Red Fox

「善光寺が発した静かな怒り?」2ちゃん発の怪文書

 一週間ほど前にこのような書き込みが2ちゃんねる発で爆発的に広がった件はご存知の方も多いとは思います。

善光寺 聖火リレー辞退、世界の反応

1 :JT工作員丸(春暁):2008/04/21(月) 00:27:16.55 ID:l7PvxJqb0
  「善光寺が発した静かな怒りは、世界の全仏教徒のみならず宗派を超えた
 宗教指導者が身を切るほどの警告となった」@CNN(アメリカ)

「ZENKOUJIは一滴の血も流さず、一個の石(投石?)も用いずに最大級の
デモンストレーションを成し遂げた」@NBC(アメリカ)

「日本の対中外交の勝利をもたらしたのは、政治家ではなく若き僧侶だった」@F2

「2000年の時を越えて、遠い東の国にBuddismの精神が変わらず受け継がれている
ことをZenkojiはこれ以上にない方法で示した。我々は、我々と同じ価値観を
共有する日本国民と日本の仏教界に強い尊敬と親しみの念を覚える。」@IDN(インド)

「物静かで政治的な主張をしないことで知られる日本が動いた。拡声器もプラカードも
用いないその静かな抗議の声はしかし、どんな喧騒よりも深く強く世界の人々の心に
届くに違いない。」@BBC(イギリス)

「聖火リレーのボイコットを表明したその日も、Zenkojiは静かだった。その日、
Zenkojiの境内で取材を続ける私は、全身にしみこむ鐘楼の深く低い音に思わず
立ち尽くした。憎しみや悲しみを洗い流すこの聖なる音色が1300年にわたり
受け継がれていることは世界の奇跡である。」@AE通信(オーストラリア)

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/kyoto/1208451222/215 [魚拓]


 これは4月18日に善光寺が聖火リレースタート地点を辞退した事が海外のメディアで賞賛の嵐だったという書き込みですが、実際ここで書かれている「ニュース」のどれ一つとしてソースが存在しないため、2ちゃんねるでの誰かの創作であった可能性が非常に高いという、2ちゃんねるでも巷のブログなどでもそういう結論になっているようではあります。

 私も一応善光寺関連の英文記事は一通り目を通して、関連キーワードなどで検索をかけて該当記事の原文を探そうと試みてみたのですが、結局それらの内容が書かれている記事が一つも見つからないという状態でした:

  1. CNNの記事にはそのような記述はない。

  2. NBCで扱ったのはAP通信の記事。そのような事は書かれていない。

  3. 「F2」とはフランスの放送局の「France 2」(フランスチャンネル2) のことか?

  4. インドに「IDN」というメディアは存在しない。「CNN-IBN[*1]の間違いか? (「IDN News[*2]というブログは存在する)
  5. *1. Indian Broadcast News, *2. Internationalized Domain Names

  6. BBCの該当記事にはそのような事は書かれていない。

  7. オーストラリアに「AE通信」というメディアは存在しない。 (アメリカに「A&E Television Networks」という衛星放送が存在する)

  8. 例えばNBCの記事とされるもので、「zenkoji」「stone(s)」「blood」「demonstration」「NBC」などキーワード検索をかけても、原文に相当するようなものも何も見つからない。




CNN、NBC、F2は同じ人物が投稿

 この書き込みに疑いを持っている人達はもちろん、心情的にこれを信じたいという人達もいて、恐らく双方でソースを調べようという動きはあちこちであったと思われますが、上記のうち「CNN」「NBC」「F2」の3つに関しては4月19日の1:20から1:51にかけて同じ人物によって2ちゃんねる投稿された事は22日の時点で分かっていました。


Photo: 善光寺 (AFP/Getty Images)
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「チベット自由の聖火」がオリンピアを走る

 3月24日に北京オリンピックの聖火の灯火式がギリシャのオリンピア遺跡で行われましたが、その2週間前の3月10日の「1959年チベット蜂起記念日」にもう一つの聖火、「チベット自由の聖火」(Tibetan Freedom Torch) の灯火式がオリンピアで行われた話題を取り上げてみます。

