Red Fox

スノーボール・アゲイン

 木曜日以来検索ワードで「踊るインコ」だの「スノーボール」「インコ」などでの検索サイト経由のアクセスが異常に多いのですが、何かあったのでしょうか? 普段は「中国」「処刑」「残虐写真」など中国関連のキーワードでの検索が多いのですが...。以下はピーク時の金曜日のアクセス解析です。

 バックストリートボーイズの『Everybody』で踊るインコのスノーボールは、11月24日に当ブログでも紹介した事がありましたが、これはインディアナ州にある『Bird Lovers Only Rescue Service』(愛鳥家限定救済サービス) という、飼い主に手放された鳥を新しい里親に紹介する非営利団体で飼われているインコで、昨年の9月にアメリカのテレビで紹介され、愛鳥家限定救済サービスがビデオをYouTubeにアップして以来ネットを中心に話題になっているものです。

 前回もスノーボールのビデオを愛鳥家限定救済サービスのブログに書かれているビデオ解説の訳と一緒に紹介しましたが、昨年の12月26日に愛鳥家限定サービスがYouTubeにアップしたビデオ2本を今回も訳付きで紹介します。何だか分かりませんが日本で検索する人が多いので。

Bird Lovers Only
Located In Northwest Indiana
スノーボールはリンゴ・スターで踊る
Snowball dancing to Ringo Starr (3'33")
愛鳥家限定救済サービス 2007年12月26日 20:55

 曲の前半部分で聞こえる、まるで気のふれた女性が狂気じみた笑い声や支離滅裂な叫び声を立てているような音は、愛鳥家限定救済サービスに保護されている18歳のメスのモルカンインコのムーキーによるものです。ムーキーは歩行障害を抱えているにも拘らず特に陽気で活発な鳥です。

 リンゴ・スターの『カモン・クリスマス』はCD『クリスマス・コレクション』に収録されている曲で、そのCDはスノーボールのマリーおばさんから贈られたもので、最初にCDをかけた時からスノーボールはこの曲がお気に入りです。この素敵なクリスマスプレゼント、マリーおばさんにありがとうと伝えて欲しいとスノーボールから頼まれました。それではお楽しみ下さい。

http://birdloversonly.blogspot.com/2007/12/snowball-dances-to-ringo-starr.html

 今回は凄まじい鳴き声の伴奏付きでかなりハイパーなビデオになっています。これは笑い声やら何やら英語で喋ってるようにも聞こえますが、アメリカ人に「これは何を言ってるのか?」と聞いたら「全然分からない」と言っていました。ムーキーも音楽に反応して叫んでいるのだかよく分かりませんが、スノーボールの動きも鳴き声に微妙に連動しているようにも見えます。

 ヒューイ・ルイスで踊るスノーボールのビデオを見た人は「踊るのは楽しいけれど年中あの鳴き声だと飼うのはかなわん」とは言ってましたが、ムーキーに関してはそういうレベルではないですね。スノーボールにしても飼い主の女の子に噛み付いて手放されたようだし、愛鳥家限定救済サービスに引き取られている鳥はいろいろ曰く付きのようではあります。

【続きを読む】
日頃ランキングにご協力頂きありがとうございます。

ブッシズム

 アメリカには大統領をネタにいろいろ皮肉るという「大統領ネタ」の伝統があり、クリントンの時代など、愛人ネタはコメディショーの定番でしたが、クリントンが退任したらぴったり無くなりました。要するに現役大統領という「話題の人」をお笑いネタにするという事に意味があるようです。

 ブッシュが就任して以降はブッシュネタに移行した訳ですが、ブッシュ大統領になった途端に911が起き、そのままアフガニスタン侵攻からイラク戦争と、アメリカが対テロ戦争の時代になったので、ブッシュ大統領に関してはクリントン時代のハレンチネタから一転、戦争ネタと失言ネタがメインであり「ブッシュはアメリカ史上最もバカな大統領」というのが定番です。イラク問題が現在進行の状態で大手メディアではさすがに大統領バッシングは控えめですが(クリントンの愛人ネタの時に比べて)、ネットではかなり盛んです。

