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『ザ・コーヴ』の演出と虚偽 (5)~盗撮機材設置シーンはヤラセだった

 『ザ・コーヴ』が通常のプロパガンダ映画やドキュメンタリーと異なる点はそのエンターテインメント性であり、まるで金庫破り映画でも見ているようなスリリングなシーンがこの映画の呼び物であり、環境や政治問題のような堅いテーマを盛り込みながらも興行作品としての性格を意識して作られた映画である。

 この映画では、日本の地方の小集落にある秘密の入り江を暴こうとするオバリーが命すら狙われているという八つ墓村ばりの恐怖ミステリーに始まり、イルカショー産業とIWCの癒着を暴くために太地の隠されたイルカ漁の映像の撮影をOPSが計画。
 彼等は夜の闇に紛れて入り江に侵入して盗撮機材を設置してイルカ屠殺シーンを撮影し、それをオバリーがIWCに持ち込んで復讐をするという大体そういったストーリーになっている。

 勿論このストーリーは作り話である。

 しかし映画の公開以前の製作段階の時期にリアルタイムで出た報道や動画や写真等の情報や、映画自体の映像を細かく検証して行くと、実際は屠殺映像が最初に撮影され、太地でのロケシーンはその大半が後から撮影されたものである事が分って来た。

 そしてそのエンターテインメントの最大の呼び物である盗撮機材の設置シーンは、実際は屠殺の4ヶ月後に撮影されたヤラセであり、それも出演者の来日スケジュールに合わせてバラバラに撮影された映像の寄せ集めである事も分って来た。

写真:映画中で太地の畠尻湾に盗撮機材を設置するシーンは2回あるがこれはその2回目の「ミッション2~フル・オーケストラ」でメンバーがホテルの部屋を出るシーン。しかし本格的な建物でここまで廊下のカーブしたホテルは南紀にはなく、実際撮影場所は謎である。(OPS)

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