 これは世界各地の自由チベット学生組織 (SFT) を中心に各国のチベット人組織や支援団体が主催している世界規模のイベントで、世界各地の50都市を5ヶ月かけて経由して、北京オリンピックの開会式の8月8日にインド側からチベット国境に到達するという計画です。

 既にイタリア、ハンガリー、ドイツを経由し、それからロンドンとパリ、サンフランシスコ、インドのデリーは北京聖火と同じ日にかち合わせというのが既に経由済みで、その後はオランダ、スイス、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、カナダ、米国東部、メキシコ、ウルグアイ、オーストラリア、ニュージーランド、台湾を経てインド経由でチベット到達という予定で、残念ながら日本はルートに含まれていません。

 これは日本では殆ど話題になっていないようですが、3月10日の灯火式の様子は以下のロイター通信のビデオニュースと記事で見る事が出来ます。

写真:「チベット自由の聖火」を持つチベット砲丸投げのツルトリム・ゴペ選手 (tibetanfreedomtorch.org)

(このエントリーはシリーズの4本目です。最初のエントリーはこちら


チベット聖火リレーがギリシャでスタート (ロイター通信)
Torch Relay Launched in Greece (Reuters)
(2'00")
2008年3月10日
訳・字幕:Red Fox

The original was posted on YouTube on 3/13/08 by Wangpo1
http://youtube.com/watch?v=iDdyDJWMv8c

(テキストで見る)


北京オリンピックに対抗してチベット人が聖火リレーをスタートさせる
ロイター通信 2008年3月10日 5:29 EDT

 【オリンピア:ロイター】チベット活動家が月曜日、中国の数十年に亘るヒマラヤ地域の支配に抗議する聖火リレーのための灯火式をオリンピアの外で行った。古代オリンピックの地であるオリンピアで3月24日に北京オリンピックの公式な灯火式が行われる。

 ヨーロッパのチベット人青年会のテンドン・ダホーツァンさんはロイター通信の取材に対し「自由チベットのための聖火は私達にとってとても重要であり、今日それに火を灯しました」と語った。

 約10人のグループはオリンピアのゲート内部に立ち入るのを警察に阻止され、ゲートの外側で灯火が行われた。

 女神を表す五人の女性がチベット伝統の儀式を行った後に、チベット人の砲丸投げ選手のツルトリム・ゴペさんは聖火リレーの第一走者としてトーチを受け取った。

 テンドン・ダホーツァンさんは「これは中国の国家権力が広い範囲に及んでいる事の証拠です。ギリシャ当局は私達の大きなバッグを理由に私達の立ち入りを禁じると言いましたが、複数の中国大使館員が近くに立って私達を見ていました」と証言した。

 「チベット自由聖火」と呼ばれるものは、50以上の都市を経由し、北京オリンピックの始まる8月8日にチベット国境に到達する。

 1936年のベルリンオリンピック以来灯火式がオリンピアで行われている。

 チベットオリンピック委員会のスポークスマンのケルサン・ゴペさんは「警察の存在は巨大で、ホテルに帰る時すらも私達に同行していますが、オリンピアの人々はメインストリート上で私達に拍手や声援を送ってくれました」と語った。

 1950年に人民解放軍がチベットを占領して以来中国はチベットを実効支配しており、チベットを内政問題とみなしている。

 中国がチベットの宗教、特にダライ・ラマへの尊敬を抑圧している事を多くの政治評論家が批判をしている。ダライ・ラマは亡命した精神的指導者で1989年にノーベル賞を受賞している。

