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ここで問題にされているのは主に、米国で展開している2つの人体展主催団体のうち、プレミア・エキシビション社が主催する人体展『BODIES...The Exhibition』[人体...展示] で使用されている中国人の死体が、出所も分からなければ、故人の同意の下に献体されたかどうかも不明[1]で、プレミア社と中国側の業者が「合法的に取得した引取人のない死体」と主張しているのみという状況[2]に対してであり、米国関税がこれまでそれらの死体を書類上「プラスチック製品」として輸入を許可して来た現状[3]に対し、米国へのプラスティネーション人体の輸入そのものを規制するという動きです。
動画![]() 『人体展:彼等はどこから来たのか』 ABCニュース報道スペシャル『20/20』 2008年2月15日放送 (18'46") 訳・字幕:Red Fox |
(The American Society for the Defense Tradition, Family and Property) [a]
ABCニュースでの既出情報は紫文字で表示。

人体展への徹底取り締まりを議員達が要求
米国へのいかなる「プラスティネーション」人体の輸入も禁ずる法案
アンナ・シェクターABCニュース 2008年5月21日
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ミズーリ州共和党のトッド・エイキン下院議員は、「プラスティネーション」人体のいかなるパーツも米国に輸入する事を禁じる法案を提案した。アトランタに本拠地を置くプレミア・エキシビション社は、全国各地で開催している『BODIES...The Exhibition』という展示会のために、「プラスティネーション」と呼ばれる処理でシリコン浸けにした「引取人のない」中国人の死体を使用している。
エイキン議員は「これは世界中の人々の人間の尊厳を守るという人権問題である」と述べ、展示されている中国人が生前展示される事を本当に許可したのかどうかの懸念があると付け加えた。エイキン議員は「中国から来た人体の出所を確認出来ないのなら、我が国における最善の対策はプラスティネーション人体の輸入そのものを差し止める事である」と述べた。
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オハイオ州のマイク・ターナー下院議員は21人の法案支持議員の一人である。ターナー議員は「この人体展に展示されている人々が合意のもとに展示されているかどうかの確証がない。中国のこれまでの人権状況は、あの国から輸入された人体に関するどのような問題でも私達を躊躇させる」と語った。
プレミア・エキシビション社側は、展示されている「引取人のない」死体は大連医科大学から合法的に入手したものと主張している。
ABCニュースの『20/20』は先日、人体は大学からではなく25キロ離れた民間営利研究所から来ていると報じた。『20/20』は元闇市場関係者とする人物にインタビューを行い、人体が一体につき200-300ドルでその研究所に販売されているとの証言を得た。大連医科大学側はABCニュースに対し、数年前にプラスティネーション研究室との関係を打ち切ったと主張している。
![]() 自称人体闇市場関係者によれば、この写真は4年前に死刑囚やその他の死体が基本的に約200ドルで取引された現場で撮影されたとの事。その人物は後にこの施設から死体を購入したが、その一部が中国国内の医学院に、一部が米国での展示に死体を提供している大連の企業に渡ったと証言している。 |
また彼は、中国人の取引業者から入手した人体の一部が死刑囚のものであるとの疑惑を聞いてぞっとしたと語った。ゲラー氏は「私達の取引相手にすらももし実際にそのような事が起こりうるなら、私達はその件に対し直ちに何か手を打たなければならない」とコメントした。
プレミア社のブライアン・ウェインガー法律顧問によれば、同社は中国で献体された人体のみを用いた『Bodies Revealed』という別な展示会を催しており、同社はここでもまた「引取人のない」プラスティネーション人体を用い、同じ取引先から入手していると言う。
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人体展に対する批判者や人権活動家らは、「引取人がない」とは中国においてはどのような意味にでもなると批判している。ノースカロライナ州の自宅で人体展への批判サイトを運営するサラ・レッドパス氏は「米国において“引取人がない”とは具体的な法的根拠に基づくものだが、プレミア社が言うところの“引取人がない”とは、“不明である”との意味で用いられている」とコメントした。
またレッドパス氏は、プラスティネーション人体の輸入に対してより多くの政府による規制があるべきであり、「エンターテインメント企業の利益のためでなく、この産業を規制するための人物を選挙で選ぶ必要がある」と語った。