 以下はネットで出回っている有名なブッシュVSチンパンジーのパロディ。


I apologize for this latest entry. I can't find a chimp making a face as dumb as this one. - Rich
最近入手したこの写真に対して、ここまでのアホ面チンパンジーを見つけることが出来なかったことをお詫びします。リチャード

 アメリカン・ジョークは、日本人の感覚だとちょっとよく分かりにくいことが多いのですが、こういう子供じみた余りにも下らなさ過ぎるのを笑うみたいなところはあります。

 全般的にアメリカ人はサービス精神があり、いつでも楽しい雰囲気に持って行こうというある意味ポジティブ志向な国民性で、深刻な場面でも「希望を持て」みたいな雰囲気作りをする面はあります。例えば真面目な会議の場でも時折ジョークを交えて笑いを取るなど、雰囲気作りにアメリカ人は結構気を使うのですが、そういう点日本人の気の使い方とはややベクトルが違います。イラク戦争の時代は本来は深刻なのですが、こうやってパロディにして楽しんでウサ晴らしをしてるようにも見えます。

 以下はポスター販売サイトで見つけたブッシュ大統領をパロディにしたマグネットやポスターの数々です。ネタとしてはブッシュ大統領の失言や英語の間違いに関するものが多いのですが、ブッシュ大統領の演説での明言や失言集は「ブッシズム」(Bushism) と呼ばれています。

【続きを読む】
日頃ランキングにご協力頂きありがとうございます。

現代中国の私刑

 中国語版のYouTubeのようなビデオアップロードサイト「YouMaker」に昨年9月に、路上で2人の泥棒を住民がリンチをして殺害するビデオがアップロードされています。

 ビデオでは中国の街角で、泥棒を行ったとされる2人に対して住民と見られる複数の人物が執拗に殴る蹴るの暴行を加えて終いにはブロックで打ちのめしたりなどして、投稿者によるとこのリンチを受けた人物は死亡したとの事です。ビデオの最後では頭から血を流して動かなくなっているのでこの時点で致命傷になって死亡した可能性があります。

 20世紀初頭の義和団事件の後の公開斬首処刑に見物人が沢山集まっていたり、現代の中国の死刑囚が連行される際に黒山の人だかりの見物人が群がり、死刑執行の際にもやたらと多くの人数の兵士や警官が見物をしてたりなど、中国の民衆が残虐行為を好んで見物する例を当ブログでこれまでにも幾つか取り上げた事がありましたが、今回のビデオに関しては撮影時期は不明ながらも、中国にカムコーダーが普及して以降のものである事は確かなので、少なくともここ数年以内のものである事は分かります。

 暴力シーンが苦手な方は見ない方がいいかもしれません。

註:YouMakerはブラウザによっては、ブログ上に埋め込んだ動画に広告が出るだけで動画自体が再生されない事があるので、その場合は元サイトの方を参照お願い致します。

二人の泥棒が住民に生け捕りにされリンチを受けた。
聞く所によると撲殺されたとのこと



再生回数: 78383  |  1件の評価  |  コメント数: 6  |  お気に入りに登録: 5
提供:pineapple
加入2007-05-21 19:26:01
長さ3分18秒
解説罪は死に至るものではない。どうしてこのように痛ましく残酷な...
カテゴリニュースと評論
タグ泥棒 撲殺

このビデオへのコメント: 【続きを読む】
日頃ランキングにご協力頂きありがとうございます。

デンマーク・フェロー諸島の捕鯨

 YouTubeをチェックしていたら、デンマークでのイルカとクジラの屠殺ビデオを見つけました。これはデンマークと言っても、アイスランドとノルウェーの間にある北大西洋の孤島、人口4万8000人の自治州のフェロー諸島の事で、デンマーク本国と異なりEUに加盟していないのは捕鯨政策の違いが原因との事です。

