国歌斉唱拒否をした教員の退職後の採用問題の判決が話題になっていますが、それに関連して1年半ほど前に話題になっていた『ニセ君が代』を取り上げてみます。これはご記憶にある方も多いと思います。
この「ニセ君が代」の『Kiss Me』は、『君が代』の斉唱を拒否する代わりに日本語の歌詞と発音の似た英語に置き換えるという、一種の空耳アワー的な替え歌で、その英語の内容が慰安婦に関するものであるとの事。産經新聞によればこの替え歌は1999年の国旗国歌法制定の後に出て来たものとの事で、2006年の5月に産經新聞が取り上げた事で一気に話題になっていました。しかし当時は英詩の内容に関しては余り突っ込んだ議論もなく、産經新聞自体が一部不明確な書き方をしていたために、むしろ誤解を与えたまま話題性ばかりが大きくなってしまった印象があったので、このテーマは以前から取り上げようと思っていました。
産経新聞 2006年5月29日 3:16
卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、「君が代」の替え歌がインターネット上などで流布されている。「従軍慰安婦」や「戦後補償裁判」などをモチーフにした内容だが、本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが特徴で、はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっているようだ。
替え歌の題名は「KISS ME(私にキスして)」。国旗国歌法の制定以降に一部で流れ始め、いくつかの“改訂版”ができたが、今年二月の卒業シーズンごろには一般のブログや掲示板にも転載されて、広く流布するようになった。
全国規模で卒業式、入学式での国旗掲揚、国歌斉唱に反対する運動を展開するグループのホームページなどでは、「君が代替え歌の傑作」「心ならずも『君が代』を歌わざるを得ない状況に置かれた人々のために、この歌が心の中の抵抗を支える小さな柱となる」などと紹介されている。
歌詞は、本来の歌詞と発声が酷似した英語の体裁。例えば冒頭部分は「キス・ミー・ガール・ユア・オールド・ワン」で、「キー(ス)・ミー・ガー(ル)・ヨー・ワー(ン)」と聞こえ、口の動きも本来の歌詞と見分けにくい。
歌詞の意味は難解だが、政府に賠償請求の裁判を起こした元慰安婦と出会った日本人少女が戦後補償裁判で歴史の真相が明らかにされていくのを心にとどめ、既に亡くなった元慰安婦の無念に思いをはせる−という設定だという。皇室に対する敬慕とはかけ離れた内容で、「国家は殺人を強いるものだと伝えるための歌」と解説したホームページもあった。
≪陰湿な運動≫高橋史朗・明星大教授(教育学)の話「国旗国歌法の制定後、正面から抵抗できなくなった人たちが陰湿な形で展開する屈折した抵抗運動だろう。表向き唱和しつつ心は正反対。面従腹背だ。国会審議中の教基法改正論議で、教員は崇高な使命を自覚することが与野党双方から提案されている。この歌が歌われる教育現場では、論議の趣旨と全く反する教育が行われる恐れすらある」
■「君が代」の替え歌 歌詞と訳
| 【詞】 Kiss me, girl, your old one. Till you're near, it is years till you're near. Sounds of the dead will she know? She wants all told, now retained, for, cold caves know the moon's seeing the mad and dead. 【訳】 私にキスしておくれ、少女よ、このおばあちゃんに。 おまえがそばに来てくれるまで、何年もかかったよ、そばに来てくれるまで。 死者たちの声を知ってくれるのかい。 すべてが語られ、今、心にとどめておくことを望んでくれるんだね。 だって、そうだよね。冷たい洞窟は知っているんだからね。 お月さまは、気がふれて死んでいった者たちのことをずっと見てるってことを。 |
英語圏で暮らしている立場から、この「Kiss me」を最初に見た第一印象は僭越ながら:
英語になっていない
でした。文法自体が破綻していて文章の体を成していません。発音を真似た替え歌に無理矢理意味を持たせようとすればこういう結果にしかならない。こういう事をネイティブの言語感覚のない外国人がやった所でウィットに富んだジョークにすらならずただ寒いだけ。
そして更に産經新聞で紹介されている訳自体が:
凄まじい拡大解釈の「超訳」