![]() 人体展の主要な主催社の一つは、中国北部にあるこの寂れた建物を経営する企業から人体をリースしている。ABCニュースの隠しカメラが捉えた。表に腐ったゴミが散乱したこの建物はこれまで巧みに隠されていた。 |
それに対してエイキン議員は「それは世界中の抑圧主義の政府が人々を非人間化するのに使ったレトリックと同じ論法である。プラスチックを染み込ませようが、それが人体である事に変わりはない」と怒りを露にした。
人体が既に輸入されてしまっているため、エイキン議員の法案は現在行われているショーに影響しないと見られるが、この法案はプラスティネーション展示のうち特定の展示会や企業をターゲットにしたものではない。この法案においては、米国内で献体されプラスティネーション処理された人体のみが合法的に展示出来る。プラスティネーション人体密輸入のペナルティは一件につき最大1万ドルの罰金となる。
この法案の影響を受ける可能性のあるその他の企業はコーコラン・ラボラトリー社である。ミシガン州に本拠地を置く同社は中国からプラスティネーション人体を輸入し、ウェブサイト上で宣伝を行っている。同社は教育目的で医学教育機関にプラスティネ−ション人体を販売している。
プラスティネーション処理を発明したグンター・フォン・ハーゲンス氏は、プラスティネーション人体を展示している『Body Worlds』(人体の世界) というショーを開催しているが、そのプラスティネーション工場がドイツとポーランドの国境にあるため、彼もまたこの法案の影響を受ける事になる。ハーゲンス氏は、人体は献体されたものであり中国から入手した死体を扱う事は金輪際ないとしている。
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法案は下院歳入委員会に提出されたが、審議はまだ未定である。
カリフォルニアとペンシルバニアの州議会議員は、全ての展示人体が合法的な同意の下に献体された事を証明する書類の提出を人体展主催者の義務とする法案を提出、カリフォルニアでは州上院で、ペンシルバニアでは州下院司法委員会で審議されている。
[労改基金会ウェブ上の転載記事] [魚拓]
* 写真1は元記事付録、2番目以降の写真及び写真解説は労改基金会ウェブサイトへの転載記事に追加されているもの。写真はABCニュースのサイトからの転載。
一連のスクープや運動の立役者
ところで、アメリカの人体展とその背後にある中国の人体闇市場のABCニュースの一連のスクープの背後に常に見え隠れするのが、シリーズ3回目のエントリーで紹介した人権活動家の呉弘達氏が設立した労改基金会の存在です。
![]() 呉弘達氏 (1994) (Martin Ennals Foundation) [b] |
労改基金会のウェブ上に集められている英語と中国語の記事は、各メディアから集めたものに混じって独自の記事や調査レポートもあり、労改基金会の中国国内の諜報ネットワークの調査を下敷きに、ABCニュースが追跡取材をやっているような連携が見られます[5]。
労改基金会の調査レポートはまた後のエントリーで扱う事にしますが、その前置きとしてこのエントリーの後半では、呉弘達氏に関して再び扱ってみます。以下はシンシナティ・エンクワイア紙に掲載された、呉弘達氏が5月13日の17:00-19:00にシンシナティ大学で行った講演に関する記事。この時期にシンシナティ博物館センターで開催されていたプレミア社の『BODIES...The Exhibition』に関する疑惑がテーマ。
呉氏は23歳から42歳までの19年間を労働改造所に投獄され、12のキャンプで薬品製造、炭坑、道路建設や作物生産などの強制労働を行い、拷問や飢餓で周りの多くの囚人が死んで行く中生き残り、1979年に渡米して以降中国の労働改造所での経験を証言し中国の人権問題を世界に訴えるために、労改基金会を設立した人物です。
また呉氏は同日に2時間のラジオ番組にも出演するなど、この時まさに人体展が開催されていたシンシナティでの関心の高さがうかがえます。
![]() 中国の人権のために主張する呉弘達氏 ピーター・ブロンソン シンシナティ・エンクワイア 2008年5月21日 最初のスライドは処刑された男性4人が血に染まった雪の上に横たわり、頭部はビニール袋で覆われ後ろ手に縛られているものである。シンシナティ大学のタンジマンセンターの聴衆は静まり返っていた。 「鼻の横に穴が開いているのが分かりますか? 彼等はこれからプラスティネーション処理をされるところです」
