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あるクリスマスの日の出来事

 以下のTwitLongerのクリスマスエピソードが、はてブが751、ツイートが14000以上つくなどちょっとした評判になっている。


ひびのあやみ

On Tuesday 21st December 2010, @hibinotti said:


↓↓↓


あるクリスマスの日の出来事です。



うちには6才の息子がいます。


我が家では、クリスマスイヴの夜、子供たちが寝静まった枕もとに

おもちゃをそっと置いて、翌日の朝、子供たちが目を覚ました時に、

おもちゃを見つけて、「わ~、サンタがきた~!」 と、喜び、そして、

そのおもちゃで遊ぶ、ということを年中行事にしていました。



その年もまた、同じように、子供たちの枕もとにおもちゃを置きました。

寝静まってから・・・。


次の朝、子供たちが起きた時に、「わ~、サンタがきた~!」 と

いつもと同じ光景が起こると思っていました。


そう信じていました・・・。



買ったおもちゃは、子供用のコンピューターでした。


そのコンピューターの電源を入れた時に、事件が起こりました。


電源をいくら入れてもつかないんです。


壊れていたんです。


お昼になるのを待って、買ったおもちゃ屋さんに電話を入れました。


責任者の方が出てこられて、こんな対応をされました。



「あー、故障ですか。それは申し訳ないですねー。

でもね、それは作ったメーカー側の責任なんです。

メーカーのお客様相談室に電話をしてください。

電話番号を言いますんでー」と。



少し「ん?」と思いながらも、おもちゃメーカーに、妻が電話をしたんです。



クリスマスの日に、おもちゃメーカーに電話してみるとわかりますが、

繋がらないんですよね。



1時間に4回くらいの割合で、夕方くらいまでかけたんです。


タイミングも悪かったとも思うんですが・・・。


けれども、その日はとうとう繋がらなかったんです。



お昼をすぎた頃、息子は泣き始めました。


新しいおもちゃで遊べない。。。


泣く気持ちもわかるんだけど、その泣く息子を見て、妻は

「あんた、ちょっとくらい我慢しなさいよ」 と・・・。


これはサンタさんからのプレゼントだから、僕も

「俺らが我慢しろよってのもおかしいだろ!」 と

取り乱す一幕もあったんですが・・・。


しびれをきらして、夕方4時を回ったころに、買ったおもちゃ屋さんに

もう一度、妻が電話をしました。


同じ人が出てきて、同じ対応をされました。



そこで、僕はちょっと腹が立つのをこらえて、電話を変わりました。


そしてこう言いました。


「クリスマスの日、お忙しいのに、故障の電話なんかして

申し訳ありません。もう修理は結構です。もういいんです。

電話を変わったのは、一つだけ、お伝えしたい事があったんです」



「はあ?」 と相手の人は、警戒心を強められました。


何、言うんだろうな、電話を変わってまで・・・と思ったでしょうね。



僕はかまわず、こう続けました。


「僕が、そちらのお店で買ったもの、それはなんだか解りますか?


