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大連のプラスティネーション死体企業の調査


ABCニュースが撮影した大連医科大プラスティネーション社の死体工場の内部(隠しカメラ映像) [a]

 米国のプレミア・エキシビション社が開催する人体展『BODIES展』(BODIES... The Exhibition) の裏に中国の人体闇市場があり、中国の公安局や裁判所から流出して闇で売買された処刑死体が用いられている疑惑がABCニュースの『20/20』に2008年2月15日にスクープされ大きな社会問題になっている。

 この疑惑はそれ以前にニューヨークタイムズが2006年8月に報じており[>>1]、それ以降米国の幾つかの州で、故人の同意が証明出来ない人体標本の使用を禁止する法案が提出される動きが既にある。[>>2]

 今年に入ってからはABCの番組に前後して米国議会にプラスティネーション人体輸入禁止法案が提出されたり、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ検事総長が調査を開始するなど米国の政治家や司法が動き出すという、米国では倫理的問題から規制の動きが出ており、5月にクオモ検事総長が「プレミア社は死刑囚が使用されていない事を自力で証明出来ない」との調査結果を出し[>>7]プレミア社との法的合意に達したところまで当シリーズで扱った。

 その法的合意発表の1週間後の2008年6月6日に、労改基金会が中国での大連医科大プラスティネーション社の調査、およびその創設者で現在中国のプラスティネーションの権威である大連医科大の隋鴻錦教授に関する詳しいレポートを発表したので、今回はその全文訳を紹介する。
 ここではABCニュースでは余り触れられていなかった中国側の情報がより詳しく書かれている。

 隋教授は1994-95年にドイツでハーゲンス氏から技術を習得した後、1996年にハーゲンス氏を大連医科大の客員教授に招待[>>8]、1999年にハーゲンス氏の工場を大連に誘致、プラスティネーション協会の大連工場の総経理に就任した隋氏が中国での人体入手の窓口となり、ハーゲンス氏に法外な報償を要求し、人体に処刑の痕跡が見られたり[>>9]、隋氏が独自に人体標本製造と販売を行ったりするなどして[>>10]ハーゲンス氏とトラブルになって2000年に関係を解消し、独立して2002年に大連医科大プラスティネーション社を設立、最終的に自らが中国のプラスティネーションの権威となり、現在米国のプレミア・エキシビションが開催する『BODIES展』などの世界規模の人体展を実質的に取り仕切っている人物で[>>11][>>12]、このレポートには隋氏が現在のステータスに上り詰めるまでのエピソードが書かれている。

 ここには非常に重要な情報が多数書かれているが、これまでのABCニュース、ニューヨークタイムズなどの米国メディアや、クオモ検事総長の調査とも内容的につじつまの合うものが多く、中国国内の様子も中国メディアの関連報道を確認出来るため、内容的には信頼の置けるものと思われる。


[特集『人体展と中国の人体闇市場』トップページに戻る]






ミイラは法律と人体の尊厳を粉砕した    隋鴻錦氏のプラスティネーション死体企業の調査
労改基金会 2008年6月6日

 各地に絶えず出現する死体標本展によって、一人の無名な大連医科大学解剖学の助教授は中国メディアが注目する人物になった。
 1965年生まれ、現在43歳の隋鴻錦教授は、今まさに大連医科大学解剖研究室のトップの座に上り詰めるかの勢いで、現在大連医科大学解剖研究室主任、大連市政協委員、そして大連鴻峰生物科技有限公司の理事長を勤めている。

 隋鴻錦氏の立身出世劇は常に一つの焦点に集約される    それは「死体」。隋鴻錦氏は死体を利用して一挙に名をなした。一人の貧しい教師が死体売買によって一挙に資産数千万元の大連鴻峰生物科技有限公司の理事長にのし上がり、そして彼は正真正銘の「死体商人」となった。


隋鴻錦氏への直接訪問ならず


隋鴻錦氏 (大連医科大学) [b]
 隋鴻錦教授の直接取材を試みた。筆者は架空の新聞『華商報』の記者の名義で彼を訪ねる事にし、医大生物プラスティネーション社の公開の番号に電話をしてみたが、隋鴻錦教授は大連に不在との事だった。
 その後大連医科大学の教研事務室に問い合わせ、隋鴻錦氏の基礎医学解剖教研室の主任室の番号が86110324である事が分かった。

 その番号に電話をしたところ、電話に出た女性は隋鴻錦氏は不在であると言った。彼女は隋教授への伝言は受け付けるとの事なので、我々の連絡用番号を教え、隋教授の都合のつく時に我々に対して連絡可能な状態にした。

 受付女性はまた、隋鴻錦教授は通常午前中には大学にはおらず午後に来ると言った。
 その後我々は午後に数度電話を試みたが、人が出る事は滅多になく、出たとしても教授は不在と言う。何度か試みたが結局隋鴻錦教授への面会は叶わなかった。


 我々は大連市ハイテクパーク内で多くの調査を行い、ついに医大生物プラスティネーション社を探し当てた。
 いわゆる「大連医科大学プラスティネーション有限公司」は、大連市ハイテクパーク内[>>13]の帰国学子創業孵化器ビルの一室に実在する(「大連医科大学プラスティネーション有限公司」と「大連鴻峰生物科技有限公司」は同じ住所にあり、一つの企業が二つの看板を持っている)。