 このビデオをポストした人物は、中国の犬猫虐殺や韓国の犬食のビデオなどの残虐ビデオのみをアップしており、アカウント上の国は日本となっています。

 しかし、ここで日本以外の国にも注意を向けさせる事は、欧米の白人が日本に対して行ってるような人種的偏見での糾弾を白人同士のデンマークに対しては出来ない訳で、むしろ下手すると白人同士の近親憎悪の世界になりかねないので、どういう反応が出るかは興味深いのですが、一方で捕鯨国同士をこうやって批判に晒す事が日本にとって吉と出るかどうかは、ちょっと微妙な気はします。

 ここで描かれているのは、フェロー諸島やアイスランドなど北大西洋の伝統的捕鯨であり、フェロー諸島では船団でイルカを岸に追い込み沿岸の島民が捕獲、その場で解体され島民の家庭で食卓に出る様子などの島民の生活の営みですが、現代のように流通が発展した時代以前には、北極に近い北大西洋の孤島において漁業や捕鯨などが島民の限られた食料源であり、現代の甘っちょろい動物愛護の価値観でもってどうしてそれを糾弾出来るのかという、そういうメッセージのビデオに見えますが、残虐場面の連続はむしろ一種の煽りにもなっており、コメント欄にはヒステリックな投稿が目立ちます。

 以下はそのビデオと、本日の時点でついているコメントの訳です。コメント欄が13カ国と随分とインターナショナルになっていますが、1月1日にアップされたこのビデオが2週間で閲覧が2,948でコメント30というのは、数的にはさほど話題になっていない程度ではあります。


ヨーロッパでのイルカ&クジラの虐殺 フェロー諸島(デンマーク)
Dolphin & Whale Massacre in Europe - Faroe Islands (Denmark)
(10'18")
Posted by KuyouSuou (2008.1.1)
ヨーロッパでのイルカ&クジラ虐殺
元ビデオが削除されたため、別アカウントによる同一ビデオ (Agercio 2007.12.25) に差し替え

【続きを読む】
日頃ランキングにご協力頂きありがとうございます。

アメリカンルーツへの日本の執着 (NYタイムズ)

 最近はオーストラリアの捕鯨反対運動に関連する過激な反日運動や、それに対抗するビデオがYouTubeにアップされたりなどのニュースが報じられていますが、昨年2月に起こった捕鯨船・日新丸の火災事故の翌月にニューヨークタイムズの大西哲光記者が日本の捕鯨に関して書いた記事があって、当時訳そうと思っててそのまま放り出してあったので、丁度タイムリーな話題になったので訳してみました。


アメリカンルーツへの日本の執着
大西哲光
ニューヨークタイムズ 2007年3月14日
Ko Sasaki for The New York Times
その捕鯨の伝統を保存するため、鮎川では給食にケチャップ煮の鯨肉を給食に出している。

【鮎川 】なぜ日本は捕鯨にこだわるのか?


鮎川

スライドショー:日本の捕鯨 (iht.com)
 近頃日本は、乗組員死亡を起こした捕鯨船火災のために南極海での捕鯨シーズンを短縮するという大失態に悩ませられている。その捕鯨船は10日間停泊し、その8000トンの燃料流出の懸念がニュージーランド社会を悪夢に晒した。

 その数週間前に、米英豪などの半捕鯨国が率いるIWCの過半数が、日本が商業捕鯨再開の議論のために東京で開いた会合をボイコットしている。

 日本は何故西欧の環境保護団体の反捕鯨の船舶に毎年攻撃されるのか? それはいわゆる「調査捕鯨」が、日本政府が価値を共有していると宣言している全く同じ国々で何故その汚名を導き出すのか? その問題の可能性の全てからなぜ米国は除外されているのか?


