Red Fox

毎日新聞「変態ニュース」打ち切り、英語圏読者の反応は?

 毎日新聞英語版の毎日デイリーニュースが英文コラムの「WaiWai」にて「変態ニュース」を世界に向けて発信していたニュースが2ちゃんねるやブログやミクシィを中心に随分と話題になっているのを目にします。

 今回紹介するのは『Japan Probe』という日本在住のアメリカ人を中心とした英米豪の15人が共同運営する日本の話題を扱う英語ブログと、『Japundit』というやはり日本在住のアメリカ人を中心にした英米の8人が共同運営するこちらも日本の話題専門という、これら二つのブログで「WaiWai」打ち切りの話題が取り上げられ、コメント欄に「WaiWai」の読者が集まって随分と議論になっており、そのほぼ全訳です (関係ない話題をしている数点を省略)。

 前回紹介した『秋葉原の無差別殺傷事件、英米ではどう見られているか 英タイムズ紙の読者コメント 』では、一部日本在住を含む英米人が中心になって日本社会のストレスに関してコメントしていたのが多かったのに対し、今回ここに投稿している人達は恐らくその多くが日本在住で、中には日本紹介のブログをやっていたり、英語版Wikipediaで日本関連の項目を執筆したりなどかなりの強者の日本マニアもいて、タブロイド(週刊誌ネタ)を好んで読むような読者層などは、日本人に対して歯に衣着せぬ言い方で露骨に2ちゃんねるやオタクの批判をしたり、今回は大分様子が違います。


 このニュースは6月20日にJ-CASTニュースが報じ、21日に「WaiWai」が閉鎖、23日に毎日新聞が日本語で謝罪文を掲載、そして24日に朝日新聞読売新聞産經新聞などの大手メディアが報じ、25日に毎日新聞が紙面で謝罪文を掲載するという顛末になっています。

 ちなみに英語メディアでは「WaiWai」のニュースは読売新聞英語版のデイリーヨミウリが25日に報じているのみで、日本国外メディアでは一切話題になっていない模様(仏独中メディアでもヒットなし)。





 数年間、毎日新聞の英語サイトは日本の最新の有名タブロイド雑誌から奇妙なストーリーを翻訳、「WaiWai」と題された特別コラムで発表して来た。その病的に変態じみた奇抜なストーリーは毎日新聞のウェブサイトに多くの人々を惹き付けたのは疑う余地はないが、それらの記事が根拠の乏しいタブロイドを基に書かれたと知らない読者層に晒される事となった。予想通り、これは

 この数ヶ月、日本のブロガーや2ちゃんねらーの間では、国際メディアでの日本の扱いが、異常性変態や奇妙な売春やダッチワイフに溢れた狂った国としてのバイアスがかかった取り上げられ方をするとの。彼等は特に日本の社会的信用のある新聞社に属する「WaiWai」コラムが日本を変態国家として不正確で不当な描き方をし国を辱める最大原因であると、そのターゲットにした。彼等の努力は2日前に実り、J-Castニュースが

 本日の時点で、毎日新聞の「WaiWai」は

 毎日新聞はストーリー発信を金輪際行わないように見えるが、毎日新聞のライアン・コネル編集長代理は『』を書き続けると期待出来るかもしれない。それは「WaiWai」スタイルの記事をより明確にタブロイド本として出しているものである。











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9日前に失踪した中学生、白骨死体で発見…中国での報道

 6月14日の大紀元時報の記事『遺体で発見された行方不明の中学生、臓器窃取の疑い=中国広州』で、中国で行方不明の中学生が失踪9日後に全身の皮膚、肉、臓器がない白骨死体で発見されたという、にわかに信じがたいキャトルミューティレーション顔負けのオカルトチックなニュースが報じられましたが、これは2ちゃんねるや『痛いニュース』をはじめあちこちのブログでも話題になっているのを見かけます。

 ただし日本語で報じられているものが大紀元一紙のみと情報が限られ過ぎていて、ソースとして心許ないため、グーグルチャイナで検索したところ9種類の記事が複数メディアに延べ90掲載されているので、どうやらこれは実際にあった事件のようで、これらの記事が中国の掲示板などに随分と転載されているので中国のネットでも話題になっているようです。英語メディアでは大紀元英語版のみ。

 ただし、人民日報など多くのメディアに掲載されていても記事自体は同一のものが多く、その情報源の多くが地元紙の広州日報が遺族や近隣住民に行った取材の記事を元に書かれているため、警察発表などの正式な情報は一切見られない状態ではあります。