という事です。産経の記事上に引用されている「君が代替え歌の傑作」「心ならずも『君が代』を歌わざるを得ない状況に置かれた人々〜」「国家は殺人を強いるものだと伝えるための歌」は全て『日の丸・君が代に対抗するネットワーク』(反ひのきみネット) [魚拓]という、国旗国歌法の反対団体のウェブサイトからの引用で、産經新聞に載っている「Kiss me」の「超訳」自体も産經新聞によるものではなく、このウェブサイトからの転載です。
産經新聞が何故記事上でウェブサイト名も団体名も出さず、誰による訳なのかにも言及せずにまるで産経の訳のような誤解を与えるような記事になった意図を理解しかねますが、恐らくこの団体の宣伝に加担したくなかったのであろうと思われます。
産経の記事には「本来の歌詞とそっくりな発音に聴こえる」「はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい」とありますが、英語式の発音で歌えば全く『君が代』には聞こえない部分が多く、カタカナ英語にしても当て嵌まらない部分が多いという、日本人が歌ってもアメリカ人が歌っても君が代に聞こえないという、非常に中途半端な出来になっています。
『ニセ君が代』の破綻した英語と訳になっていない超訳
ここで最大の問題は、産經新聞に引用された『反ひのきみネット』に載っている訳自体が、この英文をどう訳してもこの日本語にならないという凄まじい「超訳」であるという事です。要するにこの日本語は「訳」ではなくてむしろ「日本語原案」に近い代物という事になります。
『反ひのきみネット』のウェブサイトには『君が代』の替え歌が2種類掲載されており、産經新聞に掲載されているのは2番目の『Kiss Me Girl』の方です。
以下に「ニセ君が代」の『Kiss Me Girl』を書いてある通りそのままに和訳してみました。もともと英語として破綻していて文章になっていないものは訳しようがないのですが、破綻した文章をそのまま訳せば必然的に日本語としても破綻するので、それで何となくニュアンスは伝わると思います。
Kiss Me Girl (「反ひのきみネット」掲載の2番目、産經新聞に掲載された方)
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実際書かれているのはこの程度の内容で、「難解」というよりも文法自体が破綻しているので、これを作った人が慰安婦を想定していたなら、この英語では全く意味不明で、英語圏の人に見せても理解不能な代物です。「反ひのきみネット」の日本語版は「だってそうだよね」など口語調の表現が大幅に加えられていますが、英詩にはそもそもそういうニュアンスは殆どありません。
- 「おばあさん」のことを「your old one」とは言わない。これはむしろ「古い方のもの」、つまり「あなたが使い古したもの」になる。代名詞はそれに先行する主語が必要になるので、この文章は主語不明。
- 詩全体の主語が「少女」「あなた」「彼女」とあちこちに飛ぶので、結局何を言っているのか分からない。
- 「Till you're near」は形容詞の目的語の「何のそばなのか」の指定がないので、単独では意味不明。少なくとも「来てくれるまで」の意味にはならない。
- 「Sounds of the dead」は、「何の音なのか」「何が死んでるのか」など、これは大抵は形容詞に続く主語が来る文型であり、単独文では通常は意味不明になる。「The dead」を名詞とすれば「死者」の意味も持つのでこれは間違いではない。ニュアンスとしては文語調。ちなみに「Sounds of the Dead Records」というメタル系のレコード会社が存在する。
- 「She wants all told, now retained」は、「retained」(記憶した) が「wants」と並列動詞になっているため、「記憶した」が「望む」にはかからない。そもそも文章が細切れになり過ぎて意味不明になっている。
- 「the mad and dead」は、冠詞がついているので「mad」と「dead」は並記された名詞となるが、その場合は「怒りと死者」又は「不機嫌と死者」としか訳せない。
ちなみに『ひのきみネット』に載っている2つの「君が代替え歌」の1番目の「kiss me」の詩は以下です。
Kiss Me (「反ひのきみネット」掲載の1番目)
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これは更に輪をかけて酷いですね。英語の破綻の仕方もこちらの方がダイナミックで、日本語版の内容の逸脱の仕方も訳と言える代物ではなく、さすがに産經新聞もこちらの掲載を見合わせたのは理解出来ます。
英語の古臭い言い方では「国家」を「she」で表現する場合もありますが、この「kiss me」の場合はその前に「国家」という主語が一度も出て来ないので、この「she」が「国家」と解釈される事はあり得ません。