 結局のところ、現在日本における鯨肉の需要は非常に低く、東北地方の太平洋に突き出た半島の先端の、100年の捕鯨の伝統の地・鮎川でも、自治体は学校給食で鯨肉を食べる事によってその伝統を保存しようと苦戦をしている。鯨のケチャップ煮が先週の金曜日のメニューであった。

 中学三年の斉藤ナツミさん (15) は「これが私達の文化だと思います。この町は捕鯨で知られています」と言った。

 日本全体にとっては捕鯨は非常に複雑な問題である。それは西欧、特に米国との関係に複雑に絡んでいるからである。

 捕鯨に対する外国の反対が日本国内の愛国的心情を煽ったのはいささか驚きではある。何が殆ど知られていないかと言うと、米国がどのように捕鯨に関する日本のナショナリスト的強迫観念を引き起こしたかである。少なくとも部分的には。戦後に米国はまず捕鯨や鯨食を奨励し、その後止めるように促しているという事だ。

 日本政府は現在、天然資源を管理する権利と、鯨肉が伝統文化の一部であると主張するキャンペーンを国際的に行っている。

 捕鯨に関する衝突は、危機に晒されてる動物を保護し鯨などの高等動物を殺すべきでないという信念を強調した、米国主導の環境保護運動で現れた。1986年のIWCの商業捕鯨禁止では、日本は限定された種類の頭数や移動調査などで、肉が消費用として売られる調査捕鯨が認められている。

 日本はこれまで、漁業や狩猟が持続される限り人類はどのような動物も消費する事を認められるべきであると主張して来た。長野大学産業社会学部の佐藤哲教授によると、それを実践するために日本は南極海に捕鯨船を送っているとの事だ。捕鯨支持の立場を取る佐藤教授は、海洋資源が減少にある中この原則を確立するのが日本の長期の食料の安全と自然資源管理に重要な事であるとし、「正確に言えばですが、捕鯨が非常に世界の注目を集めるために、日本はそれを失う事が出来ないという事です」と語った。

 昨年、日本は1073頭のミンククジラを殺し、それはレストラン、スーパーマーケット、学食に出されるか、未売状態である。ミンククジラを含むクジラの多くの種類の数が回復してないにせよ、頭数は増えている事に殆どの生物学者は同意している。しかしながら、クジラが捕獲される事、又は日本が主張しているように現在多くの頭数が他の海洋生物を脅かしているという点に関して、同意が得られていないのが現状である。


 しかし、資源管理に関する議論は、文化に関する物ほどは反響をもたらしていない。

 捕鯨禁止が始まった当時町長であった安住重彦さん (80) は「私達の食文化が廃れる事が気がかりで、だから学食で鯨肉を出し始めたのです」と語った。

 捕鯨が鮎川の文化である事を認めないという意見は少ない。しかしそれが日本全体のものであるかどうかに関しては意見が分かれている。

 歴史的には例えば、日本南西地方の太地町のように海岸沿いの集落の漁師達は沿岸で捕鯨をしていた。しかしペリー提督のいわゆる「黒船」が1850年代の日本の鎖国解放を強要して以降事情は変わった。当時米国では鯨油灯が使われており、ペリーの日本での役割は、太平洋における米国捕鯨の権利を保証する事であった。

 捕鯨は日本のトラウマ的開国および近代化と結びついており、日本は米国やノルウェーの捕鯨船や技術を導入した。1906年に東洋捕鯨会社が鮎川で創業を開始した当時、それら沿岸集落は捕鯨の拠点となった。

 そしてより多くの日本人が特に西日本において鯨を食べ始めたが、第二次大戦後の荒廃した日本の食糧難において、米国の占領当局が、鯨を安値の蛋白源として全国の学校給食で出す事を促したのである。米国の影響で鯨肉が日本人の食生活として初めて定着したのである。

 日本の鯨の消費は1962年の22万6000トンで、その後は減少する一方で捕鯨禁止前年の1985年には1万5000トンにまで落ち込んでいる。捕鯨支持者は、IWCが禁止に先立ち年々強めた厳しい割当限定が消費低下の原因であると主張している。

 日本の水産庁役員で捕鯨委員会での漁業交渉官である森下丈二氏は「要求は終わっていません。割当は切り詰められ、日本側に発言権はありませんでした」と言う。

 日本が豊かになり他の食料が一般的になったので日本人は鯨食を殆どやめてしまったと捕鯨反対者は言う。

 「戦後日本の食糧難において鯨肉は学校給食に出されましたが、それはそれほど一般的ではありませんでした。その時の反応は『これをどうやって食べるのか?』でした」と、東京大学環境学の鬼頭秀一教授は語った。

