Red Fox

生きた牛が虎の餌 中国のサファリパークの残酷見せ物

 ニュースでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、中国北部のハルビンのサファリパークで、客が料金を支払うと、生きたニワトリや生きた牛を虎に与えることが出来ると言うアトラクションを、イギリスの動物権利保護活動家が非難しているとニュースが報じられています。

 肉食動物が生きた動物を捕まえて生きたまま食べると言うのは自然の摂理なので、それを否定したり隠すような過剰な動物愛護も問題でありますが、このビデオに見られるハルビン野生動物公園の場合はそういう次元でなく、ただの残虐見せ物ショーであります。

 ここでは池の鯉にエサを与えるように、虎に生きた鶏を与えたり、生きた牛が食べられる様子を大喜びで歓声を上げながら見ている中国人の観客の様子が映されています。

 以下がこの取材を行ったイギリスのスカイニュースのウェブサイトです。このページではイギリスで放送されたニュースのビデオが見られますが、5分間の特集で、日本の報道よりももっと詳しい映像が見られます。


中国の動物園:動物収容所
ピーター・シャープ (中国特派員)
スカイニュース 2007年5月22日 (火) 17:57


字幕・訳:Red Fox

http://www.youtube.com/watch?v=SOjMi9Obs8o
Original posted by wortley (2007.5.21) (4'56")

(ビデオ音声のテキスト)

 中国の動物園は「狂気の動物収容所」であり国の恥であると形容されている。そこでは生きた動物が見世物としてライオンや虎に与えられている。


動物達は芸当をやるように訓練されている
 動物権利活動家は10年間そこでの動物生存のコンディションをモニターしているが、そこには「何の改善もない」とスカイニュースに語った。

 運動員であるジョン・ウェダーバーン氏は「4〜5年経って同じ動物園を訪れても、同じ動物が同じ小さい檻に未だに捕えられています。それは「ズーコシス」[動物園精神疾患][*1]と呼ばれ、動物達は刺激のない生活ですっかり感情を失っています」と語った。
*1. zoo-chosis: zoo (動物園) と psychosis (精神疾患) をかけた造語。

 熊が炎の棒を振り回してオートバイに乗る訓練をされているステージショーは批判の的となっている。

 ある動物園では、3歳の熊が衣装と引き金をつけて、休日の群衆の前で1日に2回車を引っ張っている。

 一方、中国北部のハルビン自然動物公園への旅は気味の悪い光景で終わった。この世界最大のシベリア虎の繁殖センターでは、客が金を払って虎に生きた餌を与える事が奨励されている。ツアーバスに取り付けられた特製の餌やり口で訪問客が鶏を与えるのを虎が待ち構えている。生きた鶏が2.60ポンド [約340円] で牛が100ポンド [約2万1000円] である。

 自然公園側は、虎は自然界に戻されるためのトレーニングを受けているのであって、その料金は自然公園の運営費に充てられていると反論している。


レポートを行うスカイニュースのピーター・シャープ記者
 これは世界動物保護協会に非難をされているが、ウェダーバーン氏は「これは中世レベルである」と表現した。

 野生動物慈善団体のボーンフリー財団のヴァージニア・マックケナ氏は「オリンピックが1年後に迫る中で、中国はこの問題に取り込むチャンスは短いのです。数百万人のスポーツファンの多くが、中国のオリンピックの光景や、中国の古代の文明や文化の思い出ではなく...現在も起こっている恐ろしい動物虐待の印象だけを持って帰る事になり、それは私達にとって苦痛であり怒りであります」と語った。

 
訳:Red Fox

 イギリスのメトロ誌で報じられた記事は以下



虎が生きた牛を食べる動物園ショー
英メトロ誌 2007年5月22日火曜日

 空腹な虎が生きた牛を食べるビデオは動物愛護団体にショックを与えた。

 このビデオは中国の動物園で撮影された。そこでは客が動物に餌を与えるのが奨励されている。特製の餌やりコーナーがバスに設けられ、客はニワトリ一羽に2.6ポンド、牛一頭に100ポンド支払う。この「野蛮ビジネス」は世界動物保護協会から非難されている。

 協会のスポークスマンのデイブ・イーストマン氏は「これがエンターテインメントや如何なる理由であろうと認められるものではない。これは中国で現在も動物保護が軽視されてることの現れである。世界動物保護協会は中国の動物保護団体と共同で活動して来たが、この手の動物虐待を減らすには更に努力が必要であると感じている。2008年には北京のオリンピックに世界中から訪問客がやって来るが、この手のことを根絶するために手を打ち始めなければ、中国にネガティブな印象を持って彼らは帰ることになる」と語った。

 世界最大規模のシベリアタイガーの飼育施設、中国北部のハルビン野生動物公園の当局者は、それらの動物を野生に戻すための準備をしている。スポークスマンは「生きた動物の餌に支払われる料金は、公園施設の運営費となっている」と語った。

http://www.metro.co.uk/news/article.html?in_article_id=50148&in_page_id=34 [魚拓]
訳:Red Fox

 そもそも野生でない虎と言う、自然の営みを見せるとはほど遠い設定において、ニワトリ一羽あたり、牛一頭あたりにつき幾らと金を取ってアトラクションとして見せ物にしてる点が一つ、もう一つはそれを歓声を上げながら見ている民衆。バスが走り回って牛がコンテナから出て来たり、観光客がニワトリを差し出して、それの一体どこが野生捕食の訓練なのか?

 ウサギに人参をやる感覚で虎にニワトリを与え、でもそれよりもっとスリルのあるものを求めるとこうなるのか。実際問題、彼らは屠殺を楽しんでいるだけであり、この場合はあくまでも「金を取った娯楽屠殺」で、例えばスペイン闘牛などエンターテインメントとしての殺害行為をどう捉えるかの問題であります。むしろ「死を楽しむ」と言う行為が教育的にどういう影響があるのかと思いますが、それが人間に対しても起こってしまうから文革で6000万人も死んだと言うことなのでしょう。

 中国が先進国の仲間入りをしてオリンピックを成功させたいなら、「文化の違い」では世界は納得させられないでしょう。




関連記事:

中国南部のサファリパークで生きたままの牛や鶏をトラの餌に 動物愛護団体が抗議の声 (FNN 2007年5月24日 13:17)
中国南部のサファリパークで、生きたままの牛や鳥をトラの餌に与えるなどの行為が見物客に公開されており、これに対して、動物愛護団体が抗議の声を上げている。
中国南部のハルビン野生動物公園で、バスで園内をめぐるツアーが行われているが、その際、トラたちにトラックで運んできた生きたままの牛を餌として与え、食べられる様子を見物客に公開している。

また、バスの中から生きた鶏などをトラにばらまく様子なども公開され、これらの行為に対して、世界的に活動を行っている動物愛護団体などから抗議の声が上がっている。
動物愛護団体のウェダーバーン氏は「これはあまりに残酷で悲惨。ご覧なさい、かわいそうな動物を」と話した。

動物愛護団体側は、公園内で行われているさまざまな動物ショーについても問題視している。

生きた牛がトラの餌…サファリパークの残酷見せ物 (ANN 2007年5月24日 19:39)

 中国・ハルビンのサファリパークで、トラの群れに生きたままの動物を放して餌づけしている実態を、動物愛護団体がイギリスのテレビで告発しました。

 客を乗せた数台のバスがトラの群れに近づくと、トラックから生きた牛が放たれます。トラが牛に一斉に襲いかかると、客からは拍手と歓声が沸きます。動物愛護団体は、「商売のために動物の命を見せ物にするのは、目に余る虐待だ」と激しく非難しています。





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