ここで作者は「old one」を「古臭いジョーク」としていますが、これは「the old one」と冠詞がついた場合であり、冠詞なしに「your old one」の場合は「買い替えなどで新しいものに対して使い古した古い方の物」などの意味にしかならないので、文脈の前振りなしに辞書で引いた取ってつけたような表現を突っ込んでも、そういう意味には誰も読んでくれないでしょう。
「反きみネット」の呼びかけ人は大学教授ばかり
ところで「反ひのきみネット」のウェブサイトですが、このサイトはご丁寧にも日英韓の三ヵ国語となっています。
ここに載っている「反ひのきみネット」の呼び掛け人と運営管理人は、ウェブサイト上には肩書きが載っていないのですが、調べてみたら大学教授ばかりで、それもアメリカの大学教授やら外語大教授などが多数。
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反ひのきみネット 設立趣旨
1999年10月 「日の丸・君が代に対抗するネットワーク」呼びかけ人
「日の丸・君が代に対抗するネットワーク」運営管理
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ところが『反ひのきみネット』ウェブサイトのトップページの英文はケアレスミスが多く、日本語を辞書を引いてそのまま直訳したような不自然な英文で、更にこのサイトの英語版のページは日本語版に比べて内容がかなりスカスカです。それに対して韓国語版の方がまだ内容があります。
呼び掛け人がこの会の運営にどこまで絡んでいるかは疑問ではありますが、ここら辺のアメリカの大学教授や日本の外語大教授がこの『ニセ君が代』に限らず、「反ひのきみネット」のサイト運営自体に絡んでいるとも考えにくくあります。
『ニセ君が代』の作者
このニュースを扱っているメディアは産經新聞の他にはもう一つ、Japan Timesの英語記事。
中村あけみ
ジャパン・タイムズ 2006年5月30日
国旗としての「日の丸」と国歌としての「君が代」の制定に対抗する市民団体が、ウェブサイト上にぎこちない英語の替え歌2つをポストし、役人や保守議員をいら立たせた。
その団体は「(学校行事において) 心ならずも『君が代』を歌わざるを得ない状況に置かれた人々のために、この歌が心の中の抵抗を支える小さな柱となる」とウェブサイト上に書いている。
保守派の日刊紙の産經新聞は昨日月曜日に、この替え歌は国歌の「サボタージュの手段」と報じた。
軍国主義の再燃という幅広い層の懸念にも拘らず、日本政府は1999年に「君が代」と日の出の旗を正式に採用した。天皇の長寿を願う古代の詩に基づくその歌は非公式に『陛下の治世』を意味する題名がついている。
日本語の原詩に近い韻を踏んでいながらも、その内容は全く異なる。英語の替え歌のタイトルは『Kiss me』と『Kiss Me Girl』で、南京大虐殺や日本帝国軍に性奴隷を強要された「慰安婦」を含む日本の戦時中の侵略行為を思い出すように人々に促す内容である。
替え歌の詩は以下:Kiss me, girl, your old one.
Till you're near, it is years till you're near.
Sounds of the dead will she know?
She wants all told, now retained,
For cold caves know the moon's seeing the mad and dead.
この替え歌は作者不詳となっている。
東京都教育委員会は、卒業式と入学式で2003年10月から『君が代』の斉唱を公立学校の教師と生徒に義務づけ、300人以上の拒否した教師を罰した。文科省のガイドラインによれば、学校は日の丸の掲揚をし教師と生徒に国歌を歌わせなければならない。
風刺的副産物が人々の間に広まっているかに拘らず、政府はオリジナルに拘るように人々に促している。ある政府職員は「法律で定められた『君が代』を歌うべきである」と話した。
君が代斉唱を拒否している江戸川区の都立葛西南高校で英語を教えている近藤徹教諭は、メロディがオリジナルと同じであるためこの替え歌を却下している。「私は日本の軍国主義を彷彿させるこの歌(君が代)の全て、メロディも歌詞も好きではない。そして教育委員会が教師と生徒に学校行事で斉唱を強制する事も好まない」と話した。
新潟大学法学部の成島隆教授は「権力側が教師や生徒に押し付けるのであれば『君が代』のパロディが出て来るのは自然な反応である。それは消極的抵抗であり、『君が代』とパロディのどちらを歌うのか、それとも拒否するかの選択である」と話した。
