。
spinin リスボン(ポルトガル)




Added: Saturday, 15 March 2008, 10:26 AM Mecca time, 07:26 AM GMT

仏教は平和の表象である。その他のイデオロギーと対照的に、それは「征服のイデオロギー」ではない。仏教徒は非暴力によって違いを決着すると信じ、暴力には訴えない。中国植民主義侵略者は暴力を信じ、暴力に訴える。
Steve ブリュッセル(ベルギー)

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