 中国はヒマラヤ地域を開発するのに何十億ドルを使い、人々の生活水準を高めたと主張しており、8月のオリンピックを政治問題したくないと繰り返し主張している。

 中国の人権問題への批判がオリンピック前の6ヶ月間で急激に高まった事は、国際オリンピック委員会にプレッシャーを与えている。

 IOCは北京オリンピックにチベット代表チームが参加する事を拒否している。チベットチームには現在30人の亡命チベット人の陸上選手が参加している。

記事:カルロス・グローマン(アテネ)
編集:マイラ・マクドナルド

訳:Red Fox


ギリシャの私服警官から聖火を奪われそうになり揉み合いになる (tibetanfreedomtorch.org)
 この「チベット自由の聖火」の企画は、世界各国の亡命チベット人の選手からなる「チーム・チベット」の五輪出場をIOCに要請して断られた事から、それに対する抗議として北京聖火にぶつける形でのチベット聖火である点、それから北京聖火の灯火式の2週間前が、チベットの蜂起記念日である点から、3月10日にスタートする事になったようです。

 さて、ロイターのビデオニュースでは「ギリシャ警察が介入してオリンピアの外で灯火式が行われていた」となっていますが、記事の方ではそこに複数の中国大使館員がいたとの証言が出ています。現場にいたチベット人側によれば中国大使館員など中国当局関係者が20人近くいたとの証言が出ています。

 「チベット自由の聖火」の灯火式が遺跡内部で行われるのがオリンピアの地元警察に許可されず、それで遺跡の外で行われたという話なら、例えば遺跡保護の観点などなら理解出来ますが、しかしそこに中国大使館員がうろうろしてるとなると、かなり意味合いが違って来ます。

 その灯火式の様子は、ギリシャ人ジャーナリストのマルコルム・ブラバント氏が取材して撮影したビデオで一部始終が見られますが、実際そこに中国当局関係者らしき人物がうろうろしている様子、灯火式自体が警察に中断させられている様子が映されています。

オリンピアでの「チベット自由の聖火」の灯火式をギリシャ警察が妨害
Greek police break up Tibetans' Olympia torch ceremony
(9'29")
2008年3月10日
訳・字幕:Red Fox

The original was posted on YouTube on 3/10/08 by Brabantfeatures
http://youtube.com/watch?v=hirfIaVm0bM

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「4月7日、パリでの抗議集会に参加しました」

 6日のロンドンに続いて7日のパリでの聖火リレーも混乱を極めたようですが、パリでの五輪聖火の抗議集会に参加された「free tibet in paris」さんがミクシィに、ご自分で撮影された写真と動画を交えながらその時の様子を書かれていて、これは現地の実際の様子が臨場感を持って伝わって来る優秀なレポートです。ご本人からもブログ転載にはご快諾頂きましたので、紹介させて頂きます。

4月7日 パリの聖火リレー当日
2008年04月09日05:31
free tibet in paris

パリでの聖火リレー当日、前日のロンドンと同様にチベット人開放を願う人たちの
集会が市内のいたる所で開かれたので、参加してきました。

前日のニュースで、ロンドンからユーロスターで運ばれた聖火が
パリ北駅に到着した時の様子が放送されたのですが、
あれ程大きい北駅のホームに、チベット国旗を持った人が溢れんばかりに集まり、
当日もすごい人になるだろうと思いました。


当日はまず、リレーのスタート地点であるエッフェル塔が見渡せる
トロカデロ広場に向かったのですが、広場に近づくと徐々に熱気を帯びた
「Free Tibet !」という掛け声が聞こえてきました。


freetibetinfrance

広場は手錠五輪とチベット国旗を持った人が集まり、「すみません、すみません」と
言いながらでないと、ぶつかってしまう程の人。


freetibetinfrance


freetibetinfrance


freetibetinfrance

旗を持たずに参加してしまった事を後悔していたら、国境なき記者団の関係者達が
手錠五輪が印刷された紙製の旗を配っていたので、いただいてきました。


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オリンピックの魂がイギリスにやって来る (英インデペンデント紙)

 6日のロンドンの聖火リレーは前例がない位に1000人規模の激しい抗議デモの中行われたのはもう世界中で報じられていますが、今回は地元イギリスの新聞のインデペンデント紙の記事を紹介します。

 インデペンデント紙は1986年、デイリー・テレグラフを離れた記者3人によって創刊されたイギリスの日刊全国紙で、政治的にどこにも属さないという意味でこの名称のようですが、実際は中道左派のリベラル層をターゲットにしている新聞です。