一方、東京にある武蔵野大学の杉原誠四郎教授は、国歌は敬意を払われるべきであると話した。
ジャパンタイムズでも「作者不詳」、反ひのきみネットでも「詠み人知らず」と書いてあったこの「ニセ君が代」、『反ひのきみネット』の2000年3月11日の会合の「まつろわない言葉たちの祭り」のページに作者名が載っています。
2000年3月11日 ひのきみネット
(7)鈴木香織さんの言葉
今日の集まりに参加できなかったことがとても残念です。
私がこの歌を作りながら思ったのは
「いつかきっと、歌うことを禁じられるような歌にしよう」
ということです。
私たちの暮らしの中の、あらゆる場面から、君が代を追放したいからです。
でも、「禁じられた歌」になっても歌い続けられるように
もうひとつ、メロディーを選びました。
Can't Help Falling In Love?好きにならずにいられない?という歌の
メロディーに乗せて歌いましょう。
Can't Help Standing Up ?立ち上がらずにいられない?という歌にして。
この歌は LOVE SONG です。
子供たち、孫たち、生徒たち、そしてすべての愛する人たちに
「国家は殺人を強いるものだ」と伝えるための歌です。
戦争が無ければ愛する人たちと暮らせた日々を、アジアや沖縄の人々から
奪ったことを忘れないためにも、歌い続けられるようにと願っています。
鈴木香織
~~~~~~~~ KISS ME ~~~~~~~~~
発声は(ほぼ)そのまま、でも歌詞の意味をガラリと変えた君が代の替え歌
英語が読めないときはフリガナにそって歌ってください
き み が あ よ お わ
kiss me, girl, and your old one
ち よ に い い や ち よ に
a tip you need, it is years till you're near this
さ ざ で い し の
sound of the dead "will she know
し わ お と な り て
she wants all to not really take
こ け の む う す う ま あ で
cold caves know moon is with whom mad and dead"
訳:
僕にキスしたら君のその古臭いジョークにも(サヨナラの)キスをしておやりよ
君に必要な忠告をあげよう 死者たちのこの声が君に届くまで何年もかかったんだよ
「国家ってのは本当に奪ってはならないものを欲しがるけど
そのことに気がつく日が来るんだろうか?
冷たい洞窟だって知ってるんだ
(戦争で傷つき)気が狂ったり死んでしまった人たちを
お月さまはいつも見てるってことを」
註:古臭いジョーク (old one)
たとえば「南京大虐殺は無かった」とか、「鉄道や学校の建設など植民地にも良いことをしてあげた」とか、「従軍慰安婦は商行為」などの嘘八百。
心ならずも「君が代」を歌わざる得ない状況に置かれた人々のために この歌が心の中の抵抗を支える小さな柱となることを願って
(15)「Kiss me」からのリードイン・スピークアウト
板垣竜太(大学院生、現在韓国在住)
板垣竜太と申します。大学院生で、現在韓国の一農村にてフィールドワークをしています。インターネットを通じて今回の「祭り」の実行委員として参加していますが、本当にそんなことができる時代が来たのだなぁとつくづく感じています。
さて「Kiss me」については、歌それ自体と鈴木香織さんの訳と註とメッセージでほぼ全て言い尽くされていると思うのですが、鈴木さんに代読出演を依頼した者として、経緯説明をかねて、少しだけ私なりのリードイン・スピークアウトをしてみたいと思います。
私の知る限り、もともとこの替え歌は、いわゆる「思いやり予算」違憲訴訟・東京原告の一人である高校教師との会話から生まれたとのことです。できあがった替え歌は、「女性国際戦犯法廷」という、日本軍によるいわゆる「慰安婦」問題をはじめとする戦時性暴力を裁くための女性による国際的な民間法廷を今年末に準備しているVAWW-NET Japanのメーリングリストに投稿されました。替え歌自体は鈴木さんの創意から生まれたものであるにしても、その背景にはそうした場との積極的な関わりがあったということは記憶にとどめておく必要があると思います。そこからさまざまなメーリングリストに転載されたり、ネットワークを通じて配布されたりと、今この瞬間にもあちこちにひろまりつつあるようです。