2007年2月9日、国際プラスティネーション学会のミルセア・ソラ代表と隋鴻錦氏 (大連鴻峰生物科技有限公司) [c]
 会社の住所は「礼賢路32号B棟3階301室」であるが、ハイテクパーク内に「礼賢路」という住所はなく、実際は「礼賢街」である。
 この企業がわざと間違った住所を表示しているのかは分からないが、そのせいで我々は余計に探しまわらならければならなかった。この住所はドイツ人のハーゲンス氏の加工工場からも遠くはない。

 帰国学子創業孵化器ビルB棟3階の右側に、我々取材班は大連医科大生物プラスティネーション社を探し当てた。
 入口には何の看板もなく、扉の横の小さな札に「大連医科大学生物プラスティネーション社と大連鴻峰生物科技社に用事の方は呼び鈴を押して下さい」と書かれているのみである。

 我々が呼び鈴を押すと、一人の女性が用件を聞きに出て来た。我々は『華商報』の記者と名乗り、これは人体標本加工に関する取材のための訪問であると説明し取材協力を頼んだが、上司が不在のため独断で取材を受ける事は出来ないと断られた。


隋鴻錦氏の著書『人体世界』(2004-4-1刊、遼寧科学技術出版社) [d]
 話し終わると彼女は直ちにドアを閉め、再度呼び鈴を押してもドアを開けなかった。
 それから我々はこのビルの一階にあるレストランの従業員に大連医大プラスティネーション社に関して何か知らないかどうか質問をしてみたところ、ここにあるのは医大生物社の受付で、加工工場は別な場所にあり、詳しい住所は知らないとの事である。

 大連ハイテクパーク内にあるのは外資の工場ばかりで住民がいないため、関連情報を尋ねるのはなかなか容易ではない。人々が知っているのはハーゲンス氏の工場であり、誰も大連医大生物プラスティネーション社の事を知らない。
 我々は同社の公開の番号に電話をし加工工場を見学したいとの希望を伝えたが、電話に出た人物によれば、現在この技術は企業秘密であるため工場の住所も秘密との事である。



医科大学生物プラスティネーション有限公司は沙崗子村にあった


大連鴻峰生物科技社の英語版ウェブサイト上にあるイラスト [e]
 隋鴻錦氏と生物プラスティネーション社の情報収集をするため、我々は旅順経済開発区にある大連医科大学を訪ねた(星海公園付近の旧大連医科大の跡地を、前回当編集部が発表した死刑犯の死体処理 [の写真][>>14]と似通った環境がないかどうかを探したが、それは発見出来ず)。
 学生や教師の多くは隋鴻錦氏に関連する情報を知っており、プラスティネーション社が遠方の辺鄙な沙崗子村にあるという更に重要な情報を得た。


ABCニュースが撮影した大連医科大プラスティネーション社 [f1]
 沙崗子村の外れにある韓国人が経営する服装工場『紀元』の裏に、我々は大連医科大学生物プラスティネーション社を見つけた。
 農家の集合住宅の庭に一列の古臭い平屋があって、窓は全てビニールシートで塞がれている。その中に一棟の2階立ての建物があり、煙突から濃い煙が出ているが、明らかにその部屋には炎で暖を取る暖房はない。

 入り口に守衛がいる訳でもなく、我々が中庭に入ると、平屋の中から二人の男が出て来て我々を止めようとした。我々が記者を名乗ると、ここは技術秘密工場のため取材は出来ないと言われた。
 仕方がないので我々は付近に宿泊するしかなく、周辺からこの企業の状況を調査する事にした (ここから最も近い宿泊可能地は沙崗子村から2キロ離れた城子鎮)。

 大連医科大学生物プラスティネーション社には40数名の従業員がいる。男性労働者の4~5名は昼夜工場に泊まり込みで常駐しており、その他の旅順経済開発区居住の従業員は毎日送迎バスで通勤している。この工場の労働者の多くは大連医科大学卒業生である。また、この企業は他省からも技術者を採用しており、採用条件は医学あるいは獣医学の技術人員である。
 沙崗子村から大連医科大、大連高新技術開発区にまたがる隋鴻錦氏と彼のプラスティネーション社への調査によって、隋鴻錦氏が科学研究の看板の下に死体売買を行っている経緯が次第にはっきりして来た。


ABCニュースが撮影した大連医科大プラスティネーション社人体工場の内部 (ABC News) [f2]

(ABC News) [f3]


参考:Google map上での大連医科大学と大連医科大プラスティネーション社の位置関係。
大連市は遼東半島の先端の南側の黄海沿岸にあり、沙崗子村は北側の渤海側にある。

Aが大連医科大学、Bが大連医科大学プラスティネーション社のある沙崗子村。距離は25.2km



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ドイツ人解剖学博士のハーゲンス氏の弟子が独立

 ドイツ人解剖学教授のハーゲンス氏の発明した生物プラスティネーション技術を広めるために、1994年に大連医学院解剖教研室は学術交流共同研究を要請した。当時助手だった隋鴻錦氏にとってそれは宝物を手に入れたようなもので、隋氏はハーゲンス氏の下で研修するため医学院を通じて一年間ドイツに派遣された。1995年の帰国後もハーゲンス氏と師弟関係を続けた。


