Red Fox

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『ザ・コーヴ』の演出と虚偽 (7)〜女性活動家殺害事件の真相

 映画『ザ・コーヴ』は太地のイルカ漁を批判しているだけでなく、イルカショーやドルフィンスイムなどのイルカ産業全体がそのターゲットになっているが、この映画ではイルカ産業を黒い産業と描写するために様々な演出を行っている。

 その例として女性活動家殺害事件のシーンがあるが、映画内ではまるでイルカパーク産業側に暗殺されたかのように説明されている事件に関しても、実際ここで語られているのはオバリー一人が主張していた根拠のない陰謀論である。

写真:『ザ・コーヴ』で引用されていたジェーン・ティプソン殺害事件を報じたウェブ記事のキャプチャ。 (CDNN)





イルカパーク産業による陰謀論の演出

 このシーンは映画の冒頭から8分の場所に位置しているが、このシーンの前にはオバリーがシーワールドから妨害行為を受けていて、太地町でも謎の尾行者から命すら狙われていると主張、その後にオバリーのイルカを逃す過去の活動の映像が続くなど伏線を積み上げてから、以下のようにジェーン・ティプソンとジェニー・メイというオバリーの仲間の2人の女性活動家が殺害されたと説明している。

 そしてこのシーンの後には、『ザ・コーヴの調査』で指摘されていたようにまるでイルカパーク産業のために太地でイルカ漁が始まりその副産物として食肉利用が始まったかのような主張をし[>>1]、IWCからオバリーが出入り禁止にされているのがまるでイルカ産業とそのイルカ輸出国である日本の圧力で行われたかのような演出をしている。[>>2]

 勿論これらの多くが根拠不明の主張、事実無根の一方的な主張や捏造による演出である。

 これらの主張のそれぞれは直接的な表現は避けているために逃げ道は確保しているのだが、通して見る事でまるでイルカショー産業が殺し屋を雇って活動家の排除工作をしているかのような印象を与えるように巧妙に作られている。


場面:米海軍実験場を泳ぐオバリー〜イルカを担架に乗せて運ぶオバリーらの映像 (8'40"〜9'04")

警備員:そこの泳いている人、ここは政府の実験エリアだ。あなたは政府プロジェクトの妨害をしている。聞こえているのか?

オバリー [ナレーション]:1頭のイルカが適切な場所にいればそれは毎年数百万ドルを稼ぎ出す。その中に大金が詰まっているのだ。もし彼等に介入するなら --- 私が介入したら --- それは非常に危険となるかもしれない。

(英語原文を表示)
オバリーは1996年に米国海軍のイルカ2匹を逃し59,000ドルの罰金となっているが[>>3-4]、ここで用いられている映像が本物かは不明でありこの警備員の声もアフレコの疑いがあるが、この場面の後半の網を切ったりイルカを運んでいる映像は明らかに近年に撮影されたものだ。



場面:女性活動家殺害事件

カット1:ジェーン・ティプソン殺害のウェブ記事 (9'04"〜10")
 
Jane Tipson, she was murdered. She's the second colleague I've worked with that was murdered.
ジェーン・ティプソンは殺害された。彼女は私と共に活動した仲間で殺害された二人目だ。
これは2003年9月17日に起きたジェーン・ティプソン殺害事件に関するザ・タイムズの9月19日付けのウェブ記事。[>>5]

カット2:ガーディアンのウェブ記事 (9'11"〜14")
 
The other one was Jenny May.
もう一人はジェニー・メイだ。
この2007年5月14日付けのテレグラフのウェブ記事はジェニー・メイとは関係ない事件の記事。[>>6]
ジェニー・メイ殺害事件は1994年である。[>>7]

カット3:モーターボートの上の旗 (9'14"〜15")
撮影場所・時期不明
We were trying to stop the traffic in Russian dolphins,
私達はロシアのイルカの流通を止めようとして


カット4:イルカ輸入抗議プロテストの映像 (9'15"〜17")
撮影場所・時期不明
and it involved a hunger strike.
ハンストを行なっていた。
この「イルカでなくウォッカを輸入しろ」のスローガンは米国のシーワールドや日本の太地のイルカ漁に抗議するものであり明らかにより近年のものであるため、これが1994年の映像とは考えにくい。

カット6:テントの中のオバリーと女性活動家 (9'19"〜24")
撮影場所・時期不明
About the tenth day, I passed out, and I went to a hospital there, so Jenny became a target,
10日目頃に私は意識を失い病院に行き、それでジェニーがターゲットになった。
この右側の女性はジェニー・メイではない。オバリーの風貌からも撮影は近年のものだろう。

カット7:オバリー (9'24"〜28")
太地
and they followed her down the beach and strangled her with her own belt.
彼等は彼女をビーチまで尾行し、彼女自身のベルトで彼女を絞め殺した。

『ザ・コーヴ』より (8'53"〜9'28")
(Oceanic Preservation Society)

 このシーンでは2つの活動家殺害事件に関して触れられており、ティプソン殺害事件のウェブ記事を除いてこれらはジェニー・メイ殺害事件の説明に付けられている映像だが、これらが1994年当時にイスラエルで撮影されたと考えるよりも在り合わせの映像を寄せ集めた「イメージ映像」と考えた方がいいだろう。