 それにも拘らず、捕鯨によって国民感情を統一するために、捕鯨が日本の文化遺産の一部でありそれが西洋によって脅かされて来たという主張が政府によって広められたと鬼頭教授は言う。米国との対立とその後の米国信奉によって日本の伝統文化が失われたと多くの国民がそのように考えている国においてその議論は拡大した。米国がまた現代日本の伝統を西洋との統一文化を作り上げるように仕向けたのであると。

 海洋制作研究財団研究員の大久保彩子氏によれば、文化的な議論は1970年代終わりに始まり、その後政治家達によって熱心に効果的に用いられたという。現代は大多数の日本人が捕鯨を支持している。

 「日本人が鯨肉を食べたがっているのではなく、外国人に食べるなと言われたくないのです」と大久保氏は語った。


 捕鯨における日本の強硬姿勢はまた、ナショナリスト的なツボを刺激したのである。

「事実上、日本は多くの問題でアメリカにNoと言えないのです。(しかし捕鯨は反対論が黙認されている問題でもあり) それはストレス発散の手段と化しています」と大久保氏は言う。

 IWCでの漁業交渉人の森下氏は「ストレス発散」と聞いて思わず笑い、 日本への捕鯨停止のプレッシャーに関して「それで私達は常にノーを言い続け、それで人々は満足する事に違いはありません。しかしそのために方針を決めるべきではありません」と語った。

 鮎川においては人々は文化の意味において戦っている。鯨肉食を維持を試みる他の自治体と同様に、鮎川ではその臭いのきつい肉をケチャップや甘酢で煮込む事によって、子供の口にも合うように工夫をしている。

 鯨肉を食べて育ったという市農業課職員の西村ヨウイチさん (55) は、ケチャップや伝統的でない鯨肉の調理法はモダンライフの現実ではあるとし、「でもそれは私には違和感があります」と語った。

訳:Red Fox


 以下、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンに掲載されている同記事付録の写真ページ。それぞれの写真には上記記事からの文章の抜粋が添えられています。
【続きを読む】
日頃ランキングにご協力頂きありがとうございます。

中国に通信傍受筒抜け 米国にダミー会社 (ワシントンタイムズ)

 先月に英紙タイムズに掲載された、ロールスロイスとシェルなど英国経済の中枢企業のネットワークシステムに中国のハッカーが侵入したという記事を2本紹介しましたが、今回は先月末にワシントン・タイムズに掲載された、米国の安全保障局 (NSA) が中国のダミー会社によって通信傍受などの機密情報が盗まれたニュースの記事の全訳を紹介します。虎御前さんに情報提供を頂きました。

 記事の概略は産經新聞に詳しく書かれていますが、要するに、ハワイにある米国国家安全保障局 (NSA) の施設が、中国やアジア諸国の通信傍受記録などの機密情報の英訳を委託した翻訳会社が中国のダミー会社で、機密情報が中国に筒抜けになっていたらしいという事、それから中国がターゲットにしてるのが、中国系アメリカ人のスパイ獲得工作である点などが触れられています。

写真:ハワイ・クニアの国家安全保障局/海軍治安グループのクニア地域安全
オペレーション地下施設の入り口 (Photo: Paul Hanrahan)


中国はアメリカでのスパイ活動に踏み込む
ビル・ガーツ
ワシントン・タイムズ 2007年12月21日

 米国情報関係者によると、安全保障局 (NSA) のハワイ施設の機密である通信傍受内容が、中国語翻訳会社を通じて中国情報機関に筒抜けになっていたとの事だ。

 スパイの侵入は海軍犯罪捜査局 (NCIS) の対スパイ捜査によって数年前に発見され、コードやその他電子秘密情報収集と、そのアクセスもろとも軍人・軍属をスパイ獲得工作する中国の大規模な活動の存在が調査によって判明した。