大連市にあるハーゲンス氏の死体工場 (大紀元時報) [g]
 1999年、隋鴻錦氏がパイプ役となり、ハーゲンス氏は大連高新技術開発区に投資して多資本の死体工場を建設し、隋鴻錦氏が総経理 (社長) に招聘された。隋鴻錦氏は企業誘致と資金導入に成功し大連市のスターとなった。
 ハーゲンス氏の仕事に携わりながら、隋氏は死体商売が高額利潤を生み出している現場を見た。

 まず、隋鴻錦氏は大連医科大と省内各地の医科大学との関係を通じて死体を入手し、ハーゲンス氏に高額で売りつけた。ハーゲンス氏は、工場の経営者である隋氏の責任以内の行為であっても、それは隋氏の超過報酬だと考え、そして隋氏とハーゲンス氏の関係は壊れ始めた。
 当然、ハーゲンス氏が国外から運んで来る死体も後ろ暗いものであり、それが隋氏がハーゲンス氏から独立する絶好の口実であった。

 2000年に、隋鴻錦氏はハーゲンス氏の死体工場を離れ独立し、自分の死体加工工場を建設しようとしたが問題は資金であった。2002年になって隋氏は沙崗子村の農家集合住宅を借りる資金を得て、「医科大学生物プラスティネーション有限公司」の名義で死体工場を始めた。
 偶然同じ時期に、ハーゲンス氏の山東青島での学生の楊成傑氏が、青島市に「青島科芸生物技術有限公司」の名義で死体加工工場を開いており、中国国内の死体売買業界の主要競争相手となっている。



隋鴻錦氏の死体工場

 隋鴻錦氏が沙崗子村で始めた死体加工工場は村民に対しては単なる死体解剖の研究を行うものだと説明されていた。
 創業当時に隋氏は10数名の労働者を雇用、隋氏は技術指導と秘密厳守のために労働者に保証金を請求、工場の状況は一切外部に漏らさないように要求した。労働者の多くは守秘には納得したが保証金の支払いは拒絶した。初めて建てた工場のため人員を確保しにくい状況で、隋氏側も保証金受け取りを遅らせるしかなかった。当時は全ての死体解剖は隋氏が自ら執刀し、労働者が皮膚を剥がす技術を習得した後、隋氏は次第に「生産」の第一線を離れた。

 死体確保の確実性と加工後の死体製品販売のため、隋氏はまず省内の瀋陽に滞在し、鞍山では商務代表として駐在、死体収集と加工後の死体・器官製品の責任を担った。死体商売は数年かけて発展し、隋氏は現在全国各大都市の派遣駐在商務代表を勤める。

 沙崗子村付近の事情を知る人によれば、医大生物プラスティネーション社の車両で死体運送を行い、購入した死体の価格は新鮮程度や五体満足程度、性別や年齢などの条件によって違い、1000元から1万元まで様々であると言う。主要入手ルートは各地の医大、病院や火葬場である。



プラスティネーション用特製冷凍庫 (Hoffen Bio-Technique) [h]
 隋氏の死体加工工場の作業の流れは、まず死体を買収、死体工場に入る第一行程は防腐処理で、死体の血管から約12~15リットルのホルムアルデヒドを注入、その後死体をホルムアルデヒド保存液に1年ほど浸しておく必要がある。

 第二行程は防腐済みの死体を標本の指定に従って皮膚を剥いで脂肪を切除する。解剖過程で特別に注意しなければならない事は標本の湿度を維持する事であり、乾燥したら変える事が出来ない。

 第三工程は脱水と脱脂で、アセトンを使って零下25度の氷箱内で脱水と脱脂を行う。アセトン溶液に1週間程度浸さなければならない。

 第四工程は真空浸透であり、これはいわゆる標本制作機器に死体を入れて零下25度の真空容器内で湿度を抑え、容器内にシリコンゴムを満たし死体を完全に浸し、シリコンゴムをアセトンと置き換える浸透過程。およそ3~5週間を要する。

 第五工程は硬化(ミイラ化)である。死体にシリコンゴムが浸透した後、各種のいわゆる“芸術造形”を行い、更に凝固剤を用いて硬化させる。液体のシリコンゴムを個体にするには40度の暖かい箱の中で行われなければならず、硬化時間は通常数時間を必要とする。ビニール袋に密封して3~4日自然環境で乾燥させれば、死体や器官のプラスティネーション標本として工場出荷が出来る。



商品化した死体標本


2006年4月12日~7月30日にロンドンでプレミア・エキシビション社の『BODIES展』が開かれた (All in London) [i]
 隋氏の死体工場はこの2年の運営で、大量の死体と器官の標本を生産して来た。この時隋氏が最も焦っていたのは早急に死体標本で金を集める事だった。
 2004年4月、隋氏は北京市の中国建築文化センター展覧館で死体・器官標本の展示会を行い、少なくとも17体の完全な死体と、160の人体各器官の標本を展示した。入場料は50人民元である。その後一年以内に相前後して上海、天津、広州、南京、西安、内モンゴルなどで同様の展示会を行った。

 2005年11月には隋氏は死体展で米国市場に参入した。2006年4月には英国のロンドンで大連医大生物プラスティネーション社生産の死体展示会を行った。
 多くの展示会の中で、死体の商業利用は人倫道徳に背き国家法に違反するとの批判が各界から次々と出たが、隋氏は「これは商業化ではなく目的は更に多くの人々に人体の知識を広める事」と反論している。