私も最初この替え歌を見て、あまりに見事にできているので驚きました。やや内幕話めきますが、それがちょうどこの「祭り」の企画段階のことで、この歌が「まつろわない言葉」としてとてもふさわしい、つまり君が代の強制に抵抗しなければならない場面でそのまま使えるとても役に立つツールであると思い、さっそく知り合いをたどって鈴木さんに「祭り」への参加を依頼しました。残念ながら鈴木さんは会場には来られないとのことでしたが、その後代読メッセージや「祭り」での使い方をめぐっていくつかメールをやりとりする過程で、鈴木さんがとても言葉を豊かに使う方だということがわかり、私もそこからいろいろ触発されました。
鈴木さんは最初にこの歌が、「公(オオヤケ)の場で禁止されるような歌にしたい」とおっしゃいました。ご本人は特に意識していなかったようですが、「オオヤケ」という言葉はもともとは、「大きな家」などと書いて、天皇家を意味していました。そういう意味では、「君が代」とは文字通りオオヤケの場で天皇を賛美する歌だったわけです。それがこの鈴木さんの替え歌によって、完全に逆転されます。オオヤケの儀式で発声される「コッカセーショー」というかけ声を、「国家殺生」すなわち「国家とは殺人を強いるものだ」と聞きまちがえ、また「君が代」を「Kiss Me」と聞きまちがえることによって、オオヤケの儀式を追悼の場に変えてしまう。そうなれば大声で歌えば歌うほど、「Kiss me」はオオヤケを揺るがすものとなる。禁止されるべきものとなる。鈴木さんご自身のことばを使わせてもらえば、まさに君が代それ自体が「今世紀最大のジョーク」となるのです。
そのときオオヤケを揺るがす主体として、そして君が代を追放する主体として、「私たち」というものが想定されるのだと考えます。それをオオヤケに代わる新たな公共性とよぶこともできるかと思います。その「私たち」とは、まず言語によって区別されえません。「Kiss Me」は日本語ではありませんし、だからといって、単純に英語であるともいいきれません。それはしかるべき場において通用するコトバであるとしかいえないと思います。〈後略〉
阿久沢悦子、足立妙子、石川求、板垣竜太、入江輝之、岩崎稔、鵜飼哲、岡真理、長志珠絵、柏原登希子、河かおる、川瀬貴也、喜田デシケイラ由美子、熊谷伸一郎、コリン・コバヤシ、駒込武、酒井直樹、坂田進、佐藤秀夫、杉浦厚、鈴木香織、炭谷昇、竹本研史、竹森真紀、田崎英明、辻智子、寺尾光身、徳永理彩、中井義高、永井栄俊、中野五海、中野敏男、西原博史、野崎優子、長谷部弘、畑顕、花村健一、早尾貴紀、タカシ・フジタニ、牧原憲夫、松岡勲、水嶋一憲、三輪隆、村井寛志、村山徹郎、本橋哲也、安岡正彦、山田敏正、吉田俊実、米山リサ、李孝徳
(2001年4月14日時点、名字五十音順)
この「kiss me」を作った鈴木香織氏は、肩書きとしては「メディアの危機を訴える市民ネットワーク事務局」や「書店員」との記述をネット上で見る事が出来ます。ちなみにあの西荻窪の便所落書き男も肩書きは書店員でした。
余談:
★独断と偏見★
『ニセ君が代』の作者が普段聴いてそうな音楽
それにしてもこの「Kiss Me」の英語で使われている言葉の傾向が何か非常に特徴があり、「Sounds of the Dead」という言い方が聖書系と言うか悪魔崇拝系と言うか、メタル系と言うか、オカルト系と言うか、黒ミサ系と言うか、この『ニセ君が代』で使われている言葉は「死者」だの「狂気」だのもう何ともデスメタル系趣味のオンパレードです。ひょっとして鈴木香織氏は実はデスメタル愛好者なのか何となく興味深い所ですが (笑)、デスメタルは80年代後半辺りから90年代にポピュラーになったジャンルなので、デスメタルファンなら30代以下の若い世代が中心です。
参考までにデスメタルを代表するナパーム・デスのアルバム『Scum』の曲名リストを以下に示します。このアルバムは数秒から数十秒の超短い曲が大量に詰め込まれているアルバムなのでトラック数がやたらと大量にあります。
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『ニセ君が代』と使っている言葉の趣味が結構近いような気がしますが...
以下はナパーム・デスのビデオ。『ニセ君が代』を作った人はきっとこんな音楽が好きなのでしょう。轟音マニアに『君が代』では刺激が足りないのかもしれません。(笑)
ナパーム・デス『Scum』Napalm Death - Scum (2'51")
rafapunkbass
参考サイト:
・逆空耳アワー:英語の「君が代」は今世紀最大のジョークだ! (ヒロさん日記 2006.2.20)
・共同通信がスクープ「マスコミは朝鮮総連関係者だった」 (Irregular Expression 2005.2.7)
関連エントリー:
・日本の変な英語 (2006.6.1)
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