 中国最大の情報機関である国家安全省が、米国企業を偽った翻訳会社をハワイに作る事でスパイ活動を行ったと、匿名を条件に政府情報筋は語った。

 その策略は、安全保障局の哨所・航空・船舶傍受ネットワークが収集した数百万件に及ぶ通信傍受記録の一部の英訳を、海軍と安全保障局をこの会社に機密に委託させる事から始まった。


クニアの国家安全保障局/海軍治安グループのクニア地域安全オペレーション地下施設の入り口 (Photo by CTMC Karl F. SItler, USN)
 ホノルルの北24kmのクニアにある国家安全保障局の施設、米国情報の最もデリケートな問題を扱う地下電子情報部が、その翻訳会社に業務を委託した事を海軍犯罪捜査局が突き止めている。その会社の名前は明らかにされていない。


 クニアの施設は、中国とその他アジアの言語の膨大な量に及ぶ通信集計・処理地であり、それらの通信は軍事・政治目的の機密情報報告書を作成するために英訳されている。

 中国のスパイ侵入の件に詳しい海軍の情報関係者は、クニア施設の分析済みの情報とその「原文」が流出し、米国の監視対象や情報源などの詳しい情報を中国政府が把握した事は米国諜報活動にとって深刻なダメージであると語ったが、中国のスパイ活動が発見される前にどれ位の期間行われていたかについては言及しなかった。


 海軍犯罪捜査局はまた、中国の主な情報活動として、中国系米国人のスパイ獲得工作と、クニア施設の機密情報にアクセス権のある軍人・軍属職員に対するスパイ獲得工作が行われた事を発見した。

 その関係者によると、2005年に海軍の暗号技師が中国政府が経費負担をした中国へのただ旅行をした事で逮捕された後に、情報職員への中国のスパイ獲得工作が発覚したという。

 それを発端として海外犯罪捜査局は徹底調査を行い、その他の情報部員が中国のスパイ獲得工作の標的になっていた事をつきとめた。その多くが退職直前であった。

 中国系米国人に対するスパイ獲得工作は同様の戦術がある。中国の情報機関は情報局員などを使って、機密情報にアクセスのある中国系米国人を見つけ、親族を訪ねるなどの中国旅行を提供するなどし、そしてそれを理由にそれらの中国系米国人をスパイとして獲得するという作戦である。

 中国系米国人グループは以前に、アジア系米国人がスパイのターゲットであるとした米国政府を非難し、対情報活動職員を人種差別として訴えている。しかし中国のスパイ獲得工作活動は、中国政府がそれらの民族グループによってスパイ活動拡大を目指している事を示している。

 安全保障局と海軍犯罪捜査局の広報担当は、ハワイにおける中国の情報収集活動に関する質問への回答を示さなかった。



I. C. スミス元FBI諜報員 (Photo: PBS)
 元FBI諜報員のI.C. スミス氏によれば、中国の国安部 (MSS) と「2PLA」として知られる中国軍総参謀2部の情報機関が国家安全保障局を標的にしていると言う。

 スミス氏はまた、それが古代中国の戦略家・孫子の「先見」の究極例であるとし、「情報機関にとって敵のコードと電子情報を把握する事以上の標的はありません。それは中国の国安部や2PLAにとっても同じ事です」と語った。

 スミス氏は、米国の電子情報とコードの収集は米国が何を知っているかの具体的な情報を中国にもたらし、「仮定ではなく知識による」防衛策を中国政府に与えるだろうとし、「確信を持って嘘情報を流す事も可能であり、それは基本的に敵に対して情報機関が有利になる事であります」と語った。

 安全保障局のハワイ・オペレーション・センターには数千人の職員がいて、昨今では3億5000万ドルの予算に膨れ上がっている。安全保障局の8月の広報は「(この拡大は) 強力な脅威の状況に弾力的で機敏で効果的に対処する、地球規模の暗号解読発展への安全保障局の努力の一面である」と書いている。