 ここで言及されているのは、ロンドン市民の怒りが中国に対してだけでなく、聖火リレーを受け入れたブラウン首相に対して向けられている事、それから抗議デモに参加したのはチベット問題の他ダルフールやミャンマー問題への抗議、それから法輪功関係者も加わったアンチ中国が勢揃いした形になった事などです。


オリンピックの魂がイギリスにやって来る
ジェローム・テイラー
インデペンデント 2008年4月7日

Reuters
五輪聖火ランナーがデモ参加者と格闘。ロンドンの聖火リレーで聖火ランナーのコニー・ハクさんからトーチを掴み取ろうとする抗議者
 警官は英国の80人の聖火ランナーを取り囲む事を余儀なくされ、オリンピックの形式を守る防護壁として、ついに中国大使まで駆り出された。中国の人権問題と、ダウンニング街での聖火リレー開催を決定したブラウン首相に対する、数千人の怒りに満ちた抗議者の攻撃の中、聖火は首都の町中を曲がりくねって進んだ。* [ダウンニング10番街には首相官邸がある]

 「調和の旅」と題された130日間の世界の旅を、必死に演出していた英中両国の当局であるが、この珍劇を伴った大規模な警備の非常線によって、聖火リレーは彼等にとって公衆の面前での大恥のイベントとなった。

 聖火ランナーの一挙一動に付いて廻る頑強な警護を突破しようとした者に警官が体当たりをしたりなどして、時には聖火リレーが中断状態となり、昼下がりまでに35人が拘束された。各マイル毎に平均1人以上が逮捕された事になる。* [1マイルは1.6km]


 昨日の朝、リレーは比較的順調に始まった。五回の金メダル受賞者のスティーブ・レッドグレーヴさんが第一走者としてウェンブリー・スタジアムからスタートした時は喜びのムードに包まれていた。しかしその後すぐに、2000人の警官と厳重な警備にも拘らず、怒りに満ちた衝突と大混乱のシーンが31マイルのイベントを圧倒した。

 レッドグレーブさんから次の聖火ランナーにトーチが渡されて5分も経たないうちに、「自由チベット」と叫んだ女性がオープンデッキバスに乗り込んだ聖火を奪おうとして逮捕された。


 その日で最も深刻な事件はラドブローク・グローブ地区で起こった。チベット支持デモ者が警備を突破してテレビタレントのコニー・ハクさんから聖火を奪い取ろうとした事である。

 その後ハクさんはその事件を気にも留めておらず抗議者に対しても悪感情はないとし、中国のチベットでの事件があったため、彼女は聖火リレーランナーを引き受ける事は心許なかったとそう話している。「彼にはとても強い信念があったし、この国の誰もが自分達の考え方を持つ権利があります」とハクさんはコメントした。


 更にルートに沿って、より多くの人達が抗議のために沿道にいた。10分経ってもう一人の抗議者が消化器で聖火を消そうとして逮捕された。そして、オックスフォード通りで聖火がオープンデッキ・バスで運ばれていた時、「自由チベット、自由な胡佳」と書いたプラカードを持った人権活動家のピ−ター・タッチェル氏が行く手に飛び込んだ。胡佳氏は中国の有名な人権活動家であり、先週木曜日の4月3日に「国家転覆煽動」の罪状で3年の判決を受け投獄されている。

 抗議デモ隊の多くがチベット支持活動家だが、その中には法輪功関係者や、スーダンやミャンマー政府をサポートする中国への怒りを持った人々もいて、それらの抗議者を避けるために、大会関係者はルート変更や聖火をバスで運ぶなど3回も予定変更を余儀なくされた。ラグビーのケニー・ローガン選手など聖火ランナー達は、聖火を持って走る代わりに赤いバスの上で赤と銀のトーチを持つ羽目になった。

 ロンドンの中国大使館への戦いの勝利の中に、傅瑩駐英中国大使はチャイナタウンの中を走った。抗議活動のためにリレーを辞退するように言われていたという噂があったにも拘らず。人権団体によれば、中国政府がチベットで数百人の殺害や拘束をした時に、中国に都合の良い宣伝に加担したとして、抗議者達は大使のリレーへの参加を非難していた。