 それは実際どうなのか? 「大連市対外招商引資プロジェクト」の陳述上での隋氏自身の言葉に従えば、死体加工の本当の目的を見抜く事は出来る筈である。隋氏はプロジェクト実行の可能性の論証で以下のように述べている:

 大連医大生物プラスティネーション社は大連医科大学の資本で成立しており、生物プラスティネーション項目の研究と開発の専門企業である。業界の潜在力を充分に発掘するため、中国解剖学会の委託を受け、当社は対外企業誘致、資本金3000万人民元を予想し、「大連人体奥秘展覧有限会社」を創立して、2004年に国内発の生物プラスティネーション作品で科学普及の展覧を巡回する。
 ……生物プラスティネーション展覧は小コスト高売り上げで、効果と利益が大の科学普及プロジェクトで、これは既に全世界の公認を得ているものである。

 1998年~2002年にドイツのハーゲンス氏と大連医科大学が共同生産した生物プラスティネーション展示物は、相前後してドイツ、ベルギー、韓国など8カ国の20以上の都市で巡回演出され、見学総人数は780万人、一日平均3200人以上、収入は7410万米ドルで、純利益は2340米ドルで2億人民元近くになる。

 展覧と同時に記念品販売も行われ、例えば展示物のイラスト入りの腕時計、Tシャツ、かばん、マウスパッド、ガラス容器など、その収入は入場券売り上げの1/5にのぼる。
 展覧の巨大商業は見事に迅速にハーゲンス氏の億万長者の夢を成し遂げている。……生物プラスティネーション作品は金儲けの効果が見込めるが、それはまた国際解剖医学会も注目するものである。

 しかしこの製品の確信技術がまだ秘密段階であるため、現在世界で生物プラスティネーション技術の応用に成功しているのは、この技術の発明者以外には大連医大生物プラスティネーション社のみである。その他はまだ殆ど知らない段階で、実験と段階を経なければならず、今後5~10年以内に競争者の脅威はありえない。
 国内でまだ展開していない状況の下で展覧すべきで、中国解剖学会が正式に大陸地区で唯一の展覧合作商であるとの権限を我が社に与え、有効期間は5年である。

 以上の陳述中、隋氏は死体使用の真の目的は金儲けであるとの赤裸裸な本音を暴露している。
 各地での展覧目的は金集めではないと彼は言うが、確かなのは一部の本当の話であり、実際隋氏の各地で展開する死体標本の展示は、1) 少なからぬ入場券の収入を得る事が可能、2) 自社製の死体・器官のプラスティネーション標本の宣伝が可能。それによって各医大のへ死体・器官標本の販売契約という商業目的を達成するものである。

 しかしこれが今なお世界の商業史上で前人未到であって、世界各地での商品広告に出費して元を取らなくていいだけではなく、死体標本による金儲けの方式上、隋氏はその師よりも確実に計算高く、出藍の誉れ[>>15]と言える。



死体標本の正札の実際価格は呼び売り

 医大の事情を知る人によれば、大連医大生物プラスティネーション社の社の死体標本展示が火熱進行するに従い、同社の「製品」も売れ始め、各地の医大は次々と商品を注文したとの事である。
 同時に、全国の各省都と直轄市の大型医療用品企業で使用されている人体・器官標本は全て大連医大生物プラスティネーション社の製品である。例えば瀋陽、南京、広州、北京、上海などの医療用品企業に人体や器官標本を直接販売をしている。

 販売価格は人体の造形や器官標本の種類によりけりである。例えば「肺肋膜体表投影(成人死体)」は掛け値の21万余りで、「全身神経離体概観 (子供死体)」は掛け値の1万6千元、「男性泌尿生殖系統概観」は掛け値の10万数元、「輸精管道」は掛け値の10万数元、「女性生殖器 (離体)」は掛け値の6千数元、「女性会陰肌」は掛け値の1万数元、最も安いのは「肩関節」の掛け値の300数元である。各個器官が揃っている全身死体は1000種類余り。

 隋氏は積極的に死体製品を売りさばくため、世界各地に業務員を派遣している。その確かな成果があったのは2005年9月、大連医大生物プラスティネーション社と北京自然博物館が数千万元の商品供給契約を締結した事である。製品は人体全身プラスティネーション模型、人体各器官、各骨格、人体各部位の不同断面の切片、300余りの品種で、売値最高の「人体断層標本」は200万元近く。

 2005年11月、大連医大生物プラスティネーション社は2500万ドルで米国のプレミア・エキシビション社に、2体の女性の死体を含む22体の死体と260余りの人間の器官を販売した。
 2006年12月13日、同社と広州医学院は契約を締結し、広州医学院に「全身人体プラスティネーション標本」(13.5万元)と「全身動脈全身時単体プラスティネーション標本」(12万元) を販売。



死体売買は合法か?