呉氏が話しているのは、シンシナティ博物館センターで開催されている『BODIES...The Exhibition』の事であり、その展示会は既に15万枚の入場券を売り上げている (入場料は11〜23ドル)。呉氏が「知るべき事」と言っているのは、博物館センターで皮膚を剥がれてエンターテインメント的なポーズで展示されている死体が中国の刑務所で処刑された人々である可能性があるという事である。 呉氏は「これは氷山の一角に過ぎず、お見せ出来る事実はまだ沢山あります」と述べ、自分自身の壮絶な身の上話から語り始めた。 私達がオリンピックで絶対に見る事のない中国の暗黒面を彼は知っている。それは独房監禁と同じ位に暗いもの。それは、死体が冷える前に臓器を収穫するために、メスを持った医療職員が立っている横で囚人が心臓を射ち抜かれる、ぬかるんだ荒野と同じ位に醜いもの。 彼はまだ学生であった1960年に逮捕された。「私は資本主義者でカトリック信者で、またいつも率直に物を言っていました」と呉氏は語った。裁判も審問もなく、彼は19年間労働改造所での強制労働を強いられた。 1979年に釈放された時、父親が逮捕され拷問のうえ殺害された事を知った。母親は自殺し、兄弟は助かるために家族と絶縁したが逮捕され拷問のうえ死亡した。
彼はポケットに40ドルを持って渡米し、泊まる場所のないサンフランシスコの夜の通りを歩いた。しかし彼はこの地を愛した。「私は自由になり幸福になった。何が起ころうとも労働改造所より遥かにましである」 しかし心の声が彼に語りかけた。「一生かけても人々のために何かをしなければならない」 彼は再び声を上げ始め、米国議会で労働改造所に関して、そして中国が死刑執行数を機密にし遺族に対してすらも明らかにしていないと証言をした。彼が見たある資料では11ヶ月で2万4000人の処刑が記録されている言う。 呉氏によれば、私達が普段買っているゴム長靴、靴やクリップなどの輸入製品は思想改造労働の製品であると言う。中国は世界第二位の移植大国であるが「95%の臓器は死刑囚のものである」と語った。 その恐れる事のない闘いの勇気のため、呉氏はノーベル賞にノミネートされた事もある。彼は何度も命の危険を冒して中国に戻り、労働改造所や死刑や人権抑圧の実態を調査して来た。それはシンシナティなどでの展示に用いられるプラスティネーション人体の問題も含む。1995年に彼は中国で再び拘束され「国家機密漏洩」で告発された。米国からの圧力によて彼は66日後に釈放された。「私はテロリストですか? 私は銀行強盗か、それとも強姦魔だとでも言うのでしょうか?」 彼は今、中国に対して率直に物を言う。「中国の労働改造所は当局にとって金儲けの場所なのです」
博物館センターの担当職員は、複数ある展示団体のうち最も道徳的なものを選んだとコメントした。しかし実際それは、死体使用の同意書も持たず死体の出所も定かでない展示会の一つに過ぎない。 呉氏は「私はシンシナティで展示されている死体の全てが死刑囚だと言うつもりはない。一つか二つかもしれないし、一つもないかもしれない」と語った。 しかし呉氏は、数百人の処刑死体がプラスティネーション研究所に一体30ドルで売られた事は明らかであるとし、「処刑死体が紛れ込んでいる可能性が否定出来ないという事実を考慮しければならない」と述べた。呉氏は聴衆に対し「皆さんが展示会の排斥を望むなら、子供達にこのようなものを見せてはいけない」と促した。 呉氏は「仮に展示人体の全てがユダヤ人や黒人やメキシコ人だったとしたら、それは一体何を意味するのか? そこに人種差別のニュアンスがあるのは否定出来ないのではないですか?」と問いかけ、「(問いかけに対し) 誰も反応がない事を多少残念に思いますが、結局は金銭が重要であり展示会は金儲けの手段に過ぎない。それは間違った考え方でありますが、現代において金銭が真理を上回る事を遺憾に思います」と語った。 血に染まった雪に倒れた死者達は何も語る事はない。もし語る事が出来たなら彼等は問いかけるだろう Bronson, Peter. "Amazing Wu still speaking up". Cincinnati Enquirer, May 21, 2008. [労改基金会の転載記事] [魚拓]
布朗森:著, 楊莉藜:編訳. 『呉弘達:為中国人権仗義執言』. 労改基金会, May 21, 2008. [魚拓] |
(写真1は元記事付録、2と3は『Christianesimo Cattolico』より)
ここで語られているのは呉氏の波瀾万丈の人生の体験談に始まり、中国の死刑囚の献体や臓器の問題から人体展の事ですが、ここで興味深い問題提起は、市場に出回っている中国製品にやはり労働改造所の強制労働による製品が入っている可能性と、それをカモフラージュするための流通システムに関して言及されている点で、それは実際に呉氏の講演を聞きに行った人がブログにその件を書いています。
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The Journey is the Reward 人権活動家の呉弘達氏に会った印象 The Journey is the Reward 2008年5月14日