 昨日の騒がしく混沌とした抗議はセント・ポール、大英博物館、ダウニング街でも起こった。数百人のアンチ中国デモ隊が首相官邸の外で警察と揉み合いになっていたので、ブラウン首相が閉ざされたゲートの中で、オリンピックチャンピオンのデニーズ・ルイス選手の持つトーチを迎える事を余儀なくされた。抗議者達はブラウン首相に、中国が人権問題を改善させない限り、聖火リレーと8月8日の開会式をボイコットするように要求している。「自由チベット」の叫びは首相官邸に反響し、首相は聖火に触れるのを控えた。

 しかし聖火を迎えた首相は集まった人々によって嘲笑された。サリー州から来た抗議者のタムシン・ツエリンさんは8年前にチベット人と結婚していて、ダウンニング街の反対側に娘と共に立っていた。「ブラウン首相が私達を無視し聖火を迎えたので非常に失望しました。政府にとっての優先は人権でなくビジネスなのです」と語った。


 青と白のトラックスーツを着て無線イヤホンを付けた中国人の「聖火防衛隊」は、首相官邸を離れウェストミンスター橋に向かったが、「恥の聖火」や「チベットに聖火は要らない」のスローガンの書かれたポスターやチベット国旗を持った500人以上のデモ隊からブーイングを浴びせられた。

 グリニッジの最終到着地に聖火が近付いた頃には抗議はある程度収まったが、警察は聖火ランナーの周りの厳重な警備を続けた。聖火リレーの一番長い中断はカナリー・ワーフから、ケリー・ホームズが聖火台に火をつけたO2アリーナまでの船の運搬であった。


 昨日の抗議活動は、今夜のパリと今週後半のサンフランシスコへの聖火が行く多くの場所での抗議の始まりに過ぎないと抗議者達は警告している。

 ビルマ・キャンペーンUKのマーク・ファーメナー代表は「これは中国へのPRクーデターであり、それは彼等の大失敗に繋がるものです。中国はオリンピックの背後に隠れる事が出来ない事を理解し、人権問題に取り組む必要があります」と述べた。

 聖火を追ってサンフランシスコに行く予定の自由チベット学生組織のラドン・テトン代表は「明らかに、この“調和の旅”は中国人が欲しているほど調和したものではありません。今日中国は多くの人々の前に敗北しました。聖火が旅を続ければ続けるほど抗議は大きくなります」と語った。


 聖火の次の経由地はパリで、それは今日の抗議、怒り、水浸しの通りとお笑いコメディを後に残す事となった。それはつまり、とても英国らしい日であった。

訳:Red Fox

以下、同記事付録のポップアップ写真。

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自由チベット学生組織、IOCのロゲ会長に直談判


 自由チベット学生組織 (SFT) のテンジン・ドルジ副代表が去る3月24日、ギリシャでの灯火式直前にジャック・ロゲIOC会長を捕まえて、チベット問題に関して直談判を行ったニュースに関して今回は取り上げてみます。

 24日にギリシャのオリンピアで行われた北京オリンピックの採火式の開会式に「国境なき記者団」のメンバーが手錠をデザインした五輪旗を持って乱入した事件は日本でも欧米でも随分報じられていましたが、現地時間午前11時の開会式に先立つ24日朝に、IOCの会議が行われていてロゲ会長が滞在しているアマリアホテルに、ドルジ氏が直接押し掛けてチベット問題に関して中国に働きかけるように促しています。

 ドルジ氏は昨年の4月にエベレストで抗議活動をやって以来、チベット人権問題の活動家として英語メディアでよく名前は目にしますが、昨年の8月の北京オリンピック1年前のカウントダウンの際に、自由チベット学生組織のテトン代表が北京でロゲ会長に接触を試みてけんもほろろにされたという伏線は前エントリーで扱いました。

(写真:AP Photo/Phil Ipparis)