これら事件は「オバリーが命を狙われている」の脚色のために用いられている

 これらは2003年と1994年に起きた事件だが、実際映画のスクリプトではこれら2つの殺人事件がいつどこで起きた物なのか全く触れられておらず、また文章構成的にも注意深く聞いていなければ誰がロシアのイルカ取引を止めようとして殺されたのかも分りにくく、まるでオバリーの身近の活動家が次々と殺されているような印象を与える作りになっている。

 しかし実際に調べてみるとこれら二人の女性のいずれともオバリーが一緒に活動したという記録は見つからず、それぞれの死因もここで主張されているようなイルカ産業マフィアによる殺害とは言えるような事件ではなく、これは単にこれまでオバリーやシーシェパードが主張して来た根拠のない陰謀論がここでも繰り返されているに過ぎない。


ジェーン・ティプソン殺害事件は当時スキャンダルになったが


ジェーン・ティプソン (1950-2003)
(Cetacean Society International)
 カリブのセントルシアで2003年9月17日午前1:20頃に殺害された英国人のジェーン・ティプソンは、彼女と妹が同居していた自宅の私有地内の私道を運転中に、至近距離から首を銃撃されて殺害されている。[>>5]

 1970年代に姉妹でカリブのセントルシアに移住して現地でレストランを経営していたティプソンは、『SLAPS』や『東カリブ環境意識連合』など複数の動物保護団体の代表や支部長を務めており、カリブに展開しているイルカパークの『ドルフィン・ファンタシーズ』のセントルシア進出とそのイルカ捕獲への抗議活動をしていた人物だ。[>>8-9]

 当時の報道を見ると、セントルシア警察は事件後すぐに現地の3人の男を逮捕したが不起訴となったとあり[>>10]、ティプソンが車を止めて窓を開けた状態で銃殺されていため警察は顔見知りによる犯行と見ており[>>5]、ドルフィン・ファンタシーズは事件との関わりを否定するなど[>>8]、結局憶測の域を越えていない事しか書かれておらず謎の事件になっているようで、英国メディアでは当時スキャンダル的に扱われている。

 当初から彼女がイルカ産業側に殺害されたかのように主張していたのはオバリーであり[>>9]、シーシェパードはこれを依頼殺人として犯人に繋がる情報に報酬金2万5000ドルを出しているなど[>>11]、ティプソン殺害事件をイルカ産業による暗殺だと主張しているのは一部の活動家である。


ジェニー・メイはイルカ保護活動家ではなかった


ジェニー・メイ (19??-1994) (IBA)
 一方ジェニー・メイ殺害事件だが、これが国際殺人事件にもかかわらずネット上に事件に関してもジェニー・メイに関しても殆ど情報がなく、出て来るのはオバリーの証言のみという非常に不可解な状態だったが、実際これには理由があった。

 2009年の『ザ・コーヴ』の公開以前にジェニー・メイに関して報じられているのは2003年のティプソン殺害事件の際にコメントを求められたオバリーがジェニー・メイの事に言及した記事が1つあるのみだが、オバリーはそこでは以下のように『ザ・コーヴ』とほぼ同様の事を語っている。

 私は幾らか疑いを持っている。それが襲撃に見えるからだ。
 ロシアのマフィアはイスラエルのテルアビブで私を殺そうとした。私にとってはラッキーだった。私はハンストで意識を失って保護されたからだ。
 私の仲間のジェニー・メイが私の代わりにインタビューに応じるようになり、彼女がターゲットになった。
 彼女は通常の夜の散歩に出た時にそのロシア人達は彼女を浜辺まで尾行した。
 彼女は自分のベルトで絞め殺されて発見された。彼等は本当に私を殺したかったのだと私は確信しているが、私は常に大勢の人達と共にいた。 (英語原文を表示)
[訳・要約=岩谷] (原文:英語)
"Who killed activist Jane Tipson and why?". Animal People Online, October 2003.

ジェニー・メイは米国の諜報工作員だった


ジェニー・メイ (IBA)
 1994年にイスラエルのテルアビブの海岸で謎の死を遂げた米国人のジェニー・メイに関してオバリーは2003年の記事でイスラエル放送局 (IBA) が彼女に関するテレビ番組を製作中と言及していたが、その番組は2011年に各55分全3回のシリーズ番組として放送されている。
 そのドキュメンタリー『知り過ぎた女』では、冷戦時代の米露のイルカ部隊とも関わりがあり軍用イルカの訓練に熟練していた国際諜報工作員という、オバリーの主張とは真逆の人物像のジェニー・メイが登場する。[>>7]

 IBAのドキュメンタリーによれば、ジェニー・メイは射撃や接近戦や暗殺メソードを身につけた諜報員であり、世界各国の諜報機関と繋がりがありイスラエルの諜報特務庁長官や首相ともパイプがあり、彼女の米国での告別式には米軍の各高官が招かれ元CIA高官が追悼の辞を述べたりなど、冷戦時代の米国の国家諜報機関と関わりが深い人物であった事が様々な資料や証言から裏付けられているとされている。

 アニマルライツ活動家としてリーダーシップを発揮していたジェーン・ティプソンは有名人であったために彼女の殺害事件はスキャンダルとなったのだが、一方でジェニー・メイの情報がこのIBAのドキュメンタリーやオバリーに言及される以前にネット上に全く見つからないのは、彼女は本来は表に出る人物でなかったからである。