今日、呉氏は労働改造所での強制労働への社会の関心を広めるために創設した労改基金会の代表であり、その焦点を以下のように拡げて来た: 呉氏は、刑務所システムの問題や、私達が日頃買っている製品のどれだけが刑務所労働で作られているかの問題を幅広く語った。ウォルマートで売られている製品は刑務所工場から来ている。製品が刑務所製造でない事を「証明する」役割を担う商社を通じて仕入れる事でウォルマートはカモフラージュをしている。しかし、中国において証明書を得る事は容易であり、中国での「証明」自体が何の意味も持たない。それが汚染食品や鉛入り塗料がいとも簡単に入って来る理由である。 囚人労働は電気製品、重工業や消費製品など殆どあらゆる産業に利用されている。 囚人の多くは有罪の犯罪者であるが、そこには「再教育」のために労働改造所に送られた政治犯もいる。 また呉氏は死刑執行に関しても言及した。中国は年間の死刑執行数を明らかにしないが、呉氏は1万から2万人に及ぶであろうと確信している。 中国は世界第二位の臓器移植大国で、その移植された臓器の約95%が死刑囚のものである。 そして呉氏は『BODIES...The Exhibition』に言及した。もし全ての展示人体がユダヤ人やアフリカ系米国人だったとしたらどうなのかと問題提起をした。死体が死刑囚のものでそれらは無料か30-40ドルで取引された事を [大連医科大教授の] 助手が知っていたと呉氏は聞かされたそうだ。 科学を信じ、科学に関心を持っているとしても、それらの展示死体が本物の人間である事を忘れてはならないと呉氏は述べた。 個人的感想:
Journey is the Reward. "My impressions of seeing Harry Wu, human rights activist", May 14, 2008 1:45 PM. [魚拓]
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* 原文では呉弘達氏の名前は英語名の「Harry Wu」と表記
中国での「証明」自体が何の意味も持たない
尤も刑務所労働そのものは、労働の強制性の是非や賃金の支払いなど各国で取り扱いは様々ではあるようですが、ここで問題にされているのはまず、政治犯や法輪功学習者など犯罪とは認められない理由で投獄されている囚人がそこに一定数いる可能性の問題、それから消費者が製品の出所を知らされていない点、そして最も大きな問題は、中国国内での安全チェックの証明そのものが信用出来ないという、人体展の死体に留まらず中国から輸入される製品全般に共通した問題がある可能性です。
中国社会そのものがコネで出来上がっているという話はよく聞きますが、中国人一人一人を見ていても内輪主義でまず身内を優先するというのが割と普通であり、口約束だけである程度進んでしまう社会なのでそもそも証明に対する認識が一般的に低いような印象は受けます。
今年初めには日本で毒餃子は大事件になりましたが、アメリカでも昨年には鉛入り機関車トーマスや毒ペットフードの問題があり警戒する人は警戒しているにも拘らず、社会全体ではそこまで大きくは取り扱われてはいない印象ですが、米ウォルマートのように販売商品の70%以上を中国産でまかなった安売り攻勢で地元経済を圧迫して来たチェーン大企業は、アメリカ人には嫌われる傾向はあります。
余談:
宗教的背景
それにしても「自由の国から世界の人達を助ける」とはアメリカ人らしい発想であり、またここに出て来る「科学を信じながらも人間の尊厳は守る」という表現自体が「進化論VS創世記」のような議論の起こる米国の背景を暗に示していますが、米国のマジョリティを動かすには結局「自由」と「宗教」というキーワードが大きい面は少なくとも軽視出来ない要素ではあります。
人体展に関する米メディアの記事で見かけた興味深いものが、シンシナティやピッツバーグなど人体展の開催された都市で、地元のカトリック系の学校が「教育目的としての人体展見学」に対し宗教的な理由から否定的な見解を出しているというものです。
これは『創世記』の「神の姿に似せて人類を作った」(1:27) と、『カトリック教理』の「人は人としての尊厳を持ち、物ではなく人間である」(357)[6]から、葬儀と埋葬を受けるべき“人”の尊厳を考えた時に、人体展を子供達に見せるべきではないという意見。一方でカトリックは医学と教育目的の献体は奨励しており[7]、エンターテインメントと営利目的の展示に否定的という事になります。
またドイツのプロテスタント教会会議のエルンスト・ベンダ議長は人体展に対して、医学と科学に貢献する献体を除き、人は自ら肉体を処分する権利はないとコメント[8]するなど、プロテスタントからも疑問の声が聞かれ、カトリックとプロテスタントの両方の教会が人体展に関して、道徳と倫理に反するだけでなく、キリスト教の原理と自然法に逆らう行為であり、死後の人間の尊厳は尊重されるべきだと主張[9]するなど、キリスト教界からの批判もこの法制化の動きの背景にあるのかもしれません。
そもそも、西欧における「人権」の概念そのものが聖書を根拠とする部分もあり、例えば『GotQuestioning.org』という聖書質問サイトでは聖書における「人権」の記述について以下のように説明しています。
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聖書に「人権」はどのように書かれているか?