 大紀元時報の中国語版英語版には以下の広州日報の6月10日の記事からの情報と明記されており、現在数種類ある記事は以下の広州日報の記事と、9日の南方都市報を基に書かれています。


9日前に失踪した優等生は骨だけが残っていた
2008年6月10日 広州日報 (中国)
文/写真:李立志記者


中学進学以降の小龍君の唯一の写真は学生証用写真であった

【速報ニュース】9日前に失踪した黄埔区の少年が、白骨死体で荒野に捨てられていた

 本紙は5月28日A21版『中学一年男子生徒が7日前から行方不明』において、黄埔区石化中学1年2組の周小龍君の奇妙な失踪を報じたが、その二日後の失踪9日目の5月30日についに発見された。小龍君の遺体は通学路の途中の目立たない小さな丘の上で発見、全身の皮膚と筋肉と臓器は無くなっていて、骨とわずかな毛髪が残っていたが、制服を完全な形で着ていた。このような残忍な殺害方法は周囲の村民に不気味な恐怖を与えた。現在黄埔区の警察はこの事件を捜査している。

 小龍君が失踪して9日目の5月30日17時30分、小龍君の伯父は近くの北山村に住む知人からの電話で、村人が辺鄙な山の頂上で少年らしき白骨死体を発見したとの知らせを受けた。

 噂を聞いて小龍君の伯父と両親が現場に駆けつけた。警察は15時30分にすでに現場に来ており、山の中腹で人民警察が鞄や自転車などの遺品を広げていた。小龍君の伯父は「一目でこれら全てが小龍のものだと分かった。小龍の自転車は以前借りた事があり、鍵の使い方も知っている」と記者に語った。

 9日後に荒れ果てた山野で小龍君が発見された不運に、彼の両親はその場で卒倒し、小龍君の伯父が現場に立ち会う事になった。人民警察の捜査員は現場の状況が余りにも痛ましいため彼等に見ない方がいいと勧めたが、見るなら心の準備が必要だと言った。

 「どうして見ないでいられるか」と疑問を持って、伯父や親戚が現場に来たが全員がショックで呆然とした:遺体は骨だけが残り、全身の皮膚、筋肉、臓器は全てなくなり、眼球も無くなり、指にわずかんな残存物があり、わずかな毛髪が残っていた。当時遺体の身元を証明出来るものはないにも拘らず、奇妙な事に彼は石化中学の制服を完全な形で着ていた。


事件は小道から約1キロ離れた場所で起こった

 石化中学は小龍君の家がある黄埔姫堂村から比較的遠く、自転車で30〜40分かかる。通学路は2通りあり、そのうちの一つの石化通りを走るルートは多少遠回りであるが、小龍君は通常は隣村の同級生と一緒に帰る時はこのルートを通り、一人で帰宅する時は比較的辺鄙で近道の北山村の小道を通る。

 昨日の午後、記者は北山村の小道を訪ねた。これは小道と言っても自動車で運転可能であり、この道を通って通学する石化中学の生徒は少なくなく、付近の村人もこの道を利用し、一目がない場所ではない。しかし小龍君の伯父は記者に対し、小龍君が発見された場所は山腹の中程の非常に辺鄙な場所であり、小道からは500-600メートル離れていて、地元民の多くがこの道を知っているとは限らないと語った。

 DNA検査の結果、遺体は周小龍君に間違いないと警察が家族に知らせた。捜査が進展を見るまで詳細は発表されていない。小龍君の伯父によれば、現在事件は黄埔区公安分局の刑偵隊が捜査を引き継ぎ、昨日午後、警察が小龍君の家に来て手がかりを捜査したとの事。


両親:小龍君の残す写真は少ない


Photo: Chinanews
 小龍君の母親は記者に対し、彼は一人息子で、物事を非常にわきまえ、小さい時から利発であったと語った。母親が毎朝3時に起床し、5-6里離れた魚市場で一日働く準備をし、父親は5時頃に起床して小龍君の朝食を作り、6時に小龍君を起こし朝食を与え学校に送り出し、それから野菜売りの仕事に出かけ、小龍君は昼頃に自宅に戻って食事をするという暮らしだったそうだ。

 石化中学の担任教師は記者に対し、小龍君はほとんど遅刻も早退もない大変規律正しい生徒で、失踪当日に丁度家長会が開かれ、この学期に最も進歩があった生徒として表彰されていたと語った。