僕が買ったもの、それは・・・


サンタクロースは、子供たちの心の中にいますよね。


子供たちは、イヴの夜、サンタに会おうと、夜更かしをするんです。


一時間経っても二時間経っても現れる様子はないんです。


そして、睡魔には勝てず、とうとう寝てしまいます。


次の朝には、枕もとにはおもちゃが置かれている。


そのおもちゃを見て、

「あー、サンタは本当にいたんだー」

そう思って、心踊らされて、遊ぶ。


その夢と子供たちの感動に、僕はお金を払ったんです。


僕がそちらで買ったもの、それはおもちゃでは無いんですよ。


その夢と感動です。


だから、クリスマスに、このおもちゃで遊べる事が、どれ程大切かという事を、

それだけは理解していただきたいと思うんです。


また、余裕がある時に修理の方をお願いします」


そう言いました。



そして電話を切ろうとした時です。



その人は、しばらく黙っていました。


その後こう言われました。


「お客様、時間をいただけますか?」


「お客様がお買いになった子供用のコンピューター。

超人気商品で、この店には在庫はございません」


それを聞いて、調べてくれたんだなぁと思って、胸が「ぐっ」となりました。


「でも支店を探してみれば、一つくらいあるかも知れません。

もしあれば、今日中に届けさせていただきたいと思います。

ちょっと時間をいただけますか?」



「えっ、本当ですか?本当にあれば子供は凄く喜びます。

お願いします」


僕は、そう言って電話を切りました。



電話を切ったあと僕は、「頼む。あってくれよ!」と期待に胸が

張り裂けんばかりでした。



そして、ピンポンが鳴るのを心待ちにして、待ちました。



しかし、夜の8時になっても、誰も来る気配はありません。


子供たちは、すっかり寝支度ができて、布団の中に入りました。


「間に合わなかったな。きっと無かったんだな。

今年のクリスマスはガッカリだったな。

でも、こんな時もあるよな・・・」


と諦めていた、その時です。9時頃でした。



「ピンポ~ン!」 とベルが鳴りました。



僕は「よし、来た!」っと、小さくガッツポーズをしながらも、

何食わぬ顔で子供たちを部屋に残し、玄関に向かいました。



ドアを開けたら、その人がコンピューターを抱えて立っていました。



しかも、サンタクロースの服を着て・・・。



僕は驚きました。



「えっ、サンタ?!」 と思わず口に出ました。



その人は言いました。



「サンタクロースです。お子さんをお呼び下さい」



僕は、漠然とスーツ姿の人を、想像していました。


スーツ姿で、代わりのコンピューターを持ってくる、そう思っていました。



でも、僕の前に立っていたのはサンタでした。


僕は興奮して、子供たちを呼びに行きました。


「早く降りておいで」


子供たちは、何事かと、どたどた階段を下りてきました。



そして、その人の姿を見た瞬間


「サンター!サンタだー!!」



驚きながらも、次の瞬間にはピョンピョン跳ねていました。



サンタはしゃがんで、子供たちの目線に合わせてこう言いました。



「ごめんね。サンタのおじさん忙しくてね。

壊れたおもちゃを持ってきてしまったんだ。

ごめんね。はい、これはちゃんと動くからね。

お利口にしていたら、来年もまた来るからね」



そう言って、頭を撫でてくれました。



僕は、子供たちを部屋に戻して、その人にお礼を言いました。



「ありがとうございました。本当に子供の夢をつないでくれました。

サンタにまでなっていただいて、本当にありがとうございました」



その人はこう言いました。


  「私たちが売っている物はおもちゃではないんです。

夢と感動なんです。

忙しさにかまけて、大切な物を忘れていました。

それを教えてくれて、ありがとうございます」 と。



「とんでもないです。こちらこそ本当にありがとうございます。

こんなことをしていただけるなんて、これから僕は一生あなたの店からおもちゃを買います。

いい社員さんがいる会社ですね」

と僕はそう言いました。


その人は泣かれました。


僕も思わず泣いてしまいました。



その夜はとても不思議な気分で眠れませんでした。


眠らなくてもいい、そう思いました。


「なぜ、あの人はサンタの服できたんだろう?」


そう考えるとずーっと考えていました。


そして、いきついた言葉、それは「感動」でした


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Topsy
@hibinotti. 『ひびのあやみ』, TwitLonger, 21st December 2010.

 サンタに扮した店員はそこまで車でやって来たのだろうか?

 クリスマスといえども何のイベントとも関係無しにサンタの恰好で住宅街をうろうろしていれば、これは立派な不審者でありバツゲームのレベルだろう (笑)

 一見感動物語のようでも、現実として大量にいる顧客の中から一件を特別扱いするドラマ仕立ての設定で、更にモンスターペアレンツのように声の大きいクレーマーが結局得をし、その他多くの声を上げない顧客が結局損をするような話も美談と受け入れるには何とも合点が行かない。


このクリスマスエピソードは4年前からネットで出回っている

 実際これは2007年頃からネットで出回っているコピペで、見つかる限りで一番古い日付のものが、ブログ『元チャラリーマン大志、抱く!!』さんの2007年01月30日のエントリー「読んで感じてください!!」に掲載されているバージョンである。

 この古いバージョンは大筋では同一のエピソードだが、細かい文章にかなりの違いがあり、伝わるうちに第三者によって手が加えられたと見られる。
 特に大きな違いは元々2人いた子供が1人にされ、最後にあった「僕はそれ以来、そこのおもちゃ屋、ト○ザラスで必ずおもちゃを買っています。」がTwitLongerバージョンではカットされている事。

 つまりこれはネットコピペとして既に出回っていたもので、TwitLongerバージョンは編集後であり他人の手の入っているため、少なくとも純粋な実話とは言えない。

 そしてこの『元チャラリーマン大志、抱く!!』さんでは、この文章はコンサルティング企業「ドリームインテリジェンス」の朝礼(勉強会)で配られたものとして紹介されている。