 また2003年の時点でオバリーはジェニー・メイを殺害したのはロシア人だと断定しているが、実際現在でもイスラエルでは彼女が自殺か他殺かは不明とされており、ハンストで失神していたオバリーが根拠のある事を話していた訳ではないようだ。


死人に口無しの筈が・・・


ジェニー・メイ (IBA)
 米海軍を除隊して『わんぱくフリッパー』の調教師になり、その後活動家になったリック・オバリー[>>12]は1996年に米海軍の軍用イルカ2頭を海に逃して罰金となっているが[>>3-4]、一方で彼が「仲間」と呼ぶジェニー・メイは冷戦時代の軍用イルカ隊のトレーニングの専門家であり、米軍や諜報機関とも関わりの深い本職の諜報員だと言うのだから、むしろオバリーとは敵対側にある人物であり『ザ・コーヴ』で語られている事とは話が大分違う。

 尤もこれは『ザ・コーヴ』公開の翌々年のテレビ番組で明らかにされた事であり、実際ジェニー・メイの近しい知人が誰も彼女の正体を知らなかったと言うのだから、オバリーは当時彼女の事を本当に仲間だと思っていたのかどうかは分らないが、少なくともジェニー・メイはオバリーやティプソンのようなイルカ保護活動家ではなく、彼女の殺害がロシアのイルカ産業マフィアによるという主張に根拠はなさそうだ。

 無名の人物で死人であればどのようにでも使えるとオバリー側が思ったのかどうかは知らないが、実はかなりの曰く付きの人物だったというオチである。(了)


*ジェーン・ティプソン殺害事件やジェニー・メイのドキュメンタリーの詳細はエントリー末の関連記事を参考頂きたい。









関連記事:


アニマルライツ活動家のジェーンティプソンがイルカ奴隷取引問題で殺害される
ザ・タイムズ
マイケル ホースネル  2003年9月19日


セントルシアで殺害されたジェーン・ティプソン
 【セントルシア (2003年9月19日)】 セントルシアのカリブ島での英国人アニマルライツキャンペーン活動家殺害事件に関する昨日の警察発表によれば、彼女は計画殺人の犠牲者であるとの事だ。

 カリブの企業のイルカと泳ぐ観光客のためにイルカを捕獲するという計画との闘いを率いていたジェーン・ティプソン (53) は水曜日の午前1:20に、自宅に向かう私道を運転中に射殺された。

 彼女が知り合いの誰かと話すために窓を開けた時に銃撃が起きたと捜査員達は信じている。彼女の車の前を別な車で運転していた妹のバーバラさん (50) は、タイヤのパンク音のような音を聞いて車を止めた。

 しかし彼女が確かめに行った時に首に一発の銃弾を打ち込まれたティプソン氏の死体を見つけたという。

 20年以上前にセントルシアに移住したティプソン氏は近くのグロス島にスヌーティ・アグーチというカクテルとジャズの生演奏で有名なレストランを所有していた。

 しかし彼女はそれよりもセントルシアの動物保護団体のスラップスの代表としてより知られていた。昨年同団体は、観光客のイルカとの出会いのプログラムのためにイルカを捕獲する計画に反対するキャンペーンを起こした。

 北部の町のカストリーズで妹と同居していたティプソン氏は昨年10月に「イルカ捕獲は海外規模で増加した攻撃であり、彼等 (投資者) がカリブに目をつけターゲットにしているのはここにはこの種の事に関する規制や情報がないと彼等が考えているからだ」と語っている。

 セントルシアの大企業のMinvielle & Chastanet は、バミューダを本拠地とするドルフィン・ファンタシーズからの融資によるイルカ捕獲を行う意思がある事をアナウンスしている。

 60万ユーロの施設のために12頭のバンドウイルカの許可が求められている。

 セントルシア警察のモデストゥス・ルイス伍長はタイムズに対し「これは計画的殺害だが現段階の捜査では動機は明らかになっていない」と話している。 「ティプソン氏はアニマルライツ問題に関して非常に率直であり、最近の動物保護法に関して尽力をしていた。私達は彼女に敵対者がいなかっかどうかの可能性を調査している」

 これはこの元英国植民地での今年の22番目の殺人事件となった。警察はそれらの事件の大半を麻薬ギャングによるものとしている。

 レストラン『スヌーティ・アグーチ』の広報担当者は、レストランのスタッフは憔悴していると語った。

[訳=岩谷] (原文:英語)
Horsnell, Michael. "Animal Rights Activist Jane Tipson Murdered Over Dolphin Slave Trade". London Times. Cited in CYBER DIVER News Network, 19 September 2003. [Internet Archive]


From The Sunday Times
イルカ愛好家殺害の謎
2003年9月21日 ザ・タイムズ
キャロライン・タリフ、トム・ウォーカー

 セントルシアの平和なカリブの島でジェーン・ティプソンは得意の境地にあった。自然愛好家で事業家である彼女にとって、動物保護キャンペーンとレストラン経営に日々を過ごした楽園だった。

 しかし水曜日の朝、彼女は至近距離から首を撃たれ自分の車のハンドルの上に倒れている所を発見された。ティプソン氏の野生動物への愛情 --- 特にイルカに対する --- が彼女を抗議活動に深入りさせ過ぎたのかもしれない。