 このごく普通の家庭に突然この不幸が訪れるとは誰も想像しなかった。更に小龍君の両親が心を痛めているのは、小龍君が突然いなくなった後に、小さい時の数枚以外に彼の映った写真がとても少ない事に気付いた事だ。小龍君の映っていた写真はクラスの集団写真か、活動の記念写真か、小学校卒業の記念撮影などしかない。中学に進学して以降の唯一の写真が、学生証写真であった。


同級生:とても厚い追悼寄せ書きの積み重ね

 同級生の一人は「当日にもし小龍君ともう少し長い事遊んでいたなら、彼が帰るのが遅れてこのような事件に巻き込まれていなかったのかもしれません」と書いた。これは小龍君の事件を知った後に、同級生達が事件に関心を持った事が彼の両親を慰めた。「クラスの全ての同級生達が私達のために激励と慰めの、寄せ書きを書いた紙を届けに来て、そこにはとても厚い積み重ねがありました。明日は小龍の遺品を整理しますが、同級生達には感謝しています」と小龍君の母親は記者に語った。石化中学の担任は、今回の事件で同級生達は多かれ少なかれ動揺しており、学校としても対策を考えていると語った。

 村民は記者に対し、彼等もこのような残忍な事件の事を聞いており、今後子供達を単独で登下校させずに送迎が必要で、小龍君の事件のあった北山村の小道は通る事が出来ず、やはり大通りを通るのが比較的安全であると語った。

 小龍君の母親は、今一番望んでいる事は公安機関が早く刑事事件を解決する事で、小龍君のような生徒が道を通る事が出来、村人を安心させ、事情を知っている人物が刑事事件解決のための情報提供をする事であると記者に語った。


噂されている4種類の死因

 小龍君殺害のニュースは伝わり始め、村の中でも議論になり、恐怖の空気が広まっている。一体誰がこのような残忍な危害を加えたのか?

誘拐で人質を殺害するのか?

 小龍君の両親は普通の野菜売りで裕福ではなく、当時小龍君は手元に現金を持っていた訳でもなく、身代金目当ての誘拐で人質が殺害されたとは考えにくい。

交通事故の後に死体損壊をするのか?

 交通事故の後に死体損壊をして痕跡をなくすのか?小龍君の伯父もこのような見方は否定する。小龍君が着た制服の状態がとても良く破損の痕跡もなく、発見された後に親族は周辺の村民をもれなく訪問したが、いかなる交通事故の手がかりも見つけていない。

変質者による猟奇殺人か?

 村民らは変質者が故意の殺害の後に皮膚や肉を取り去ったのではないかと懸念をしている。

殺害後にネズミに食われたのか?

 様々な推測の中で、小龍君が殺害され野に遺棄された後にネズミに食べられて骨だけになったのではないかと推測する声もある。

訳:Red Fox (クレジットのない写真は元記事付録のもの)

 この記事は国営メディアの人民日報新華社を始め、中国の全国の82のメディアに転載されているので、これが政府公認の記事という事になりますが、ここでも大紀元と同様の内容が書かれており、失踪後9日で白骨死体になり制服を完全な形で着ていたという奇異な状態からいろいろ憶測がされているようです。

 以下は遺体発見2日前に広州日報で報じられた記事。

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秋葉原の無差別殺傷事件、英タイムズ紙の読者コメント全訳

 前エントリーの『秋葉原の無差別殺傷事件、英米ではどう見られているか 英タイムズ紙の読者コメント』は、1ヶ月ほど前に15000アクセスになった「善光寺絶賛の海外報道」エントリーを越すアクセス数になって、はてなブックマークでも500以上ブックマークされたりあちこちのブログやネットニュースサイトに取り上げられるなど大反響になって驚いておりますが、日本に関して英米人が語っている内容にそれぞれ考えさせられる所がいろいろあったという、そういう反響が目立っていました。

 前エントリーを取り上げて頂いたブログやブックマークでも、タイムズ紙のコメントから共感出来るものをそれぞれ引用しているというものが多い中、私がコメントを取捨選択した事に対する若干の批判が一部ありました。実際は135のコメント中68を掲載したのでおよそ半分という事になります。いずれにしても元サイトのURLその魚拓を表示してあるので誰でも原文の参照は可能であります。