『BODIES展』のニューヨークでの2006年の第一回展示会の宣伝ポスター (NYC Official City Guide) [j]
 2005年11月、米国のプレミア・エキシビション社の『BODIES展』はニューヨークのマンハッタンで開催され、そこで展示されたのは大連医大生物プラスティネーション社が提供した2体の女性の死体を含んだ22体の死体と260の人間の器官である。
 米国社会は「これらの死体は誰で、どのようにして展示品になったのか? 彼等は人間であり商品ではない」と騒然とした。

 展示用「商品」の死体権益は民主国家の人々の疑問を引き起こし、プレミア社はこれらの人体標本は中国の大連医科大学から提供されたもので(2500万米ドルで購入)、引取人のない死体であると同社の関係者が説明した。

 「引取人のない死体」の概念とは何であるか? のたれ死んだ街頭の乞食か? 裁判所が処刑した死刑囚か? 殺人事件の被害者が死体加工工場に売られるのか? 
 概算統計によると、現在までのところ中国には少なくとも5つの類似死体加工工場があり、毎年千体近くの死体を加工しているにもかかわらず、これら全てが身寄りがない死体なのか? 
 身寄りがない死体でも死後の献体の同意書に署名していなければ、死体加工工場で商業運営のために用いられるのは不法行為で深刻な人権侵犯の卑劣な行為である。


 『死体の出入国と死体処理の管理規定』[>>16]は、2006年5月12日に中国衛生部部務会議の討論を通過し、並びに科学技術部、公安部、民生部、司法部、商務部、税関総署、国家商工総局、国家検査総局を通じて公布され、2006年8月1日に実施が開始された:

第八条:死体売買と死体を利用した商業活動を厳禁とする。

第九条:医療機関、医学院と医大、医学科学研究機構および法医学者による臨床・医学教育と科学研究の必要の場合を除き、いかなる団体や個人も死体の寄贈を受け入れてはならない。前述の規定の状況下で、死体を使い終わったら、死体を受け入れた機関が出棺と埋葬の最終処理の責任を負う。

 大連医大生物プラスティネーション社は現金で死体を買い取り、死体を加工して販売し、死体標本を各地に展示して収益を得ており、以上の規定に照らしてもこのように明らかな違法行為を誰も取り締まらないのか? 
 『死体出入国と死体処理の管理規定』では「死体を使い終わったら、死体を受け入れた機関が出棺と埋葬の最終処理の責任を負う」となっているが、大連医大生物プラスティネーション社は半永久の商品に加工しており、どのように「出棺と埋葬の最終処理の責任を負う」に関して釈明するのか?



只許州官放火、不許百姓点灯
州官には放火が許され、百姓は点灯も許されない[>>17]



丹東科芸生物技術有限公司の事件時の報道映像より (水母網) [6]
 中国政府メディアの報道[>>18]によれば、2006年5月16日、大連医大生物プラスティネーション社と同様な死体加工業界の「丹東科芸生物技術有限公司」が警察に差し押さえられたとのことだ。
 報道によれば、振安区樓房鎮小孤山子村にある同社が違法に死体標本を制作したとの疑いで、丹東公安機関がすぐさまこの企業の捜査を行ったという。

 捜査で明らかになったのは、該当社の操作室に32体の死体があり、多数がホルマリンの薬液に浸され医学解剖をされていた事だ。
 丹東警察側によれば、死体の検証では他殺の跡はなく、この企業が他省の医学教育機関から死体を運び入れ、加工して標本を製造するつもりだったと初期調査で明らかになっている。

 事件発生後、丹東市委員会、市政府は迅速に公安、商工業、環境保護、衛生などの部門に対し、現場に入り極力早く状況を調べ明らかにして有効な処置を取り、法律に基づいて適切に処理するよう責任を課した。

 現在公安機関は死体の出所などの関連状況に関して調査を行っている。
 商工部門は該公司が範囲を超えて違法に人体標本を制作したと認定し、同社に直ちに加工生産を停止するよう責任を課し、法律に基づいた調査で処分をする。環境部門はこの企業が人体標本を加工する過程で発生した汚水に対して処理監督を行った。衛生部門はこの企業に医学死亡証明を提供する事と、衛生防疫によって消毒を行う事を課した。

 以上のニュースでこのようになっているが、それでは大連医大生物プラスティネーション社の死体加工は合法なのか? 衛生部門は死亡証明の提供を課しているではないか? 大連医大生物プラスティネーション社が官営[>>19]だから合法で、丹東科芸生物技術社が民間だから非合法になるとでも言うのか?



死体売買は隋鴻錦氏に巨額の財産をもたらした

 2002年6月から、隋氏は100万元の投資で沙崗子村で農家集合住宅を借り、「医科大学生物プラスティネーション有限公司」の名義で自分の死体工場を始めた。
 現在までのところ、それは既に「大連鴻峰生物化技有限公司総公司」の傘下に、持ち株企業の「大連医大生物プラスティネーション有限公司」と「大連鴻峰文化発展有限公司」「大連鴻峰超硬合金有限公司」の3つを持っている。

 大連市旅順経済開発区興行園を3000数万元投資して土地を収用、また1500万元を投資して死体工場の建物の一期工程訳9100平方メートル、総建築面積は1.62万平方メートル、2つの建設両期を分けて二期工程約7100平方メートルを建設。工事は既に始まっており、2008年9月前に完工。
 隋氏は死体売買を利用して4年余りにまず100万投資、今のところまで3つの公司と数億元の資産を持ち、自らの「億万長者の夢」を成し遂げた。