 世界の主要なイルカキャンペーン活動家の一人は、ティプソン氏 (53) はセントルシアの「ドルフィンスイム」センターの創設を止める努力によって自らを危険に晒したと信じている。
 長寿番組シリーズの『わんぱくフリッパー』の元イルカ調教師のリック・オバリーは、ティプソンとは頻繁に話す事があって彼女の身の安全の心配をしていたと語った。
 「彼女が危険に晒されると考えていた」

 有名な在外英国人の殺人事件は小さなセントルシア社会を震撼させ、ケニー・アンソニー首相も非難をした。ティプソンの妹のバーバラさんは自身の身の安全のために姉と共有していた家を放棄し身を隠している。

 姉の火葬とピジェオン島国立公園への遺灰の散布を翌日に控えバーバラ・ティプソンさんは、一週間5000ユーロで知能の高い哺乳類と共に空色の海で泳ぐ楽園のイメージがこの産業の影にある事実を誤摩化しているというオバリーに同意をしている。

 カリブの温暖な海とヤシが茂った海岸はイルカセンターとその客にとって理想的であり、動物保護法の欠落が米国で拡大する事がよりこんなんになているそういった産業を引き寄せる磁石となっている事を活動家達は批判をしている。

 カリブ海の至る所にあるドルフィンスイムセンターのパンフレットには、ヤシの木とトロピカルな花を背景に色鮮やかな魚に満ちた海でイルカを愛撫し戯れる水着姿の人々が描かれている。実にそれが1978年にティプソン姉妹をセントルシアに惹き付けたカリブの自然の美の風景だった。

 彼女達は一緒に住み、結婚はせず子供も持たず、事業の傍ら動物への情熱を共有していた。
 「ジェーンは私よりも遥かに献身的で率直だった」とバーバラ・ティプソンさんは言う。
 「彼女の人生の全ては動物達だった --- 彼等を救い人々の意識を高めた」

 ドルフィンスイム事業へのセントルシアの魅力が証拠となったように、ティプソンは動物に対する影響を憂慮した。彼女は全てのドルフィンパーク建設反対のネット請願で数千の署名を集めた、政府に働きかけた。彼女のキャンペーンは一面ニュースになった。
 「イルカは大型で野生で囲われない動物だ」と彼女は言った。
 「彼等の家である海のように大きく深い水槽はない」
 ドルフィンパークの候補地と確認されたある場所は島の空港に着陸する航空機のコースの下であり船の航路の近くだと彼女は苦情を言った。

 彼女はまた、その他の様々な動物の問題のキャンペーンを行っており、警察は彼女の殺害の背後にある動機に関して依然としてオープンである。彼女はセントルシア動物保護協会 (SLAPS) の代表であり、家畜の虐待に関して地元の人々への説得を推進して来た。彼女はまたセントルシアの商業捕鯨支持の反対者でもあった。

 バーバラ・ティプソンさんは、米国映画「霧の中のゴリラ」で知られる保護主義者で1985年にルワンダで殺害されたダイアン・フォッシーの生涯と死との比較の可能性に関して示唆した。

 しかし、フォッシーが荒々しい性格で敵が多い事で知られていたのに対し、バーバラ・ティプソンさんは彼女の姉は対決は避ける人だったと言う:
 「彼女は問題を扱っていたのであって論争をしていたのではない。彼女は多くの異なる見解の人達にも敬意を払っていた。それが全てだ」

 彼女が姉に最後に会ったのは水曜日の朝で、私道の突き当たりにある彼女達が住んでいた一軒家に向かって二人は別々な車を運転していた。バーバラ・ティプソンさんは姉の車の前を走っていて銃声を聞いたが犯人は見ていないという。車が盗まれなかったので彼女は動機が強盗だとは信じていない。

 捜査を率いる警察官のモデストゥス・ルイス伍長はティプソンを「とても感じの良い人物」と表現し、地元では「セントルシアでは彼女の環境活動に多くの支援と激励があった」と述べた。
  しかしながら、彼女が犯人を知っていたのはほぼ間違いなく、彼女が彼と話すために車の窓を開けてた事がそれを物語っているとルイス伍長は述べた。

 『わんぱくフリッパー』を演じた5頭のイルカの1頭のキャシーが腕の中で「自ら窒息死した」30年前にその高収入のキャリアを捨てたオバリーは、「イルカ取引」をセントルシアから離すための闘いは続けられるだろうと話した。

 それらの企業の間では後援をしたいドルフィンセンターはバミューダ系のドルフィン・ファンタシーズであるといい、それは既にアングイラやアンティグアにドルフィンパークを持っている。

 ドルフィンファンタシーズはウェブサイトで、「(パーク側は) イルカには可能な限りの社会的環境と肉体的ケアを提供する事に専念している。これらの哺乳類はその種のパワフルな大使である事を覚えて置く必要があり、人々への教育がより良い理解と高い尊重となる事を保証する事で、私達は彼等の自然の海のライフスタイルのセーフガードを行う義務がある」と強調している。

 アンティグアのこの企業のマネージャーはティプソン殺害事件へのコメントとして「当社がこの事件と関わりがない事は明らかであるが、私個人としてはお悔やみを申し上げたい。それは本当に酷い事だ」と述べている。

 捕獲はイルカにとって有益であるとの考えにオバリーは説得されていない。50年以上は生きられるこの動物を捕獲する事は、鬱をもたらし一部は水槽の壁に頭を打ち付けて自殺を試みると彼は言う。