 むしろ当ブログの開設時からのモットーとしては「原典に手を加えずに提示する事で編集による印象操作を排する」ではありましたが、しかしエントリーとして掲載出来る量には読む側の許容量として限りがある点、それからタイムズのコメントでも特にテ−マと関係のない所で話題が盛り上がったりなどの書き込みまで全てを含めてしまえば焦点がぼけてしまう点、そして何よりも訳す手数が馬鹿にならないので、選択という形を取りましたが、エントリーを書いていた時点では想像もつかないほどの反響になったため、私がどういう意図を持って割愛したのかをはっきりする意味も兼ねて、もう少し時間をさいて、その後増えた2つのコメントを含めて137のコメントの全訳を掲載する事にしました。


 以下の全訳をご覧になればお分かり頂けると思いますが、前回割愛したものは殆ど全て最初の頃の「悪いのは全てアメリカである」的なコメントに関してアメリカ人とイギリス人が言い合いになっている部分で、後半部分はほぼ全てを前エントリーで掲載しています。

 その他割愛したものは、原文が奇妙な英語など訳が困難なもの、無関係なもの、ある程度リサーチが必要な手のかかる内容のもの、それから掲載する必然性がないものの他、レス投稿など単独で掲載しても意味不明になるものや重複投稿などです。

 なお、トラックバックも随分頂きましたが、それだけ日本国内でこのニュースへの関心が高いという事が伝わって来ます。

写真:東京で7人の犠牲者を出した刃物通り魔事件で人々は花を捧げて犠牲者のために祈りを捧げる。 (Katsumi Kasahara/AP) (Times Online)

・コメント番号は元々はないものを整理の都合で追加
・前エントリーで既出のものは緑のコメント番号
・今回初出のものはオレンジのコメント番号

  HAVE YOUR SAY

1.

日本でアメリカの影響は増加しているのか?
ジェイル ロンドン
* このコメント欄が荒れた諸悪の根源はこの人物。25、31、51、73、88と同人物。


2.

これは日本に6ヶ月位の頻度で起こる典型的な若者の凶暴事件に見える。それが今イギリスのメディアで報道されている事が興味深い。
ジュリアン・クック オックスフォード(英国)


3.

誰か以前に彼の事を見たのか? これは「とても日本的」である。日本の周りの人々は「日本の自殺」のファンである。彼等は自己存在として人生を扱わない。
クリスティアーノ 武漢(中国)
* これは恐らく映画か本で見たであろうドラマチックな切腹の事と思われる。いずれにしても中国人が書きそうにない内容なので中国在住のイギリス人と見られる。


4.

サラリーマンの人生が欲しくないか? 米国ではサラリーマンの身分を得るために多くが同じ事をするだろう。1999年以降失業率25%以上で平均年収は50%ダウンしている(インフレに付随して)。ウォルマートとテデスコが増え、その他が減少している。サラリーマンの身分はいいと思う。
ピーター・エヴァンズ ウェイマウス、マサチューセッツ州ノーフォーク郡(米国)
* 全く根拠のない数字


5.

>日本でアメリカの影響が増加しているのか?

それはないだろう。日本人のメンタリティはもっとマイスペース的である。
ブラッド メルボルン(オーストラリア)
* マイスペースは英語圏を中心にポピュラーなSNS。


6.

日本は単に暴力を禁止すべき...
カルメン・ブランジェ トロント(カナダ)
* 日本で暴力は犯罪


7.

そう、アメリカの影響が日本の問題の根底にあるのは明らか。これが唯一の合理的な考え方である。世界で暴力が起こる時、何も考えずただアメリカを非難すればいいのだ。
クリス オハイオ州デイトン(米国)
* 皮肉。


8.

アメリカの影響? この事件のどこに「アメリカの影響」が見えるんだ?
ジェイソン(米国)


9.

どの統計を見ても日本が世界で最も犯罪率の低い国である。
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_murder_rate
サム ギルフォード(英国)


10.

アメリカの影響?www 日本人が自分自身の考えを持つ事が出来ないと仮定するなら、それはイギリスの影響だろう。我々は刺殺でなく射殺をする。
RLA ノースカロライナ州シャロット(米国)
* これもアメリカ人の皮肉


11.

ジェイルさん、何が言いたいのですか? 人々が全てをヤンキーのせいにするのをいつ止めるのか?
サラ ニューカッスル・アポン・タイン(英国)


12.

ある国の根深い社会問題を単に「アメリカの影響」で片付ける事は出来ない。こういう人達を何が駆り立てているのかは、アメリカから来る映画やニュースよりももっと重要である。
ベン ハイウィカム(英国)


13.