聖書を学ぶものは、人類は確かな「人権」を授けられた特別な神の創造物であると理解しなければならない。… 聖書では人類は神の姿に作られ (創世記1:27)、そのため、人類は尊厳を持ち、その他の創造物の上位に位置するもの (創世記1:26) と書かれている。… 聖書では、キリスト教徒は人種、性別、文化背景や社会的立場で差別してはならず (ガラテア3:28、コロサイ3:11、ヤコブ2:1-4)、全ての者に親切に (ルカ6:35-36)、貧民や虐げられた者を利用する事を厳しく戒め (使徒の働き14:31)、その代わり神の使徒は救いを求めるものを助ける (使徒の働き14:21、マタイ5:42、ルカ10:30-37) と教えている。歴史的に多くのキリスト教徒は人類の仲間を手助けする事がその責任であると理解している。… Got Questions?.org "What does the Bible say about human rights?". [魚拓]
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ここに書かれている事と西洋の戦乱と植民地の歴史が余りにも矛盾しているのでかなり違和感はありますが、一方ではアメリカ人のマジョリティの思考回路や行動原理を見たときに、その原点にあるものの背景としては興味深いものがあります。
ここでは「人種や社会背景で差別をしてはならず」「虐げられた者を利用する事を厳しく戒め」「救いを求める者を助ける」辺りが、人体展の問題とシンクロする部分があり、自身がカトリック教徒である呉氏がアメリカの民衆に訴える手段としてこのような語り口を選んだのでしょう。
特集『人体展と中国の人体闇市場』
1. プラスティネーション発明者が中国から撤退 (2008.7.25)
2. ニューヨーク州検察と中国当局が人体闇市場の調査を開始 (2008.8.1)
3. 中国人人権活動家が人体展示に関して深刻な問題を提起する (2008.8.9)
4. 『20/20』の報道を受けて、議員達が人体展に関する徹底調査を議会に要求 (2008.8.20)
5. 『20/20』の報道の後、人体展の責任者が辞任 (2008.9.2)
6. 人体輸入取引規制法案を全米21人の議員が支持 (2008.9.8)
7. ニューヨーク州検事総長による人体展への厳重取り締まり (2008.9.13)
8. 「人体展:彼等はどこから来たのか?」米ABC"20/20"の特集番組 (2008.9.20)
9. 大連のプラスティネーション死体企業の調査 (2008.9.28)
10. ペンシルバニア州で人体展禁止法案を検討 (2008.10.14)
11. カリフォルニア州の人体展禁止法案 (2008.11.9)
12. プレミア・エキシビション社の献体同意書は偽物だった (2008.12.22)
脚註
- ^ Esposito, Richard and Anna Schecter. "despite repeated denials...had no way of knowing the true source of their human exhibits and no meaningful documentation to support their claims that the bodies had been donated for such a use". "Crackdown on Ghoulish 'Body Exhibitions'". ABC News, May 29,2008. [魚拓 1 2]
「繰り返し否定して来たにも拘らず...人体展における人体の真の出所を知る方法を持たず、このような形での使用のために献体されたとする同社の主張を裏付けるいかなる書類も存在しない」. リチャード・エスポシート&アンナ・シェクター. 『死人を喰らう悪鬼のような「人体展」への厳重取り締まり 』. ABCニュース, 2008年5月29日. [全文] - ^ "Legal documentation provided to Premier Exhibitions by Dalian Medical University states that only the bodies of people who are deceased from natural causes have been included in BODIES…The Exhibition and were acquired by Dalian Medical University by legal and ethical means", "There is no evidence that any of the specimens in BODIES…The Exhibition are anything but unclaimed and unidentified bodies." Carnegie Science Center. "Origins of the Specimens" (PDF), Jan 2008. Quotation cited in WCPO.com "Bodies ...The Exhibition Draws Criticsism", Jan 29, 2008 1:13am. [魚拓]
「自然死した人体のみである事を述べた法的書面が大連医科大よりプレミア・エキシビションに提供され、それは大連医科大が法的・倫理的な手段で取得したものである」「『BODIES ...The Exhibition』のどの標本にも証拠はないが、それらは引き取り人がない身元不明の人体である」. カーネギー科学センター『標本の出所』, 2008年1月. - ^ "Premier Exhibitions, which has reported millions of dollars in profits from the exhibits, involving some 1,000 bodies and body parts, with more on order." ABC News.