 彼はまたこの哺乳類と泳ぐ事のセラピー的価値にも疑問を持っている。 「イルカは私達を癒せない」と彼は言う。
  「イルカと泳ぎに来る人々はイルカの生活の質を破壊している。彼等に言っている --- チケットを買うなと」

[訳=岩谷] (原文:英語)
"Murder riddle of a dolphin lover". The Sunday Times., September 21, 2003. [Internet Archive]


誰がジェーン・ティプソンを殺したのか、それは何故なのか?
アニマル・ピープル・オンライン  2003年10月

 【セントルシア、グロス島】SLAPS、東カリブ環境意識連合やカリブ動物福祉メールニュースグループの共同設立者のジェーン・ティプソン (53) が9月17日の1:20頃に自宅の門からわずか数ヤードの場所で至近距離から狙撃され致命傷を負った。

 セントルシア・スターの報道によれば、「50歳の妹のバーバラと海岸で捨て犬や捨て猫を罠にかけた後、別の車を運転していた妹の後を運転していた。バーバラが家に着いた時に車道から大きなノイズが聞こえた」という。

 タイヤのパンク音だと勘違いしたバーバラ・ティプソンが「車で戻って [自分の車の] ハンドルの上に倒れていた姉を見つけ、死因は首への銃撃だった」とスター紙は続けた。

 「これは強盗には見えない」とアウスベルト・レジス警察部長は述べた。
 「犯人は殺害をして去った。私達は動機を調べているが今回は計画的犯行に見える」

 「もう一つのどんでん返しだ」とニコーレ・マクドナルドとクリスティン・ラービーは付け加えた:
 「ジェーン・ティプソンが狙撃される2日前に、ティプソン姉妹のピージャン島国立公園にあるレストラン『ジャンベ・ディ・ボイ』に強盗が入った。ジェーン・ティプソンが死んだ日には17歳と19歳の2人の10代の少年が現金1958ドル75セントとタバコを盗んだ事で有罪となった」

 この19歳の少年は、母親が雇った弁護士の到着で無罪の主張に代わり、別々な裁判を要求した。容疑者は2人とも保釈された。

 マクドナルドとラービーによれば、翌日の午後に「ジェーン・ヴァスカー・エマヌエルが狙撃され致命傷を負った。彼は金曜日の朝に死亡した。しかし彼の攻撃者の氏名がレポートされた後にも警察は固く口を閉ざしている」
 マクドナルドとラービーは「ジェーン・ティプソンとジェーン・エマヌエルの死に関連がある可能性に関して (警察情報筋は明らかに) 警察はエマヌエルの死に関して20歳のギャングメンバーを捜索している」と述べた。

 マクドナルドとラービーによれば「ティプソンの20年以上の友人であるマリア・グレッチがSLAPS事務局を砦として維持しようとしている」という。

 「何だか訳が分らない」とグーチは彼等に語っている。
 「ジェーンは大した金を持っていなかったので強盗だった筈がない。動物を救う事に関して私達は過去に白熱した議論を何回かした事があるが、それが殺害に繋がるような事はない。[ドルフィン・ファンタシース] のイルカ水族館の建設に関する議論で幾らかの高い声があったが、それは常に文明的だった。ジェーンの死に関してSLAPSが関連した事だとは疑わしいと思っている。そのように願っている」

 ドルフィンプロジェクトの創設者で現在は世界動物保護協会のための活動をしているリックオバリーもその事を確認する:
 「彼女はドルフィン・ファンタシースのためのイルカ捕獲の予定を止める活動で、私達を支援してくれたセントルシア内の私達側の人物だった」

 「私は幾らか疑いを持っている」とオバリーは続けた。
 「それが襲撃に見えるからだ。ロシアのマフィアはイスラエルのテルアビブで私を殺そうとした」とオバリーは1993年の似たような事件を回想する。
 「私にとってはラッキーだった。私はハンストで意識を失って保護された。私の仲間のジェニー・メイが私の代わりにインタビューに応じるようになり、彼女がターゲットになった。彼女は通常の夜の散歩に出た時にそのロシア人達は彼女を浜辺まで尾行した」とオバリーは主張した。
 「彼女は自分のベルトで絞め殺されて発見された。彼等は本当に私を殺したかった事は私は確信しているが、私は常に大勢の人と共にいた」

 ジェニー・メイの殺害事件で誰も告発されていない。
 「イスラエル放送局は現在その事件に関するテレビ番組を制作している」とオバリーは付け加えた。

ワトソンは報酬金をポスト

 シーシェパードの背率率社のポール・ワトソンは「ジェーン・ティプソンの死で私は非常にショックを受けたが、私自身がそうなってもおかしくはない。なぜなら保護主義者達に非常に敵意が向けられているからだ」とコメントした。
  ワトソンは彼女の殺害者の摘発に結びつく情報に5000ドルの報酬金をポストした。

 ワトソン自身がセントルシアで敵意を向けられている。
  「ワトソンは2001年のロンドンでのIWC総会の前にセントルシアに来た」とスター紙は当時の事を回想する。
  「彼は地元の漁船上の屠殺されたゴンドウクジラの写真を制作して退去を命じられた。彼は漁師へのハラスメントで告発された。彼はIWCでのセントルシアの捕鯨推進票は日本の経済援助への見返りだと主張した。」
 「ワトソンはジェーン・ティプソンの死が彼女の活動と関わりがあると言う心の準備は出来ていなかった」とスター紙は続ける。
 「しかし彼はそれは驚く事ではないと付け加えた」