死体標本商業は恐慌と怒りを引き起こす


バス上の人体展の広告 (新華社) [k]
 中国政府メディアの報道によると[>>20]、2004年8月、大連医科大学生物プラスティネーション社が南京市国際展覧センターで開催した死体標本展覧が、遺体寄贈側の強烈な不信感を引き起こし、先に締結した死体献体協議の辞退要求が相次いだとの事。

 かつて献体希望者だったある人物は「当初は遺体を寄付する積もりだったが、私は既に千刀万剮[>>21]の心の準備が出来ていたというのに。私の条件はあくまでも医学解剖室で国家的医学研究に用いられるものであっても、決して誰かの金儲けの道具となるためではない。私が辞退したのはこのような商業化した人体標本展に抗議するためで、それは献体希望者の崇高な初志を汚すものである」と語った。



『瞭望東方周刊』第二号 (2004年11月17日刊) (新浪網) [l]
 すでに献体した故人の家族は南京市遺体献体協会に献体遺体の行方の調査を要求している。
 南京市白下区の夏さんの父親は元307工場の幹部である。1999年1月に父親を癌で亡くした時、生前の遺志に基づき彼女と母親は父親の遺体を南京市遺体協会に献体した。

 夏さんは死体標本展覧の広告を見た後激怒したと言う。「父はとても伝統的な人でしたが、その禁じ手を打ち破って献体したのであって、それは私達からすれば壮挙であり、だから私達は父の事をこの上なく誇らしいと感じています。しかしこの数日、私達の全家族は心理的に酷く傷つけられました。画面を横切る人体標本の一つ一つが私達の心の中で善良無私な父に見えるため、テレビをつける勇気が起こりません。父は今商業に利用され尊厳もプライバシーもなく、私達は胸をえぐられる思いをしており、父の言葉に従った事を後悔しています」と夏さんは語った。

 その後数日間、夏さんは殆ど毎日市遺体献体協会に電話をかけて、父親の遺体の行方を問いつめたが、南京市遺体献体協会は遺体の用途の情報提供が出来ない始末である。



苦痛に満ちた表情の人体標本 (騰訊新聞) [m]
 死体加工工場の残忍さの程は人々の怒りを買うものである。『瞭望東方周刊』の記者が撮影した死体頭部の標本加工の写真[>>22]は、死体の顔面がたとえ極めて苦痛に満ちた表情を示していようとも、容赦なく2本の鉄かぎで顔面の皮膚を剥がして行く様子が写されている。

 大連医科大学生物プラスティネーション社が200万元の価値の人体断層標本を加工するには、死体を100数万にスライスしなければならない。目的は全ての器官を見る事が出来るためである。


 死体を商品化する事への抗議のため遺体寄付希望者達は辞退をしたが、彼等の抗議と死体加工工場に流れ込む金銭効果は比較にならず、国家関連管理部門はその問題を重視していない。

 大連市ハイテクパーク(ハーゲンス氏の死体加工工場所在地)や、大連市営城子鎮(大連医科大学生物プラスティネーション社死体加工工場所在地)付近の住民の取材で、類似する死体加工工場は大連市民に対してどんな影響があるかを尋ねた。
 住民達が最も心配していたのは死体加工工場が死体を買い付けるために、火葬場の従業員による不正な死体売却を招く可能性であり、「狸猫換太子」[>>23]のやりくちを使って、火葬する遺体をすり替えれば、骨灰が誰のものかは不確定である。

 住民達のこのような心配は根も葉もない噂ではなく、調査によれば、かつてハーゲンス氏の死体工場で働いた事のある運転手が、大連火葬場で死体を盗んだ事があると漏らした事があるという。
 中国の死体加工工場の発展に伴い、恐らく全国各地で死体転売が高潮し、自分の身内の遺体が転売される心配は全国の人民の心に影を落とすであろう。


[訳=岩谷] (原文:中国語;記事中の写真、資料および補足解説は編者が追加)
*本翻訳の転載には許可を必要としないが必ず出典元を明記の事。


 ABCニュースでは、プレミア社のゲラー代表が「人体展『BODIES展』で用いている標本は全て大連医科大プラスティネーション研究所から来ている」と述べたのに対し、大連医科大は全く無関係と関わりを否定し、ABCの取材班は大連から25キロ離れた沙崗子村でプラスティネーション工場を見付けたという事になっていたが[>>24]、このレポートを見るとどうやら工場を見付けてABCニュースに情報を流したのが労改基金会ではないかと思われる。



大連旅順経済開発区に新設された現在の大連鴻峰生物科技社。 (大連鴻峰生物科技有限公司) [O]

 追加情報としては、2008年6月に大連鴻峰生物科技社は大連旅順経済開発区に2万平米の工場が完成しそちらに移転したので[>>25]、現在は沙崗子村で操業しているかどうかは不明だが、沙崗子村の工場がABCニュースで世界的に報じられてしまったためもはや秘密工場とはなり得ない事になる。

 尤も、プラスティネーション業界に関しては取材に対しては公安や博物館や大学関係者すら情報を出さないというのが中国では普通というのが、この2年前のニューヨークタイムズの取材でも同様の記述があるため[>>26]、大連プラスティネーション工場の所在地が隠蔽されていたと言うのは中国では普通の事とも考えられるが、2006年の『死体の出入国と死体処理の管理規定』の実施後において人体標本の取引や展示が「科学・医療目的であって商業ではない」という建前において中国でそれが合法化とみなされる[>>27]という業界であるため、関係者は外部に余り情報を出したがらないという事情にも見える。