"Human Bodies on Display: Where Do They Come From?", February 15, 2008. [魚拓]
「展示で数百万ドルの収益をあげたと報告されるプレミア・エキシビション社では1000体余りの人体と人体パーツが扱われ、更に多くの人体が注文がされている」. ABCニュース. 『人体の展示:彼等はどこから来たのか?』 2008年2月15日. [全文] - ^ "01/24/2008 - Read third time, passed, and to Senate. (Ayes 51. Noes 5. Page 3808.)", "08/15/2008 - Senate amendments concurred in. To enrollment. (Ayes 62. Noes 5. Page 6523.)", State Surge. "AB1519 - California: Anatomical Gifts, Tissue Donation, Boats, Ships, Death, Science Center, California, Water", last update: Nov 27, 2008. [魚拓]
- ^ 大連医科大プラスティネーション研究所の所在を突き止めたのは労改基金会であり、隨鴻錦氏の元助手から死刑死体取引所の写真を事前に受け取っている。そしてそれらの情報をABCの報道やクオモ検事総長の調査発表に続いてというタイミングで発表している。
- ^ "The church has always valued the human body as created “in the image of God” (Gen 1:27). “Being in the image of God,” the “Catechism of the Catholic Church” says, “the human individual possesses the dignity of a person, who is not just something, but someone” (357)". Lockwood, Robert. "‘Bodies’ exhibition using human corpses raises questions regarding human dignity". Cathoric Online. 1/11/2008. [魚拓]
「教会は常に人体を「神の姿に」(創世記1:27) 創造されたものとして価値を置いて来た。「神の姿である事」に関して『カトリック教理』には「一人ひとりの人間は個人としての尊厳を持ち、それは何かでなく誰かである」(357). ロバート・ロックウッド. 『人間の死体を用いた“人体展”は人間の尊厳に関する疑問を浮上させる」. カトリック・オンライン, 2008年1月11日. - ^ "While the Catholic Church has long supported the donation of bodies for scientific advancement, it is always understood that morally and ethically such donations must be donated with valid and informed consent". ibid.
「カトリック教会が科学発展のための献体を支持して来たが、モラル的・倫理的と理解されるそのような献体は、正当なインフォームド・コンセントに基づかなくてはならない」. ibid. - ^ "According to Benda, who incidentally is also a former chairman of the German Protestant Church Congress, individuals do not have the right to dispose of their own bodies with the exception of organ donation and donations to the service of science!". Henning, Dietmar. 'The "Human Body Worlds" exhibit in Cologne' World Socialist Web Site. 03-23-2000. [魚拓]
「ドイツプロテスタント教会会議の前議長であるベンダ氏は、医学と科学に貢献する献体を除き、人は自ら肉体を処分する権利はないとしている」. ディートマール・ヘニンク. 『ケルンの人体展』. 世界社会主義ウェブサイト, 2000年3月23日. - ^ "The Catholic and Protestant churches both declared that the exhibit was not only a breach of ethical and moral values, but also flew in the face of Christian principles and even of natural law. Human dignity must be respected after death as well". ibid.
「人体展は道徳と倫理に反するだけでなく、キリスト教の原理と自然法に逆らう行為であるとカトリックとプロレスタントの教会の両方が表明した。死後の人間の尊厳は尊重されるべきであると」. ibid.
写真:
- ^ The American Society for the Defense Tradition, Family and Property. "“Bodies Revealed” Protest in Kansas City", March 2008. [魚拓]
- ^ Martin Ennals Foundation. "Martin Ennals Award for Human Rights Defenders: Harry Wu". [魚拓]
- ^ 1 2 Christianesimo Cattolico. "Non fatevi incantare: la Cina è sempre la stessa", 09/08/08. [魚拓]
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呉氏はもの柔らかでやや訛りのある英語で「これは自動車やコンピューターや家具の展示会ではなく、それらは人間なのです。これは是非とも知るべき事なのです」と語った。