SLAPSは継続する

 SLAPSボードメンバーのアンゲル・イザークはスター紙のマクドナルドとラービー記者に対して「私達はSLAPSを継続したいと思う」と話した。
 「私達の献身的なメンバーが集まってここからどこに行くかを決める」

 ペガサス財団広報部長で計画役員のアン・エストベリは「ペガサス財団がSLAPSパートナーの『国際獣医アシスタンス』(IVA) を解して複数のセントルシア去勢手術クリニックへの資金提供を援助した」と述べた。
 「地元の獣医師やビジネス界と一緒にSLAPSとIVAはセントルシアの捨て犬や捨て猫の数の削減に大きな進展をもたらした。両組織はジェーン・ティプソンの遺産を継続する事の決意を示した。

 「請願書がSLAPSに送られる事を彼女の遺族はリクエストした」とエストベリは付け加えた。
  「IVAの免税慈善金はSLAPSの代理で米国の提供者からの小切手を受け取る事に同意した。小切手はIVAに支払われる物でメモ欄にSLAPSと記入される」

 ティプソンの妹がグロス島に所有するスヌーティ・アグーチ・ジャズバーのレストラン『ジャンベ・ディ・ボイ』も同様に、バハーイ教のコミュニティで活動的である。
 東カリブ環境意識連合の運営長のマルティニーク人のレスリー・サッティは「デボンシア出身のジェーンは約30年前にセントルシアに定住した」と回想する。

 ジェーン・ティプソンが始めた動物と環境保護組織に加え、サッティーは「彼女はセントルシア鯨イルカウォッチング協会を作り、プロモートし発展させ、今はセントルシアの繁盛する産業である」

 セントルシア鯨イルカウォッチング協会は、ティプソンの「問題への情熱と献身」に関して簡潔に挨拶をした。

[訳=岩谷] (原文:英語)
"Who killed activist Jane Tipson and why?". Animal People Online, October 2003. ;


キャンペーン活動家の死の謎
BBC 2002年11月5日

ジェーン・ティプソン:車の中で射殺された
カリブで射殺されたコーンウォール出身のアニマルライツキャンペーン活動家の遺族は事件に進展がない事に失望

 コンウォールのウェイドブリッジ出身のジェーン・ティプソン (53) が9月に彼女の車の中で射殺された。

 その後すぐに3人の地元の男が逮捕されたが誰も告発されなかった。

 島でティプソン氏と同居していた姉妹のバーバラさんは「警察は空想的だった。彼等はやっている事の全てを私達に話したが、彼等の情報源は限られていた」

「注意深い人」

 法廷での助力はFBIから持ち込まれた。

 ティプソン氏は環境問題に強い見解を持っていて、セントルシア政府の商業捕鯨支持を批判するキャンペーンを行っていた。

 彼女はまた「ドルフィンスイム」センターの開発に反対をしていた。

 しかし彼女の妹は環境キャンペーンが彼女の氏と関連しているとは感じていない。

 彼女は「姉が誰からもナンセンスな事を受け取った事はないにもかかわらず、彼女はとても注意深い人で島内に多くの友人がいた」と語った。

 「彼女は、環境問題で怒鳴ったり叫んだりする意味がない事を知っていた。捕鯨などの論争となっている問題における多くの敵も彼女の葬儀に出席した」

 外交課によれば、彼女の遺族とは通常の接触を行って来たとの事だ。

[訳=岩谷] (原文:英語)
"Mystery of campaigner's death". BBC News, Friday, 31 October, 2003. ;

エコ犯罪ウォッチ
シーシェパード報酬プログラム

2万5000ドル
セントルシアのジェーン・ティプソン殺害事件でシーシェパードが報酬金をポスト

 2003年にセントルシアでジェーン・ティプソンを殺害した人物の逮捕に繋がる情報に2万5000ドルの報酬金をポストした。

 ポール・ワトソン船長はセントルシア警察にこの報酬金に関して通知した。

 事件現場は警察によって荒らされ、法医学的証拠は殆ど見つからなかった。シーシェパードはこの報酬金によって (セントルシア現地では相当な額となる) この殺人事件に関係した情報や証拠を誰かが示す事に希望を持っている。

 献身的な環境保護主義者でアニマルライツ活動家のジェーン・ティプソンが、2003年9月17日 (水) の午前1:30頃に、セントルシアの彼女の私有地を運転中に至近距離から頭を撃たれて殺害された。

 この殺害は明確に契約殺人である。誰が関わりなぜ彼等がジェーンの死を望んだのか幾つかの疑問点がある。ロンドンタイムズ日曜版の第三面のジェーンの殺害に関する記事が掲載されているが、セントルシアやカリブ地域のその他の島に観光用のイルカとの出会いのアトラクションを作るドルフィン・ファンタシースの計画に彼女が反対運動を起こしたために、契約殺害が実行された可能性に言及する事を避けている。
 この企業は非常に如何わしい過去があり、現在はアングイラとアンティグアにイルカ出会い事業を運営している。