この事件に関しては彼が死刑となるのがいい事である。
ギャズ 秦野市(神奈川県)
* 89と同人物。


14.

ただただとても悲しい。どうして若者が人生をそのように感じるのか?
ビクトリア グロスター(英国)


15.

東京で通り魔事件を起こすような精神不安定な男を非難するのに「アメリカの影響」か? ジェイルさん、刀で死ぬのは日本人が発明した事だよ。イギリス人が歯周病死を発明したように。
サム シアトル(米国)
* サムライネタ。これもジョーク。


16.

この事件の何がアメリカの影響なんだ?
Marjo9 ブリスベン(オーストラリア)


17.

私は日本に住んでいるが、人々に服従を強制する精神麻痺システムがここにある。人々はアリのように働き、一日12-16時間働くためにイワシのように列車に積み込まれる。これは哀れだ。でも彼等は羊のように不平を言わない。自分自身を殺すか他人を殺すかの違いに過ぎない。哀れな社会だ。
クリス 東京
* イワシは群れて泳ぐ魚。日本の通勤ラッシュの事を言っている。


18.

これは東京だけの問題ではなく、アメリカから輸入されたものでもない。これはどこでも起きる。神の創造物とは、事実とフィクションの違いを人々に迅速に理解させる事は出来ない物である。
アンドリュ・サルドロン ボーンマス(英国)


19.

この惑星には人々が多すぎる。そして東京やロンドンやメキシコシティのように狭いエリアに大量の人口を詰め込めば問題は悪化する。改善策を持ってクールダウンさせなければ、このような事件はますます一般的になる。
チャールズ ロサンゼルス(米国)


20.

欧米のグローバリゼーションの資本主義の影響
DI フォートワース(米国)
* 38と同一投稿。


21.

そんな感じに見える。
ビル バンゴール(米国)
* 20への相槌に見える。


22.

日本訪問を延期したりしないように。素晴らしい所だ!
東京でも1キロ毎に交番があって安全を感じるし、人々は法を守り、犯罪は滅多にない。
彼等は十分にナイスな人々であるが、孤独でプライベートで、煙草を沢山吸い、一生懸命働き人生を楽しんでいる。
ショーン・ハマートン ヨーク(英国)

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秋葉原の無差別殺傷事件、英米ではどう見られているか 英タイムズ紙の読者コメント

 今回の秋葉原での通り魔殺人事件で不幸にも亡くなった方々のご冥福をお祈り申し上げます。

 この事件は英語メディアでも随分と報道されていて、現時点で145種類の記事が複数のメディアに延べ1034掲載されています。

 以前の善光寺のエントリーでも言及したように、日本発のニュースの場合、特に発生して日も浅い時点では海外メディアは殆どがAP通信やロイター通信の記事を基に、更にそれらの日本に特派員のいる海外の記事発信メディアも情報の多くを日本メディアの報道を参考にしているため、海外記事を見ても内容的には日本で報じられている以上のものは特にないのですが、今回は英国のタイムズ紙の秋葉原の事件の記事に1日で100を越す大量の読者コメントがついているなど、イギリスなど英語圏読者も自国と関係のないニュースとしては異例に関心が高いようなので、コメントの訳を併せて紹介します。

 タイムズ紙の記事には目撃者に対して独自のインタビューを行ったような記述があり、その辺りが日本の報道内容とは若干異なる可能性はあります。



From The Times
「人生に疲れて嫌になった」日本人の男が東京で凶行。7人を殺害

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2008年6月9日 ザ・タイムズ紙 (英国)
レオ・ルイス(東京特派員)


加藤智宏容疑者は東京での通り魔騒動の後警察に逮捕された (Jiji Press/AFP/Getty)

 世界的に知られる東京の電気街で、レンタルトラックで人をはねた後、狂乱のナイフ無差別殺傷事件で7人を殺害した男は自ら「人生に疲れて嫌になった」と供述している。

 日本 (の過去30年) で最悪の無差別殺傷事件の恐怖は秋葉原に大混乱を起こした。東京の最も有名な交差点の一つでの殺戮によってテレビ番組は中断され、この暴力行為で国全体が停止をした。

 この白昼の事件で17人が死傷した。その時間帯は「買い物客パラダイス」のピーク時で、秋葉原電気街のネオンに彩られた通りは歩行者天国で通常時の数倍の買い物客で賑わっていた。