余談:

千刀万剮

 医学研究のための献体を希望していた中国人が、プラスティネーション人体展を見て怒り心頭の余り「我就已経作好了被千刀万剮的心理準備」(千刀万剮の心の準備が出来ていたのに) と表現したという、非常に興味深い記述が労改基金会のレポートにある。

 この「千刀万剮」とは文字通りには「千の刀と万の切り刻み」であり、これは「八つ裂きになる」、つまり中国伝統の『凌遅刑』の事を指す。

中国において行なわれた刑罰
司徒'sホーム

凌遅・臠割・剮・寸磔・礫(切り刻み・八つ裂き)

 「凌遅」とは緩やかな死を意味していて、刑罰の中でもっとも残酷かつ非人道的であるといえる。もともとは“陵遅”と書き、山や丘の緩やかな傾斜を意味していた。

 “緩やかな死”とは俗に「千刀万剮」ともいい、一刀ごとに肉を切りそいでいき、そぎ終わったところで、眼をえぐり、耳と鼻をそぎ落とし、四肢を切り取り、腹を割き、首を切り落として命を奪い、その後、首と五臓六腑が晒されるというもの。この刑は、謀反・朝廷誹謗・農民放棄の首領・父母兄弟の殺害・皇帝の所有物に対する危害などに適用されたが時代によっては軽微な犯罪にも適用されたこともあった。

 この刑はあまりに残酷すぎるので、晋代や宋代に禁止されたが、元明の頃にはまた復活された。元の法律では、肉をそぐ回数は120回と決められていたが、明代には3000回にもなった。之誠著「骨董続記」の「寸磔」の項には「劉瑾四千二百刀、鄭鄤三千六百刀」とあるから異常だ。罪人は恐怖に縛られているため、血液が下腹部やふくらはぎにたまり、肉をそいでいる間はほとんど出血がないようである。民衆はどのように刑が施されるのか一目見ようとして集まり、刑後にはそぎとられた肉片を吹き出物の薬として買い求めていくという。

 清の十一代皇帝徳宗の治世になってようやくこの刑は「永遠に削除して、ともに斬決に改む」とされて、法典から消え去ったのである。



映画『凌遲考:一張歷史照片的迴音』より (愛咪囈語隨便記) [P]

 中国では臓器移植に献体が出ないために死刑囚が用いられている訳であるが[>>30]、その理由として中国では遺体を完全な形で無傷で埋葬したいという願望が強い事が挙げられる。

 これは基本的には日本と同様に肉体に対する愛着、特に儒教の死生観では肉体は魂の一部とされ、風水において頭部に魂があり切り離すと魂が無くなり、肉体損壊は来世の運勢や子孫に悪影響をもたらすという迷信など、そして輪廻転生は仏教的な思考であるなど、恐らく複数の文化的要素が合わさってこのような中国の独特な死生観になっているのではないかと思われる。


 カリフォルニア州の華僑議員のフィオナ・マ氏が繰り返し主張していた事は、中国で自分の家族が皮膚を剥がされ解剖されて展示される事に身内が同意をする筈がないである。[>>28][>>29]

 そして米国反共メディアのNTDテレビの李天笑論説委員は、皮膚を剥ぐなどして人体の個性を取り去る事は「人間性」を「物」にする行為であり死者に対する最大の冒涜であると主張[>>31]するなど、これらの華僑の知識人が展示用人体に死刑囚が流通している疑惑を強力に主張している根拠が「中国人がプラスティネーション展示に献体をするはずがない」という事である。


 中国において、罪人や敵に対して殺害方法に最も残虐な方法を選び、その死体ですらも肉体破壊にこだわるというのは、これには「死体損壊は故人の来世にわたって破壊する」と信じられているという文化的背景が大きく影響していると見られる。[>>32]

 支那事変 (日中戦争) の当時に通州事件大山中尉殺害事件、近藤二等兵殺害事件などで中国兵が敵に対する肉体損壊に異様にこだわっていた辺りや、古代より敵を滅ぼす際に老若男女の見境なく残虐な方法の限りを尽くして殺害し破壊の限り尽くす「屠城」や「堅壁清野」の伝統[>>35]、そして、20世紀前半まで公開斬首刑が、現代でも刑の重さによって特殊銃弾で頭部を吹き飛ばす等の儀式的な処刑法が行われている事[>>33]の背景として考えた時に納得出来る面がある。


2006年9月、山東省青島での人体展 (Record China) [I]

 この『凌遅刑』というものは、公衆の面前で皮膚を剥がれ肉を切り取られ展示される「公開人体解体」であり、恐らく中国人の目から見れば皮膚を剥ぎ切り刻んで公衆に晒すプラスティネーション人体展はまさしく『凌遅刑』であり、だから献体希望者から「千刀万剮」、つまり公衆の面前で人間性を取り去られ晒しものになるという、そういう意味の言葉が出たのであろうと思われる。