 ジェーンは30年前に故郷の英国のデボンシアからセントルシアに移住している。彼女は東カリブ環境意識連合の共同設立者であり、同連合のセントルシア地域プログラムの代表だった。
 彼女はまた鯨イルカウォッチング協会を設立し、現在繁盛しているセントルシアのホエールウォッチング産業の開発の責任者でもあった。
 彼女は多くの反捕獲キャンペーンの疲れ知らずのリーダーだった。これまで人握りの人々しかやらなかった方法で多くの野生動物や家畜を保護し面倒を見るセントルシア動物保護協会 (SLAPS) に彼女は全ての時間とその全ての収入を捧げた。

 多くの環境と動物活動家のケースのように、ジェーンを失墜させる試みがあり、彼女は嫌がらせや脅迫を受け続けた。私達は全て、特に動物達は、動物や環境の犠牲によって利益を得る人々の食い意地や腐敗に立ち向かうもう一人の本当に素晴らしい人物を失った。
 ジェーンは環境と動物保護のための闘いを続ける事を私達に望んでいるはずであり、私達は続けなければならない。

 2001年夏にシーシェパードの主要船のオーシャンワリアー号がセントルシアの不法捕鯨の調査のためにカストリーハーバーに行った時、ジェーン・ティプソンは非常に我々を助けてくれた。

 ポール・ワトソン船長は彼女の殺害のニュースに対して、「ジェーンが上層部に作った敵と、セントルシアでの動物を助ける彼女の努力によって、私は彼女の死の捜査が優先事項で無くなる事を恐れている。犯罪現場の完全性を保護する事への注意はそこにはなく、価値のある法医学的証拠は警察のために失われた。シーシェパードの船が前回セントルシアに行った際に私の命が狙われた事を覚えており、そこでの私の経験は、まさに真の暴力の脅威に直面しても動物と生息地ための擁護者として働き続けた勇気のあるヒロインのジェーンの姿を説明している。

[訳=岩谷] (原文:英語)
"Sea Shepherd Posts Reward in St. Lucia Jane Tipson Murder Case". Sea Shepherd Conservation Society. ;



知り過ぎた女 (2010)
監督:ヤリン・キモール
プロデューサー:ドリット・スターク
編集:ヴィカ・ショール
放送:イスラエル放送局 (IBA) チャンネル1
(2011、全3回、各55分)

 これは1994年冬にテルアビブの海岸で首を吊った状態で発見されたジェニー・メイの謎の生涯とその死に関する詳細で独自の防衛上デリケートな調査である。

 この番組は、世界の諜報機関、イスラエルの諜報機関やセキュリティサービス、巨大企業、そして南アフリカ、アジアや中東の様々なプレイヤーとの彼女の接点に関する疑問を提起する。

 そして彼女が関係した秘密工作や、誰が彼女の死を望んだかの疑問を表す。

 これは知り過ぎた女の生涯と死の物語である。


第一部

 1994年、米国人旅行者のジェニー・メイの死体がテルアビブの海岸のトイレの壁に首を吊った状態で発見された。警察はこれを自殺と考え捜査は終了した。

 しかしこのシンプルな話を越えて奇妙な詳細が出現し始めていた。謎の死の前夜にジェニーは元セキュリティサービス高官に速達便を送っていた。
 彼女の死体の第一発見者の旅行者はその後姿を消し、彼女の死体が発見される前にすら警官を装った人物が謎の調査をし、裁判所で漏洩と情報操作が行われ、そして同時期に米国で不審な動きがあった。
 ジェニーの娘のキニが電話盗聴や、名を名乗らない又は名前を偽った人物からの電話の脅迫のターゲットになった。

 更に詳しい調査によってジェニー・メイは女版ジェームズ・ボンドだった事が明らかになった。彼女は射撃、破壊活動、クラヴ・マガ (接近戦)、アラブの地での秘密調査や独自の殺害メソードに熟練していた。

 ある資料はジェニーが米国で軍用イルカの訓練に熟練していた事を明らかにする。

 彼女がイスラエルや世界各地の諜報機関のトップと繋がりがあった事が資料や証言によって裏付けられる。

 彼女の死にまつわる状況に関する疑問は未解決のままだ --- ジェニー・メイは自殺したのかそれとも消されたのか?


第二部

 米国で、強力な有力者がジェニーの生活を脅かし彼女はイスラエルに逃れた。

 彼女の所持品に死後に発見された数百の名刺が、元イスラエル諜報特務庁長官や首相を含むイスラエルのセキュリティや政治界のハイクラスと彼女の緊密な関係を物語っている。

 冷戦時代の米露の秘密イルカ隊へのジェニーの関与も明らかにされる。

 元CIA高官のウィリアム・コルビーは、ホワイトハウスから道路を挟んだ反対側にあるプレジデント教会で彼女のために開かれた告別式に各軍の高官と同様に出席した一人である。それだけでなくコルビーは式で追悼の辞を述べている。

 彼等はそこで何をしていたのだろうか? 彼等のジェニー・メイとの関係は何だったのか?

 ジェニー・メイはその多くの知人が彼女に関して何も知らない謎の人物だった。


第三部

 彼女は殺害されたのか自殺なのか? 謎の女性ジェニー・メイは世界中の秘密部隊や秘密諜報機関の間を長年歩き回っていた。

 ジェニー・メイは一人の女性セキュリティサービスだったのか、それとも二人か三人の諜報員だったのか?

 ジェニーの謎の死と世界の他の場所で発見された3人のその他の死体の繋がりは何だったのか?

 誰が、何が彼女達の死をもたらしたのか?