 その情報共有制限のポリシーのため、その機関は過去にも情報改革の提案がされていた。

http://washingtontimes.com/article/20071221/NATION/676409066/1001 [魚拓 1 2]
訳:Red Fox (記事中の写真はワシントンタイムズ記事とは無関係)

 先日の英タイムズ紙に書かれているのと同様に、どうも華僑系移民をターゲットに、中国国内の家族や親族を人質にスパイ獲得工作活動をやるというのが中国の常套手段のようですね。ここで書かれている「Chinese American」(中国系米国人) というのは米国籍保有者であり、こういう国家機関で働くという事は米国で生まれ育った2世か、在米が長い1世でそれも優秀なキャリアの持ち主と思われますが、「中国へのただ旅行」「退職直前」というのは恐らく移民1世がターゲットではないかと思われます。

 今回に関して言えば、シェルやロールスロイスの大企業への高度なハッキング技術なんてものではなく、中国が作ったダミー会社を米国の国家安全保障局が信用してしまったという大失態であり、やはり民間委託が進んでいるアメリカならではの問題にも見えます。

 このニュースは産經新聞が記事にしていますが、産経新聞が主に情報源にしたのがこのワシントンタイムズの記事です。当ブログではワシントンタイムズの記事は昨年8月に、中国が米軍に太平洋分割統治を持ちかけたというニュースを紹介していますが、記事を書いたのは同じビル・ガーツ記者です。

 ワシントンタイムズは1982年にレーガン政権が財閥にに呼びかけて保守系新聞として創刊された日刊紙で、その論調は一貫して保守の親共和党。そのバックにあるのが統一教会であるという不思議な新聞ではあります。前回の記事でも目立っていたのが、情報筋を明らかにしないながらも随分軍関係とコネクションがあるような書き方で、それは今回も同様であります。


【続きを読む】
日頃ランキングにご協力頂きありがとうございます。

オレンジ色の光



海のメロディー (1979) (3'41")
作詞・作曲:八神純子

晴れた午後 海の見える丘までゆけば その夜は
はるか遠くの国まで 船に乗ってゆく夢をみる
潮の香りが残った長い髪から 今夜は
きっと聞こえて来るでしょ 一番好きな渚のメロディー

今ごろあなたはアメリカで オレンジ色の光
好きよ 好きよ どんな遠くにいたって


合歓の郷野外ホール (八神純子『コッキーポップコレクション Vol. 2』より)

 アメリカに来た頃、夜になるとダウンタウンの方角の空が夜中でもボワーっとオレンジ色に染まっていたので余計、不思議な別世界にいる気分になったものですが、アメリカの街路灯がオレンジ色なので、夜になると空がオレンジ色に染まって見えます。

 この歌を初めて聞いた当時は何で「オレンジ色の光」なのかと思っていたのですが、実際アメリカに来てみたら確かにそうでした。この『海のメロディー』は当時の八神純子さんのヒット曲『ポーラースター』と『パープルタウン』の間にリリースされながら珍しくベストテン入りしなかったシングル『甘い生活』のカップリング曲として発表されたものです。


 トップの写真は先日シカゴに行った時に撮影した夜のミシガン通りの景色、以下の写真もその近辺で撮影したものです。

 アメリカでは街路灯に高圧ナトリウム灯が一般的に用いられているために夜景がオレンジ色になるのですが、アメリカの都市では犯罪を減らすために全ての街路に明るいオレンジ色の高圧ナトリウム灯を普及すると言う試みはかなり昔から行われています。やはり都市部に犯罪が集中するお国柄ならではの歴史であり、特に往年のシカゴはギャングスターの街として悪名が高いのですが、街路灯の普及で夜の街を明るくする事で犯罪抑制の狙いがあったそうです。

 このオレンジ色のランプはアメリカでは通称「Yellow lamp」と呼ばれていますが、「イエロー」と言ってもオレンジがかったイエローで、以下の写真も同じ地点でモードを変えて撮影したものですが、その辺の街路灯が全部オレンジ色です。

【続きを読む】
日頃ランキングにご協力頂きありがとうございます。

ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ 専門学校