 静岡県裾野市から来た加藤智宏容疑者 (25) は犯行の後すぐに捕えられ、その場で殺人容疑を認めた。犯人は警察の取り調べに対し「人生に疲れて嫌になったから秋葉原に人を殺しに来た。誰でも良かった。単独でここに来た」と供述していると報じられている。


世界で最も名高い電気街の一つの秋葉原での事件直後の様子 (Issei Kato/Reuters)
 日本の史上最悪の学校での殺傷事件の7周年の日に起きたこの犯行は計画的と見られる。

 車の部品工場勤務と言われる殺人犯は、地元の県で2トンのトラックをレンタルし、秋葉原の歩行者ゾーンまで運転したと見られている。目撃証言によれば彼はそこでアクセルを踏んでトラックは道路を蛇行して走りパニックと混乱を引き起こしたと言う。現場にいた人によれば、トラックがショッピング街に向けて走った時にはねられた人が宙に飛んだのを見たそうだ。殺人犯は車から飛び出して猟刀で群衆に斬りつける前に数人をはねたと言う。

 タイムズの取材に対する目撃者達の証言によれば、ナイフ通り魔の凶行が始まった時、犯人は「動物のように吠え」、秋葉原駅に向かう道で次々と犠牲者に襲いかかっている時、意味不明の言葉を発していたと言う。被害者は肋骨や背中を刺され、警官も負傷をした。


死者を出した通り魔事件で、救急隊員は東京の現場に急行した (Itsuo Inouye/AP)
 ある目撃者は犯行が始まった横断歩道に「血の海」を見たと言った。犯人が通行人に注意を向けた時、彼女も多くの人々と同様に、パニックになり近くの電気店に逃げ込んだ。別な目撃者は、加藤容疑者がトラックでひいた人々に飛び乗り踏みつけ刃物でメッタ刺しにしたと言っている。

 秋葉原のスーパーハイテク通りには世界中から毎年数百万人の訪問客がある。多くの人にとってそこは日本の新しい物好きの文化の中心地であり、急速に高齢化を迎える社会で、そこは数少ない若者文化の中心地の一つである。電気店街と共にあるのが漫画、流行玩具、ビデオゲームや「hentai」ポルノなど日本の「otaku」サブカルチャーを扱う無数のブティック (特選店) である。

 通り魔事件の犠牲者は21歳の女性と、19、20、29、33、47、74歳の男性で、秋葉原の幅広い年代の人気を証明している。多くの人は事件が秋葉原を変えてしまうかもしれないと言っている。秋葉原に定期的に通うコイズミ・シュンさんは、この地域の安全が失われたならここに来るのは気が進まないと語った。

訳:Red Fox (写真は元記事付録のもの)

 以下がコメント欄の訳ですが、これはタイムズ紙には秋葉原の事件を扱った記事が4本あって、そのうち「犯人によるネットの書き込み」に関する記事とこの記事の2本に対して共通したコメント欄となっています。

 尤も英語メディアのコメント欄ではお決まりのように「アメリカが悪い」的なコメントがつくので、そういう論点の逸れた関係のないものは省いて、比較的日本の社会に関して書いているコメントを選んでいます。

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チベット国境で故国のために祈る〜あるチベット高僧の旅



 ナショナル・ジオグラフィックが1994年に制作したドキュメンタリー『ムスタン〜禁断の王国』から、インドに亡命したチベット仏教の高僧の一人、カムトルール・リンポチェ師がチベットの山々の見える国境で祈りを捧げる場面と、「チベット子供村」の場面がYouTubeにアップされているので、それに日本語字幕をつけてみました。

チベット国境で故国の解放を祈るリンポチェ師&チベット子供村
『ムスタン〜禁断の王国』より (5'35")
Rinpoche on the border of Tibet praying for Tibet to be free
Tibetan Children's Village (from Mustang: The Hidden Kingdom)

訳・字幕:Red Fox

(テキストで見る)

 この『ムスタン〜禁断の王国』は、ネパール領内にあるチベット族の自治王国のムスタン王国の2人の子供にダライ・ラマの下で伝統的仏教教育を提供するために、ダライ・ラマの代理としてリンポチェ師がダラムサラからムスタン王国に3ヶ月の旅をしたそのドキュメンタリーです。

ムスタン〜禁断の王国
(ナショナル・ジオグラフィック)