読んで感じてください!!
元チャラリーマン大志、抱く!! 2007年01月30日23:59

以前もお話ししたかと思いますが、僕は毎週火金と
ドリームインテリジェンスと言う会社の
朝礼(勉強会のようなもの)に参加しています。

8時30分に白山。逆算すると6時起き。
最近眠い病の僕としては、早起きし、気を引き
締めて参加しています。。

今日は代表の久保さんが、体調不良で欠席され
急遽、代役で25歳の女性スタッフが仕切り始めました。

ちなみに参加者は全員男性、30代40代経営者ばかりです。

今日の題名は感動について。。

以下の文章が配られました。
長いけれど是非読んだください。

<><><><><><><><><><><><><

一昨年のクリスマスの日の出来事です。
不思議な体験をしました。
エピソードとして話をしたいと思います。

うちには6才の双子の男の子がいます。
当時、彼等は4才で幼稚園の年中でした。

(クリスマスエピソード部分は中略)

いきついた言葉、それは感動でした。

 僕はそれ以来、そこのおもちゃ屋、
ト○ザラスで必ずおもちゃを買っています。



<><><><><><><><><><><><><>


この話を読み、皆で感じたことをシェアしたのです。

皆が考えている事を聞き、非常に勉強になりました。

なにより、急遽代表の欠席を補う形で、この資料を咄嗟に
用意した女性スタッフに感謝で一杯です。

彼女は、色んなブログを読んで、ネタ探しをしていたとき
このブログを発見したようです。

この作者本人にも、企業研修で使用する許可は貰っている模様。




何回か繰り返し読んでも、感動するんですよ♪
読後素敵な気持ちになれますよね。。




全ての商売において

目の前の

目に見える品物、(目に見えない)サービス

を売っているんじゃないんですよね??


あなたの売り物は何ですか??

元チャラリーマン大志、抱く!!. 『読んで感じてください!!』, 2007年01月30日23:59.

 原文ではこのエピソードはこの時点で更に2年前となっているので2004年以前のクリスマスとなり、この玩具屋は『トイザらス』という事らしい。

 トイザらスはクリスマスコスチュームも扱っているので、その日のうちにサンタの恰好で店員が現れるのも可能ではあるが、一方でトイザらスは全国に150店舗を展開する大企業であり、一つの店舗が現場の判断だけでこういう特殊なサービスが出来るのかはいささか疑わしいようにも思われる。

 このエピソードは元々は一般ブログで書かれたもので、それをコンサルティング企業「ドリームインテリジェンス」のスタッフが見付けてセミナー用の資料として使用。作者の使用許可は取っていると説明されている。

 それでも、この原作とおぼしきこれより古い日付でこのエピソードを掲載しているブログはネット上には見つからない。元ブログが既に閉鎖されたか削除されるなどしたのか、それともこの「原作」が元々存在しないのかは分らない。

 しかしこの一見感動物語に見えるこのエピソードが、企業研修用の例文として作られたフィクションだったとしたら、この物語に感動した人にとっては何とも後味の悪い話である。

 それでも映画やドラマを見て感動するのにそれが必ずしも実話である必要はないので、これはこれでいいのかもしれないが。


企業研修用のテンプレならそれはそれで優秀

 一方でこれが顧客サービス研修の討論会のために作られた例文だとしたら、むしろ様々な意味深な問題が提起されているなかなか優秀な例文かもしれない。

 サンタの恰好で現れた店員は一見粋であり、その後は涙物語という、結局のところ「夢と感動」に持って行っている一見美談のようでも、実際はモンスターペアレンツやクレーマーなど声の大きい人が得をするという露骨な顧客差別であり、一方でこういう常軌を逸した対処方法が評判になった際に他の顧客からの悪評が生じる可能性の問題も討論出来る、なかなか優れた題材である。 (笑)

 それでも『元チャラリーマン大志、抱く!!』さんのレポートでは、ひたすら「感動」や「素敵な気持ちになった」なので、そのセミナーでは恐らく美談として討論されたのではないかと思われるが、こういう物語を見た時に素直に美談に感動をするよりも、その「夢と感動」の裏にどれだけ見えない物語があるのかにむしろ思いを馳せてしまう。(了)



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コメント

あけましておめでとうございます

>見えない物語
以前勤めていた会社で係わり合いが有ったので今の私は
(#^ω^)
こんな顔

  • 2011/01/02(日) 21:08:51 |
  • URL |
  • a #HfMzn2gY
  • [ 編集]

aさん

あけましておめでとうございます。
まさかサンタのコスチュームで交換品を届けるのをリアルでやってその場で泣いたとかですか? (笑)

  • 2011/01/03(月) 11:48:41 |
  • URL |
  • 岩谷文太 #gJtHMeAM
  • [ 編集]

泣いてもーた

  • 2011/01/13(木) 11:25:15 |
  • URL |
  • bao #uP0j07LY
  • [ 編集]

baoさん

映画やドラマを見てすぐ泣く方ですか? (笑)

  • 2011/01/14(金) 05:30:27 |
  • URL |
  • 文太 #gJtHMeAM
  • [ 編集]

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