 一方で、中国の人体展の写真を見ると、見物客が触り放題の展示のようで、これこそ晒しものの展示会そのものである。[>>34]
 中国の文化的背景が主張されている一方で、こういう人達を見ると、無傷の埋葬にこだわって献体が出ない割には自分や自分の身内でなければ単なる好奇心の対象でしかないのかと不思議ではあるが、これも公開処刑に群衆が群がる中国の文化の一面なのだと思われる。

 尤も、日本でも『人体の不思議展』で好奇心を満足させている人達が数多くいる事を考えれば、およそ中国人の事を言えた義理ではない。

 いずれにしてもこういう背景を見れば、中国人に「晒しもの」という概念が強い事に変わりはなく、中国でプラスティネーション人体展に用いられる事を希望する献体が出るはずがないという主張にも納得が行く。




参考動画:
映画『凌遲考:一張歷史照片的迴音』より (2002年、台湾)

Part 1 (9'59")
bedmen9601. 『中國古代酷刑的極致 - 凌遲 I』, YouTube, May 2, 2009.


Part 2 (9'58")
bedmen9601. 『中國古代酷刑的極致 - 凌遲 II』, YouTube, May 2, 2009.

次回に続く







脚註:(脚註を見る)




写真:

  1. ^ ABC News Store. "20/20: Human Bodies On Display -- Where Did They Come From?/Plane Crash Survivor: 2/15/08".
  2. ^ 大連医科大学精品課程専題. 『人体解剖学』. [魚拓]
  3. ^ 大連鴻峰生物科技有限公司. 『國際塑化学会主席Mircea Constain SORA博士到我公司参観訪問』, 2007年3月1日. [魚拓]
  4. ^ 隋鴻錦. 『人体世界』. (遼寧科学技術出版社, 2004-4-1). Cited in 国家図書館文津図書奨. [魚拓]
  5. ^ Dalian Hoffen Bio-Technique Co., Ltd.. "Company profile". [移転先] [魚拓]
  6. ^ 1 2 3 ABC News. "Anatomy of Worldwide Body Trade", Feb. 14, 2008. [f1] [魚拓] [f2] [魚拓] [f3] [魚拓]
  7. ^ 大紀元. 『美国人体展 死体来自大連』, 2006年3月28日 11:00:24PM. [魚拓]
  8. ^ Dalian Hoffen Bio-Technique Co., Ltd.. "Polymers and equipments for plastination". [移転先]
  9. ^ All in London.co.uk. "What's On In London", April 2006. [魚拓]
  10. ^ NYC Official City Guide. "BODIES...The Exhibition Extended thru December 2006!". [魚拓]
  11. ^ 新華網. 『“塑化人体標本”展“志友”大怒』, 2004年08月23日 10:41:59. [魚拓]
  12. ^ 新浪網. 『図文:瞭望東方週刊総第2期封面回顧』, 2004年11月17日10:10. [魚拓]
  13. ^ 騰訊新聞. 『組図:大連“死体加工廠”探秘』, 2006年03月30日12:13. [魚拓]
  14. ^ BobandJulieAnn.net. "The California Science Center - Body Worlds exhibit".
  15. ^ 大連鴻峰生物科技有限公司. 『“塑化”人生 科普情怀』.
  16. ^ 愛�囈語隨便記. 『被攝影者的歷史─與陳界仁對談:《凌遲考:一張歷史照片的迴音》』, 2003年7月14日 02:15.
  17. ^ Record China. 『人体の神秘と恐怖を味わえる「近代のミイラ」展―山東省青島市』, 2006-09-09 17:52:33 .

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コメント

検索してみました。主催の「日本アナトミー」は広告代理店ですが普通はサイトを持っているのに、ここは無いです。それから「㈱マクローズ」総合運営企画というのが辛うじてヒットしました。これだけ日本で開催しているのに、非常に情報が少ないのは胡散臭いですね。

記事下の関連サイトhttp://d.hatena.ne.jp/hagex/20060601/p1で、週刊現代のインタビューで養老孟司さんの発言がありましたが、中国とのつながりを示す部分がはっきりしませんね。中国発の商品は、明確で無い所がお金儲けのヒントでしょうか。まさにブラックホールですね。

  • 2008/09/30(火) 10:45:25 |
  • URL |
  • ねねこ #xdCs4oSQ
  • [ 編集]

ねねこさん

日本の『人体の不思議展』に関しては、日本国内の関連サイトを調べて分かる情報というのが、このエントリーの最後にあるリンク集辺りを見れば、大体そこら辺が今ネットで集められる情報の大半だと思います。

それで中国語サイトを検索しても2003年頃の記事が出るだけで、特に目新しい情報も出ていません。

例の『日本アナトミー研究所』の名称は現在は主催から消えていて、ますます訳が分からない事になっているようです。

アメリカで問題になったのは、主催者が死体の身元すら把握していない点であり、そうすると当然インフォームドコンセントによる献体の証明も出来ないし、中国の死刑囚が使われていないという証明も出来ないという事です。

このエントリーの記事でも触れられていますが、中国国内では献体をした遺族が身内の遺体が何に使われたのかすらも分からないという状態であり、要するに出す側と受け入れる側が何の情報も提供されていないような、そういう展示会であるという事で、それと全く同じ事が日本でも起こっている可能性がかなり高いと、そういう事ですね。

  • 2008/10/01(水) 17:42:49 |
  • URL |
  • 文太 #gJtHMeAM
  • [ 編集]

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