 ジェニー・メイの死にまつわる状況のシナリオの一連の可能性に新たに加えられた異なる事実とは:
 彼女はレバノンのシーア派、ブラジルからの金塊密輸、アラブ諸国の秘密工作、アフリカの政治に関わる石油企業と直接的間接的に関わりがあり、ロシアマフィアやイスラエルと米国政府高官と利害関係のある人物だった。

 それぞれのシナリオはそれを支える証言がある。

 ジェニー・メイは、潜在的な殺害オプションに彼女自身のシナリオを加えていた --- 彼女はその死に先がけて秘密の個人日記に一つのシナリオを書いていた。

 シリーズには8つのシナリオがあり、それぞれがこのミステリーの解決の可能性を示す --- それは自殺なのか殺害なのか?

[訳=岩谷] (原文:英語)
"The woman who knew too much". "The True Story - Documentary Films - Catalogue 2011-12". IBA. DOC Israel Broadcasing Authority - Channel 1. ;




脚註:

  1. ^ 映画内で直接的な表現はしていないが、オバリーが:
    1. このドル箱産業を作り出したのがテレビシリーズ『わんぱくフリッパー』だから、私は幾らかの責任を感じる。
    2. (イルカ産業の普及によって作られたイルカを愛する願望が) これら全ての捕獲を作り出した。
    3. (太地で捕獲された) イルカは世界各地に行く。
    4. 太地町は世界の海洋公園とドルフィンスイムへの最大のイルカ供給地。
    5. 当時はイルカ水族館は3つしかなかったが、現在はドル箱産業になっている。これら全ての捕獲でもって、私達が地球上で最大のイルカ殺戮を作り出す事を手助けしてしまった。
    6. (売れ残ったイルカの屠殺に関して) 漁師達の悪い行いへの報酬でこの屠殺が行なわれているのがこの捕獲産業。
    等の事を語っており、これらを総合すればイルカショーやドルフィンスイム産業が太地の捕獲を作り出しその副産物で屠殺が行われるようになったという主張となってしまう。

  2. ^ 2006年のセントキッツでのIWC総会の開会式に乱入したためにIWCから出入り禁止にされたオバリーだが、その事を説明せずにその場面に続けてマイケル・イリフに「小形鯨類がIWCで議題にならないのは捕鯨国がそれらを除外する事に最も関心を持っているからであり、それらを食用にする国が特にそうだ」と語らせる事で、日本がIWCに圧力をかけてオバリーを排除しているかのような印象を与えている。

  3. ^ Navarro, Mireya. "A Custody Battle Over Captive Dolphins". New York Times, June 01, 1996.


  4. ^ これはザ・タイムズの記事だが掲載はスキューバダイビング系メディアのCDNNのサイト。

    Horsnell, Michael. "Animal Rights Activist Jane Tipson Murdered Over Dolphin Slave Trade". London Times. Cited in CYBER DIVER News Network, 19 September 2003. [全訳]

  5. ^ これはジェーン・ティプソン殺害事件の3年後の2006年8月に、同じくセントルシアで起こったSLAPSスタッフのパトリシア・リー殺害事件に関する記事。
    Hederson, Paul. "British police hired to solve island murder". The Telegraph, 12:01AM BST 14 May 2007.

    なおこのガーディアンサイトのウェブデザインは2008年4月〜12月のバージョン


  6. ^ "The woman who knew too much". "The True Story - Documentary Films - Catalogue 2011-12". IBA. DOC Israel Broadcasing Authority - Channel 1. [全訳]

  7. ^ "Murder riddle of a dolphin lover". The Sunday Times., September 21, 2003. [Internet Archive] [全訳]

  8. ^ "Who killed activist Jane Tipson and why?". Animal People Online, October 2003. [全訳]

  9. ^ "Mystery of campaigner's death". BBC News, Friday, 31 October, 2003. [全訳]


  10. ^ Rohter, Larry. "In a Killing Cove, Siding With Dolphins". New York Times, July 16, 2009.

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コメント

オバリーの妄想癖

まあ、どこまでも妄想好きなのかとあきれるばかり。ここまでくると、厚顔無恥ぶりも板についてきている。
なんだか、この手の活動家の評判落としているだけにも見えるな。

  • 2012/01/28(土) 09:00:44 |
  • URL |
  • ednakano #olb1JwF2
  • [ 編集]

ednakanoさん

実際オバリーの「イルカが自殺をした」で彼に懐疑的な目を向ける人が多い一方で熱狂的な支持者も作り出しているので、この虚言癖も彼にカリスマ性を持たせる要素にはなっているんですよね。

この映画の問題点は言うまでもなく、オバリーが語っている根拠のない事を「ドキュメンタリー」として事実のように演出している事です。
このシーンに関しても関係のない報道記事のウェブニュースの映像を挿入する事で「想像上の事件」を実際に報じられたように偽装していますので、これは虚言癖のあるオバリーの問題だけでなく、映画製作側のモラルの問題でもあります。

尤もこれらは捏造や偽装の内容に関しては断定を避け遠回しに印象操作をするように演出したり、それらの根拠のない主張をシホヨス本人でなくインタビュー相手の第三者に語らせるなど、逃げ道確保という点でも非常に巧妙に作られています。

  • 2012/01/28(土) 18:19:16 |
  • URL |
  • 岩谷文太 #gJtHMeAM
  • [ 編集]

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