(このエントリーはシリーズの3本目です。最初のエントリーはこちら


 聖火灯火式の前日の23日にドルジ氏がギリシャで記者会見を開いた模様は読売新聞でも軽く報じられていますが、そこでは24日の灯火式に合わせてオリンピア市内で抗議活動を行う事、IOCに対して聖火リレーのコースからチベットを外すように求める声明が発表されています。


2008年3月23日 (日)、オリンピックの発祥の地、ギリシァ南部のオリンピアで会見を行うチベット人活動家のテンジン・ドルジ氏。チベット反体制グループは北京大会の灯火式の間に抗議活動を行う計画を表明し、IOCに聖火リレールートからチベットを外すように呼びかけた。(写真付録の解説の訳) (AP Photo/Phil Ipparis)

 以下その時の会見の模様のビデオ。ドルジ氏の名前を日本のメディアで見かけるのは読売新聞の一つの記事のみですが、実際この会見はGoogleで確認出来るだけでも世界の85の英語メディアで報じられており、日本とはやや温度差があるようです。

 ビデオに含まれているのは付録テキストの第三段落まで。赤字の部分は欧米メディアが盛んに引用していた部分。

テンドールがギリシャでIOCに呼びかける
Tendor Calls Out IOC in Greece
(1'34")
2008年3月23日
訳・字幕:Red Fox

The original was posted on YouTube on 3/23/08 by Students for a Free Tibet
http://jp.youtube.com/watch?v=wnmOXh32GNw

(テキストで見る)


 今回この聖火採火式に、どうしてここまで異例な程に抗議活動が集まったかと言う背景はあちこちで分析されていますが、まず第一に台湾が聖火の受け入れを拒否した理由と同様に、北京オリンピックの聖火が「中国の国内として」香港マカオの後にチベットを通る事は、IOCや参加各国がチベットを中国の一部として認めるという事、つまり中国政府のプロパガンダを受け入れた事になるとして、チベット人や支援団体側から抵抗が強いという点があります。


 そして第二点としてチベット支援グループが問題にしている点はもっと広義であり、「文化や国籍を越えた友情と連帯感の平和でよりよい世界の実現に貢献する」というオリンピックの理念にも拘らず、現在にも人権蹂躙と弾圧が起こっている中国でのオリンピック開催に対する疑問視であり、ここでドルジ氏がロゲ会長に対して求めているのは「IOCの役割は中国に対してオリンピック開催にふさわしい国になるように促す事である」という主張であり、これはチベット問題に限らずダルフール問題など、世界の人権団体や著名人が強く主張している事とも共通しています。



2008年3月24日、北京大会の投下式に先立ちIOCのジャック・ロゲ会長と話すチベット活動家のテンジン・ドルジ氏。中国が「血にまみれた」聖火をチベットに入れないように23日に呼びかけたドルジ氏は24日に警察に拘束されたが釈放された。 (AP Photo/Getty Images)

 以下はドルジ氏がロゲ会長に直談判を行った時のビデオ。これは自由チベット学生組織が撮影して同日24日17:29 (NY時間10:29) にYouTubeにアップされています。ドルゲ氏はこの前日23日の夜、記者会見の後に、IOCに電話をしてアポイントを取ろうとしてやはり北京の時と同様に断られているため、アポなし直談判に踏み切ったようです。

 付録のテキストはドルジ氏が携帯電話で録音したものから聞き取っているので、冒頭にビデオに含まれてい部分があります。

テンドールがギリシャでIOCのロゲ会長に直談判
Tendor confronts IOC's Rogge in Greece
(4'20")
2008年3月24日
聞き取り・訳・字幕:Red Fox

The original was posted on YouTube on 3/24/08 by Students for a Free Tibet
http://www.youtube.com/watch?v=hooZ2_OETWE

(テキストで見る)

 まあ確かに灯火式の当日の開会式直前の分刻みのスケジュールで面会を求められても応じるのは難しかったのは当然の話と言えばそうですが、チベット問題はIOCとオリンピック全体に対するイメージを損なうリスクが大きいのと、ビデオや写真でも見られるようにかなりの数のメディアがドルジ氏に同行していたため、それで4分間の面会に応じたという事なのでしょう。


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北京五輪採火式、中国国営テレビ局の生放送に幽霊?

