世界貿易センターの911テロは、イギリスからの独立戦争以来本土攻撃をされた経験のないアメリカ人にとっては、精神的にかなりの痛手だったようである。
それでもアメリカ人は冷戦時代には、常に核攻撃の恐怖に晒されていて心の準備は出来ていたはずなのだが、実際に起きると起きないでは大違いである。
テロの後しばらくの間、道路には星条旗をつけた車が沢山走っており、国全体が右傾化したような状態だったのだが、そのムードはアフガニスタンまでは盛上がっていてイラク戦争で一気に冷めた。
アメリカ人は口には出さなくとも「世界のトップ」という自負心でプライドを保っている面がどうしてもあって、印象的だったのは、911テロの後にテレビの取材でアメリカの子供達が「なぜ私達は嫌われているの?」と言っていたことだ。
スーパースターや娯楽文化を世界に輸出し、彼等はアメリカ人は自分達は世界の人気者だと信じていたのか、そのギャップに苦しんだようにも見える。
それでその怒りが全部ブッシュに向いているきらいはある。
これは本来はアメリカ人にとっては笑えないネタの筈なのだが、結局ネタにされている。
アメリカンジョークと言うのは日本人の感覚から見ると何が面白いのだかちっとも分からない物が多いが、余りの子供じみて下らないものや、ある筈のない事を真面目に論じるその下らなさを笑うようなポイントらしい。
ちなみにこのメキシコ人の建築家は実在しない人物。
インド人のテロ?
9.11の後に以下のふざけた写真がネットで出回っていた。
これはインド人とアラブ人の区別のつかない人が何の説明もなしに見れば、アラブ人が911を祝福していると取られかねない際どいものだ。勿論頭にターバンを巻いたり女性の服装からもここに映っている人々はインド人だが、この写真自体がコラで作られたネタである。
実際テロ事件の後アメリカで、アラブ人と間違えられたインド人が逆恨みで殺されるという事件が起こっており、そういったアメリカ人の世間知らずさを皮肉ったものかもしれない。
これはトンデモネタのコレクションサイトなので、ここに書いてある事も当然ウソ。ただしこの彫刻家は実在する人物である。
世界貿易センターの男
悪趣味と言えば、犠牲者の遺族が見たら卒倒しそうなこれなど最高に悪趣味だ。
世界貿易センターの屋上で記念写真を撮っている人物の背後からジェット機が迫っているという写真が当時 (2001年10月初め頃) 出回っていたのだが、これがコラのネタ画像である事は以下に説明されている。
ジェット機があの距離にあれば音で気付く筈でのんびり撮影どころではないだろう。また、光は右側から差しているのに飛行機のみ正面に反射があるという、かなり初歩的な合成の矛盾がある。
早速この「WTCの男」はネチズンコラ職人のネタにされている。
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WTC男のメキシコでの足跡
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災害史におけるWTC男
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爆弾を持つWTC男 ![]() |
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おまけ:
フセイン大統領が拘束された件で、随分これもネタにされている。
ジレットの3枚刃「マッハ3」のパロディ
![]() これが...こうなる! ジレット - この独裁者が手に入れる最高のものはこれだ サダム裁判2泊3日の旅行又はそれに相当する商品券の抽選の詳細は正式ルールを参照下さい。商品購入の必要はありません。 Nomdedéu. “Confieu en mi, jo confie en vosaltres”. "AFAITAR-SE" Mediterráneo. 22.03.07", March 22, 2007. [Internet Archive]
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![]() Koreus.com. "Image : Saddam Hussein a été capturé", 16/12/2003 13:17:45. [Internet Archive]
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使用後:ルチアーノ・パヴァロッティ
![]() 拘束されたのはサダムではなくサンタクロースである。サンタの解放を要求する。 ibid.
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関連エントリー:
・ブッシズム (2008.1.25)
・私が決定者(ブッシュ大統領への風刺替え歌) (2006.6.7)
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