監督・撮影:トニー・ミラー
プロデューサー:ティモシー・カウリング、ヴェネッサ・ボーイ
出演:カムトゥルール・リンポチェ、ダライ・ラマ14世、ジクメーパルバル・ビスタ王、テンジン (僧侶)、ロブサン (僧侶)、パサン (馬主)、ダルサン・ワンドゥ&ワンドゥ・チョサン (ムスタン王国の2人の子供)
語り:ハリソン・フォード
音楽:ライル・メイズ
ロケ地:ムスタン王国、ダラムサラ
制作:1994年 ディスカバリープロダクション、インターピッド・フイルム
カラー、100分

 ムスタン王国はネパール東北部のチベットと国境を接するヒマラヤ地域にあり、南北80km、東西45kmの奈良県に相当する大きさで、8000m級の山々がそびえ立つ標高2700-4070mの峡谷に小集落が点在している人口およそ9000人の山岳王国で、1991年まで長い間外国人が立ち入り禁止だったために「禁断の王国」と呼ばれ、チベットの伝統や文化が古代そのままに残っている地域です。

 ここに出て来るカムトゥルール・リンポチェ師はニューヨークのチベット仏教協会『ネチュン財団』のウェブサイト上の紹介によれば、かなり偉い方のようです。

ネチュン財団
客員指導
カムトゥルール・リンポチェ師

 著名なチベット仏教学者。経典、タントラ教、および薬学の専門家として、現在これらの伝統を引き継ぐ数少ない指導者の一人である。彼はまた大成就瞑想のイニシエ−ションを世界各地で行う指導者として著名である。リンポチェ師はナンギャル寺院のニンマ派儀式長として、またネチュン寺院の指導者の一人として知られている。1990年にネチュン護衛の儀式書を発表。

 東チベットのカム州に生まれ。東チベットのガルジ・カムトルル・ミドロル・ジャンチョル寺院の共同大寺院長のドルジ・ナムゲの4代目の権現と認められた。最終的に彼は寺院の最高責任者となった。

 1960年にインドに亡命して以降、リンポチェ師はアッサムでチベット難民の生活クオリティの監督を行った。数年後にはチベット亡命政府の宗教局に加わり、最終的に同局書記長を勤めた。

 カムトゥルール・リンポチェ師はチベット国外でダライ・ラマ五世から伝わる権限、伝導と指導を持つ数少ないリンポチェの一人であり、未来の世代に指導を継続して行うためダライ・ラマ14世の要請によって、リンポチェ師はインドのダラムサラにチメ・ガツァル・リン寺院を建立した。

訳:Red Fox

 チベット仏教で「リンポチェ」とは「尊いもの」の意味で、転生ラマ(活仏)や宗教的指導者に与えられる称号。

 カムトゥルール・リンポチェ師が1960年に亡命したという事は、8万6000人のチベット人が死亡しチベット寺院が壊滅的に破壊され多くの僧侶が公開処刑された1959年の蜂起の翌年になるので、チベットの記憶は辛い思い出なのでしょう。



ムスタン王国のギュ村の祈祷旗 (標高4077m) (Bob Witlox)
 ここで貼られているカラフルな旗はチベット仏教の祈祷旗のルンタ (風馬旗) で、チベット、ネパールやインドにかけて用いられているもので、三角や四角の五色の旗が高い所から低い所に斜めに張られた糸に青 (天)・白 (風)・赤 (火)・緑 (水)・黄 (地) の順に張られます。

 これは祈祷者を仏の下に導くものではなく、平和、慈悲、強さと叡智をもたらすものと考えられ、風が吹く度にマントラと祈りがその地域一帯に広まり大気を清め、屋根や塔など高い場所から低い場所に向けてルンタを張る事で全てにご利益があるというもので、このドキュメンタリーではチベット国境でリンポチェ師が「全ての生きるものに幸福を」と祈りを行ったのも、そういう意味合いがあるのでしょう。


 リンポチェ師の国境訪問は恐らく、ダライ・ラマの代理としてムスタン王国の訪問中にドキュメンタリーの一環として現地の協力を得て行われたものと思われますが、映像でも馬を引いた一団が見られるように、荷馬か徒歩でのみ通行可能という地域で、山間の集落やテントに宿泊したりなどの行程で、ジョムソン空港から首都のロ・マンタンまで馬で6日、更にチベット国境までローマンタンから北にヒマラヤの山道を延々と登って3日という、なかなか簡単に行ける場所ではないようです。