北京オリンピックの灯火式から縁起の悪いニュースが入って来ました(笑)

北京五輪採火式、中国国営テレビ局の生放送に幽霊?
大紀元時報 2008.3.30 8:23

 【大紀元日本3月29日】北京五輪を通して国威宣揚と共産党当局の政権維持を狙い、中国国営の中央テレビ局・五輪チャネルは3月24日、ギリシャで行う北京五輪の点火儀式場面を生放送で中国全土に送った。しかし、北京市長がスピーチを始めた直後に発生した、儀式場に突入したフランスの「国境なき記者団」の抗議による騒動は、音声をカット映像も出席のVIPらに切り替えられ、中国国民には伝えられていない。

 昨年末に同チャネルの設立儀式で起きた司会者の妻が乱入して夫である司会者の不倫を全国中に暴露しながら、北京五輪は価値観が崩壊した中国には不適切だと揶揄した。この不祥事を教訓に、今回の点火儀式の生放送は、同チャネルが電波の伝送時間差を使って映像のフィルターリングを行っている。しかし、人間の計算は天の計算に及ばず、呪われたように、同テレビチャネルが放送したギリシャ人「巫女」が採火式を行うまで登場する場面に、ナチスドイツの将校を連想させる幽霊の姿が4秒間ほどはっきり映っている。目の錯覚と解釈しがちだが、奇妙にも「巫女」の進行を注視しているように見え、その顔は「巫女」の進行によって動いている。

 同映像は中央テレビ局五輪チャネルのサイトでも見られる(2分1秒ごろ、右側の「巫女」の右下に注目)。

 http://space.tv.cctv.com/act/video.jsp?videoId=VIDE1206355312284906

 中央テレビ局のウェブページから削除、または消された場合、動画投稿サイトYoumakerでも見られる。

 (2分50秒ごろ、画面右下に注目)
* YouMakerの埋め込みはSafariやOperaなど幾つかのブラウザに対応していないため、再生されない場合は画面下の元URLでご覧になれます。

http://www.youmaker.com/video/sv?id=058dcf998b7149f98350376a64964dd0001

 ギリシャで行う夏オリンピックの採火式は、1936年にナチス・ドイツ時期のベルリン・オリンピックで初めて行われた。儀式場は昨年8月、森林の火災により被害を受けたが、その後修復された。虐殺者の血まみれの宴会として、ベルリン・オリンピックを想起させる北京五輪採火式に現れたナチスの亡霊は、まさか天が世界に送った一つの警告ではないだろうか。

(報道・肖 シンリ)

(08/03/30 08:23)



 大紀元で言及されていた部分の他にもう2カ所映っている場面があるので計3カ所 (中央テレビでは0'47"-48", 2'01"-06", 2'24"-32"、YouMakerでは1'35-36"2'49"-54", 3'12"-20")

女性が一瞬左を見るので怪人物に気付いているように見える (中央テレビ 0'47")。


画面の左端。遠近感を考慮したとしても、それでも女性達と比べて怪人物の大きさが異様に小さいように見える (中央テレビ 2'26")。


この動画はYouTubeでも見られ、このバージョンは画面のロゴとテロップが違うので別な番組からと思われる (4'54"-55", 6'09"-13", 6'33"-40")

北京2008 オリンピア聖火式 - 儀式
BEIJING 2008 | Olympia Flame Ceremony - The Ritual (1/4)
(9'45")
Posted by ikarus366 (2008.3.24)

詳しいまとめビデオ
オリンピックの幽霊/化け物/時の旅人@灯火式2008
Olympic Ghost / Demon / Time Traveler @ Torch ceremony 2008
(2'20")
訳・字幕:Red Fox

The original video was created and posted on YouTube on March 31, 2008 by Dizazstar
http://www.youtube.com/watch?v=rwfN3Bq1L1c


やはり呪われたオリンピックのようです\(〇_o)/

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