ジョムソン空港 (標高2700m) は地図下端の3番、ムスタン王国の首都ローマンタン (3700m) は24-29番の赤印。ローマンタン北部の国境地帯は峠で標高は4000m台。両側のグレーの山岳地帯は標高5000-8000m。
写真中白線南がネパール、北がチベット。A-Eがローマンタン
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 Google Earthの衛星写真で見られるように、実際にムスタンとチベットの国境は8000m級の山々がそびえ立つ険しい山岳地帯で、現在複数の団体が『チベットへの行進』『チベット自由の聖火』と銘打ってチベット国境を目指して行進やリレーを行っている訳ですが、ネパールやインド側のチベット国境はどこも見てもヒマラヤ山脈なので、最後は標高4000mの山道を酸欠状態で登るタフなヒマラヤ登山大会になりそうです。





チベット子供村
Tibetan Children's Village (TCV)


2008年5月9日:チベット文化を保護するために生徒達は毎年『我が国チベットプロジェクト』を行う。今年のテーマはチベットと中国での暴力的弾圧への抗議の高まりに関して (TCV Lower Dharmsala)
 このドキュメンタリーでもう一つ触れられているのが『チベット子供村』ですが、これはインドに逃れて来たチベット難民の子供達にチベット語教育、仏教教育、チベット民族教育を行う学校で、インド各地に7校が運営され 1万5000人のチベット人の子供達が学んでいるものです。

 このドキュメンタリーでは、ダライ・ラマの下でチベット教育を受けさせるために子供をダラムサラに送るケースですが、TCVサポート団体KIKUのウェブサイトには、中国での同化政策・民族浄化に対してチベットの文化とアイデンティティを残すために、親がチベットに残り子供達をヒマラヤを越えてインドに亡命させるというケースが多く、中にはチベット人の妊婦がヒマラヤを越えてダラムサラで出産をして子供を託すケースもある旨が書かれており、地上から「チベット人」と「チベット文化」を消滅させないための民族全体の強い意思がそこに見られます。


2008年5月2日:「中国は2008年五輪開催に価するか」のテーマで英語ディベート大会が行われた。XBクラスのテンジン・ザンポ君の優秀なスピーチは聴衆の心を掴み第一位を獲得した (TCV Lower Dharmsala)
 ちなみに本ブログで何度か取り上げた事のある、SFTのテンジン・ドルジ副代表もこの『チベット子供村』の出身で、インド育ちながら流暢なチベット語を話すビデオがYouTubeでも見られます。

 またインドで育った亡命チベット人が英語を流暢に話せるのは、TCVで英語ディベート教育も行っている事が大きいようで、またこれが亡命チベット人が世界にネットワークを確立する事を可能にした大きな理由の一つでしょう。

チベット子供村ダラムサラ校での英語ディベート (0'26")

Posted by lowertcvschool (2008.5.2)

チベット子供村ダラムサラ校での英語演説コンテスト (0'30")

Posted by phoeniz123 (2008.3.28)

 演説というよりも演劇みたいですね。

 ここダラムサラでは随分レベルの高い教育を行っているようですが、だからこそチベットから子供達を送り出すのも、ムスタン王国のような高山集落からも、次世代に高度教育を受けさせたいという民族全体の渇望に見えます。




余談:

 『ムスタン〜禁断の王国』のビデオは、YouTubeにポストされていたものにそれが一体いつどこで何のために撮影されたものかの情報が一切書かれていなかったために、最初は亡命チベット人や支援団体が制作してYouTubeにアップした数あるビデオの一つと思っていたのですが、それにしては映像の作りや質が映画並みのクオリティで、音楽も本格的なので一体これは何だと思って「Khamtrul Rinpoche」の名前だけをキーワードに2週間ほど検索してようやく見付けたといういきさつがありました。アマゾンに中古ビデオが1点だけあったものを注文したので、また内容の確認が出来たら追記で報告するかもしれません。

 ドキュメンタリーの正体を突き止めて更に分かったのが、ナレーションがかのハリソン・フォード、それから音楽担当がパット・メセニー・グループのライル・メイズと、かなりの大物を起用していた事です。今から18年前の1994年にディスカバリーチャンネルがチベット仏教、亡命チベット人やチベット人学校のドキュメンタリーに随分と力を入れて制作していたのが今となっては驚きではあります。


1994年頃のハリソン・フォード (Popstar Plus)

ライル・メイズ (Ted Kurland Assosiations)




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